医者は最短6年で卒業する

医師免許をもらってから

ずっと臨床で頑張っていると

案外何も肩書きがない

途中、2年ほど大学院へ行くと

博士号をもらえる

 

医者の自己紹介の画面で

(博士)と書いてある人は

大学院を出ているということになる

 

医者になると

色んな学会に所属することになる

もちろんその中でも経験を積むと

専門医という称号がもらえる

~専門医と書いてある人は

その学会から認定を受けているということになる

かといって、それが給与に反映されるというわけではなく

見た目がかっこいいし、患者さんから任せてもらえる目安になる

その程度だ

もう少し言えば

「所属学会」と書いてある自己紹介は要注意だ

お金さえ払えば、学会には所属できる

テストなど存在しないし

外科医だった俺でもいくつか入っていた

日本医師会

日本外科学会

日本消化器外科学会

日本臨床外科学会

日本乳癌学会

日本肛門学会 等々

毎年1万ほどの年会費を払うことで維持するのだが

別にだからと言って特別な事は何もない

自分の看板に使っていいですよ~程度だ

 

訪問診療に携わって、学会を整理した

追加で在宅医療学会や緩和医療学会などに所属はしたが

それも結局は、なければ生きていけないものではない

医者の肩書きなんて、患者さんからの目安程度である

 

何も考えずに、ただただ現場で働き

臨床のプロになったといえども

ふたを開けてみれば

医師免許を持っているのみで

学会に所属さえしていなければ

ホームページなどで、飾れる肩書きなど一切存在しない

それこそ、運転免許の自動2輪や大型の方が

その車種を運転できるだけ、メリットが多い気がする

 

医者はすごいと思われがちだが

所詮は封建制度の中の生き物

井の中の蛙だし

そこから出たって、潰しが効かないから何の仕事もできない

ましてやちやほやされて育っているから

無駄にプライドも高いし

人間として終わっている医者は五万といる

 

色んな疾患を抱えて

医者に相談する際

ホームページで肩書きを見て決めるかもしれない

だけど、きっと一番は口コミと思う

しかも「食べログ」のような誰が書いたかわからないようなやつではなく

医療従事者の、直接的な意見が最も意味があるんだと思う

ケアマネさんや、ヘルパーさんなんかも、色んな医療者を俯瞰的に見ているし

その人たちが、任せたいと思える医者が

本物じゃないかなと思う

 

ってことで

俺はケアマネさんやヘルパーさん、薬剤師さんや看護師さんらを大切にしている

肩書きはなくても、いい先生だって、やっぱり言われたいから

まぁそれが実を結ぶころには

もうおじいちゃんになって

一線を退いているかもしれないけどね

いや…介護のお世話になってるか

ボケて「わしは昔医者だったんだぞ!」って威張ってて

「またあのおじいちゃん、わけわからんこと言ってる」って

思われる人間になってるかもしれないな

(´;ω;`)ウゥゥ