4/22のニュースで、Haiku Stairs(別名:天国への階段)の撤去作業が、4月中あるいは5月には始まるってことだったのだけど。。。
はい、まだ始まっていません
第二次世界大戦中に、アメリカ海軍によって作られた山の頂上まで続く3922段のはしご階段。
1987年以降は正式に立ち入り禁止となったものの、ハイカーたちを魅了し続けた。
2021年ごろからは、SNSの影響で、より多くのビジターたちも登るように。
何しろこの上ないインスタ映えスポットだからね
しかし、階段への入り口に行くには、私有地を通り抜けることになる。
どんどん増える侵入者たちに、一帯の住民たちは怒り爆発
ヘリ救助も少なくない。
階段の危険さ。
そして、この違法侵入者問題もあり、市は撤去を決めたという。
これに対して戦い続けているのが Friends of Haiku Stairs(FOHS)。
Haiku Stairs の存続を目的としたNPO組織だ。
裁判では、歴史的価値のあるものという主張していたが、それを判断する州の委員会メンバー数が不足ということでお流れに。
本来7人いるはずなのに、3人分が空席らしい。
なんとまあ。。。
グリーン州知事に「今すぐ任命しろ」って要請運動をかけてたけど、そうすぐには動かない。
間に合うのかどうか知らないが、まだ戦い続けるようで、今度は控訴裁判所に持ち込んだようだ。
残したい気持ちは分かる。
私も残ったらいいなとは思っていた。
でも、結局、市やご近所の人達が納得する計画は提案できなかったわけで。。。
実際、撤去が決まってからは、さらなる違法侵入者の増加。
裏の Moanalua Valley からも、7時間ほどかかるが階段の頂上へ辿り着けるんだけど、そこのアクセスも増えて、多くの人の足跡からの土壌の浸食がかつてないほど進んでいるとの話。
「合法にすれば、裏から行く人もいなくなる。」
と FOHS代表。
そうなんだけどね。
階段を撤去すれば、そこを行く人は激減する、とも言える
結局、安全確保、近所に迷惑のかからないアクセス方法がないのが問題なのだ。
有料にしてシャトルバスとか言う案も出してたけど。
階段の点検作業、メンテナンス作業も必要になってくる。
さらには、体力のないハイカーが途中で疲れてしまった場合の対処も
いちいちヘリを呼ばれてはたまらない。
皆がルールを守るとも限らない。
今だってルール破りの横行で問題発生しているのだ。
「撤去作業が始まるから入らないで。」
というお達しも無視して次々に立ち入るハイカーたちに、市はキレた。
Moanalua Valley からのアクセスも防ぐため、その入り口にある公園ごとまるっと封鎖。
一週間前のことだ。
これから撤去作業の続くうちは封鎖になるらしい。
半年って言ってるから、ハワイアンタイムでいえば1年間
侵入者は見つけたら即逮捕
山肌から外されて表面に乗ってるだけの階段に足をかけたら転落する。
命にかかわる危険さなんだ、と怒りを露わにする市長。
例えば、オアフ島のハイカー団体だけだったら、メンバーにマナーのある行動を「教育」することも可能だろう。
だけど、SNSを見て世界中から訪れる今の時代。
彼らの行動も含めてコントロールすることは無理だろうなって思う。
残念だけど、ハイカーたちの勝手な行動がこの結果を引き起こしたんだよなって思うわ。