就職先の仙台のデザイン事務所では、
主なクライアントに百貨店様があり、
毎週、特売等のチラシを作っていました。
その関係上、お惣菜や服飾関係の写真を撮る仕事もあり
ある時、先輩に連れられて女性服の撮影立会いに
参加した事がありました。
サイズが合わないのをたくし上げたり、ピンで留めたり
様々工夫して撮影する様子に感心してみていました。
事が起こったのは、休憩明け。
それまで、ニコニコ笑って撮影をしていたモデルさんが、
ワンカット終わった途端に、すごい形相で
アレコレまくし立てて、不満をぶちまけている姿を
目の当たりにしたのです。
予定が遅れている事に腹を立てていたようでしたが
驚くと同時に、がっかりもしました。
あんなに綺麗なのにぃ・・・あぁ台無しだョォ・・・。
まぁ田舎者ですから(笑)
ただ、あんなに怒声をあげていたにも関わらず
再度撮影スタートと同時に満面の笑顔に戻る様子を見て
流石、プロだなぁと改めて感心すると同時に、
困ったなぁ・・・こりゃ恐ろしい世界に来ちゃったぞ!!
とドキドキしたものです。
そんなギスギスした(笑)現場の空氣を和らげていたのは、
撮影カメラマンのイギリス人。
コルベットスティングレーと矢沢永吉さんが大好きと言う方で
東京ナイトをガンガンかけながら、軽口を飛ばしつつ
ガンガン撮影をしていました。
総じて「失敗したかも・・・職探し」
と感じた一日でした(笑)
