シャンソン歌手の深緑夏代さんが歌った「生きる」(MA DERNIERE VOLONTE/マ・デルニエレ・ボレンテ)は日本でも多くのファンに愛されている曲である。  原題の意味は「私の遺言」







 作詩はシルヴィアン・ルベル。作曲はアリス・ドナ。二人ともフランスのシンガーソングライター。 


「好きなように生きた この私だから

死の訪れなど 怖くはなかった

やり残したことは 沢山あるけれど

やることはやった 人の倍ぐらい

生きる 生きる 今になって私は

生きることの 尊さを知った」








      深緑さんは87歳で2009年に亡くなる寸前までライブ活動を続けていた。 






   訳詞を多く手掛けた なかにし礼さんは「先生の亡くなった日から毎晩、先生のレコードを繰り返し聞いております。表現の豊かさと的確さ。あばずれの歌を歌っても決して失われない「品格」こそが深緑夏代の人生だったと、いまさらのように感じます」と語っている。


「気がつくと仲間は 一人また一人 帰らぬ旅へと 赴いて行った・・・」


 日本語の詩は矢田部道一(故人)さんの作。彼は30歳ごろに初めて聴いたそうだ。


   岩田誠   (わかやま新報女性面)






  美川 憲一


美川憲一

    1946年、長野県出身。65年、歌手デビュー。66年「柳ヶ瀬ブルース」が大ヒット、  その後も「釧路の夜」「さそり座の女」などヒット曲多数。


    またシャンソン歌手としての活動にも力を注いでいる。