Netflixで映画ナイト。

ツレは毎晩映画ナイトなのだけど、私は気が向かないと見ない。

この日は、軽い夕食を済ませようとソファに座ったとたんに映画が始まったため、

つい見てしまった次第。

でも、興味深いドキュメンタリーだった。

まあ、アメリカの食文化のドキュメンタリーはいくつか見てるし、

また同じ路線かと思いきや、私の全く知らない世界だった。


『COWSPIRACY』 


邦題はなんだろね。

日本語でもDVDは販売されている。

日本のNetflixでも見られるんじゃないかな。

http://www.cowspiracy.com/


COWSPIRACY、とは造語。

COW=牛牛ウシうし

CONSPIRACY=陰謀


あらすじを簡単にいうなら、

牛など畜産業界が、圧倒的に環境破壊の原因NO.1なのに、

環境保護団体は、エネルギーを大切にしようとか、エコ生活とか、

一見妥当な、でも実は非効率的なアプローチしかしていない。

しかも、畜産業界がいかに環境を破壊しているかを誰もが「隠そうとしている」ようだ。

みんな、ビーガン(肉、乳製品、卵を食べない食事)になって地球を救おうビックリマーク


映画を見ていたといっても、半分意識は他にあったので、

あらすじはかなり抜粋なのであしからず。


知ってたはてなマーク

牛がそんなに地球を破壊してるってはてなマークはてなマークはてなマーク

スーパーで売ってる牛や豚、鶏は、化学物質だらけだから注意よ。

なんて話はたくさん聞いてきたけど、こんな話は初めて耳にしたよ。


どんな話か。

では、映画で取り上げられたいくつかの「事実」をここにあげてみる。

http://www.cowspiracy.com/facts/

(↑こちらからの抜粋翻訳です。情報源は上記リンクから見られます。)


牛 温室効果ガス排出量

畜産業が全体の18%を占める。

車、汽車、船、飛行機などすべての交通手段からの排気ガスは全体の13%。



牛 二酸化炭素(CO2)

畜産とその副産物は、1年あたり320憶トンのCO2をうみだしている。

これは世界の温室効果ガス排出量の51%である。


牛 メタンガス

動物が発生させるメタンは、20年間で計算した場合、二酸化炭素の25~100倍危険である。

(86倍というデータもあり)

メタンガスとは、つまりは牛のげっぷやおならですなため息

これが強力な地球温室効果をもってるということ。


牛 一酸化二窒素

人間が関わっている、すべての一酸化二窒素のうち、65%は畜産によるものである。

一酸化二窒素とは、二酸化炭素の296倍もの地球温暖化作用をもちうるガスであり、

発生したガスは、150年もの長期間大気中に残り続ける。


牛 水の消費量

全米の水消費のうち、5%が家庭での使用、55%が畜産業での使用である。

世界の水消費では、20-33%を畜産業が占める。


1ポンドのビーフを生産するのに、2500ガロンの水が必要である。

1ポンドの卵を生産するのに、477ガロンの水が必要である。

1ポンドのチーズを生産するのに、900ガロンの水が必要である。

1ガロンの牛乳を生産するのに、1000ガロンの水が必要である。


数字は異なるが、こんな表を他で見つけた。

上から、ビーフ、バター、豚、チーズ、鶏、卵。

その下は豆腐、マンゴー、ピーチ、りんご、オレンジ、トマト。

いかに肉や乳製品が水の大量消費につながっているかを示したもの。



さらにおもしろい比較はこちら。

ハンバーガーハンバーガーにいかに水が必要かという比較。


左から、1枚のシャツの洗濯、NYでの水漏れ、新車に必要な1日の水量、

そして、一番右が、ハンバーガー1個ビックリマークに必要な水の消費量。



ハンバーガーがこんなに水の浪費につながっているなんて知ってた!?

肉を焼く過程じゃなくて、牛の育成やえさになる穀物の耕作ね。

カリフォルニアでは、干ばつが問題で、

水道代も高いし、みんな節約に努めている。

ところがよ、そんな節約なんて微々たるものだったわけ。

それよか、全員がハンバーガーを食べるのを抑えた方が、ぐーんと水の節約になるわけよ。

ハンバーガー1個食べるのをやめれば、シャワー2か月分を節約したのと同じなわけだ。


牛 土地の利用

世界の土地(氷河をのぞく)の1/3を畜産業(えさ用穀物畑を含む)が占める。


牛 陸や海の汚染

種の絶滅、海洋デッドゾーン、水汚染、生息地破壊の主因は畜産業である。

地球の1/3が砂漠化しているのも、畜産業によるところが大きい。


牛 熱帯雨林破壊

アマゾンの熱帯雨林の破壊の原因は、91%が畜産業によるものである。

これにより、毎日137にもおよぶ種の植物や動物、昆虫がいなくなっている。

パームオイルが、熱帯雨林破壊の原因として名高いが、その面積は2600万エーカー。

それに比べ、畜産業は、13600万エーカーもの熱帯雨林を犠牲にしている。


<ちょっとコワい話>

20年の間に、熱帯雨林破壊を防ごうとした活動家1100人が殺された。

!?!? どゆことはてなマーク 

こういう話はにわかには信じられないし、1100人が具体的に何をした人なのか明確ではないが、

畜産業を撤退させようとすると殺されるかもしれない、という思いは現場にあるようだ。

しかも、有名な環境保護団体のうち、畜産業が原因と訴えているところはひとつもない。

「環境破壊の一番の原因は畜産にある」と2006年に国連から発表されているのに(記事 )、

どうしてそれが環境保護団体の指針に含まれていないのだろうか。

背後に何かあるのでは(映画のタイトルにもなった陰謀(Conspiracy)、という思惑はここにある。


牛 人道面

世界で育てられている穀物の50%は家畜のえさである。

飢えた子供たちが生活する82%の国々では、家畜には十分食べ物が与えられている。

(その家畜は西洋に輸出される)


アメリカで販売される抗生物質の80%は家畜に使用されている。


牛 肉をどんだけ食べてる?

1時間あたり、600万の家畜が世界で殺されている。

アメリカ人の1人あたり平均年間肉消費量、209ポンド(年間94キロ=月間8キロ=1日260g)


.牛 ビーガンのすすめ

(ビーガンとは肉や乳製品、卵を食べない人、ベジタリアンは菜食だが卵、乳製品は採る)


トマト 1年間に1人が必要とする土地

     ビーガン: 1/6エーカー

     ベジタリアン: ビーガンの3倍

     肉食のヒト: ビーガンの18倍


トマト 1.5エーカーで生産できる量

    植物(野菜、穀物など): 3700ポンド

    肉: 375ポンド(野菜の1/10しか生産できない)


トマト ビーガンは、肉愛食者に比べこんなにエコビックリマーク

    二酸化炭素の排出: 50%以下

    油消費: 1/11

    水消費: 1/13

    土地使用: 1/18


トマト 1日ビーガンになると、これだけ節約できるビックリマーク

    水 1100ガロン (4163㍑)

    穀物 45ポンド (20キロ)

    森林 30sqft (2.7㎡)

    二酸化炭素 20ポンド相当 (9キロ)?単位の意味不明。。。

    家畜1頭


とゆー流れで、最後はビーガンのすすめへとつながるわけ。

なるほど、健康のためは個人の問題だけど、

地球を守るため、という大儀があるのね。


そこで思い出した「Meatless Monday」という言葉。

レシピとか検索してると、よくこの言葉を見るのよね。

どうやら、この家畜産業が地球環境の悪化につながっているという話はかなり前からあったらしい。

2003年にスタートしたMeatless Mondayは、世界に広がっていき、

今や36カ国で実践されているそーな。


日本もちゃーんとあるんだよ。

ベジーマンデー

http://veggiemonday.japanteam.net/index.htm


健康にもいいし、地球を守ることにもつながる。

ぜひ週1回肉なしデーを広めましょウインク

うちはといえば、週1どころか、気付けば料理に肉の入っていない日は多いけど。


この映画、レオナルド・デカプリオがプロデュース(再編集)し、

多くの家庭で契約されているNetflixで配信したことにより、

今までよりも多くの人が見ることになると思う。

国連で発表されてからもう9年なのに、ぜーんぜん知らなかったんだもん、私。


こういう映画には、インパクトを強めるための極端な比較、極端な解釈はあるだろうし、

数字も、発表する組織により多少異なるのだが、

それでも、大なり小なり事実はこれに近いのだと思う。


正直、こんなに肉は食べんでいいだろ。

完璧ビーガンになれるのはほんの一部の人だろうが、

各人が食生活を少し変えるだけで(それも健康的に)、世界は変化していくのだ。

今年、この映画を見て、みんなが肉の消費を半分に減らしたら、

来年は一気に牛肉の生産過剰が問題になり、

再来年あたりから、畜産農家が徐々に減っていくのだろうか。

そこで被害を受ける農家は多々いるだろうし、

家畜の糞を過剰に含む土地が、野菜を育てられる耕地になるまでも大変だろうし、

言うほど変化は簡単ではないだろうが、

地球のために、人類の健康のために、戦いぬきたいものである。


日本語字幕つきになってるみたいだから、

ぜひ、ぜひ、ぜひ、ぜひ、見てみてねっ!!