映画『泣き虫しょったんの奇跡』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2
2018年09月13日(木) 00時55分01秒

映画『泣き虫しょったんの奇跡』

テーマ:映画

泣き虫しょったんの奇跡

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山)

 

26歳の誕生日を迎える三段リーグのうちに四段になれず、

規定により奨励会を退会し、将棋のプロ棋士の道を一度は断念したが、

その後、35歳にして史上初のプロ編入試験に合格してプロ棋士となった

瀬川昌司五段の自伝を原作にした映画です。

 

小学生の頃からプロ入りまでを描いているので、いささか急ぎ足です。

一番丁寧に深く描いていたのは三段リーグ時代だったでしょうか。

実際、一番厳しい時代です。豊田利晃監督も在籍経験があるそうです。

少しのシーンしか出てこないのに豪華キャストというのも見どころです。

 

プロの俳優も豪華ですが、プロ棋士も多数出演していて、これも豪華。

実在するプロ棋士を別のプロ棋士が演じていて、少しややこしい(笑)。

ただ、こういう演出に関しては僕は将棋ファンだから楽しめるけど、

そうでもない人にとってはどうってことないのかもしれません。

 

瀬川さんは映画の中でも瀬川。谷川さんや羽生さんも名前はそのまま。

ですが、他の棋士は少しずつ名前が変えてあります。

奨励会時代の友人、進藤は近藤さん?村田さんは田村さん?

編入試験の対局者、佐山さんは佐藤天彦名人。当時は三段でした。

 

でも、本当の見どころは、瀬川さんの人となり、心情の描き方でしょうか。

演じている松田龍平さんは、稚拙な表現ですが、やはりお上手ですね。

そして、瀬川さんに影響を与えた人たちも魅力的です。

お父さん、小学校の担任の先生、将棋道場の席主、アマ競合の藤田さん。

 

お父さんは「好きなことを仕事にできること」の素晴らしさを語ります。

担任の先生も同じようなことを言ってましたが、それよりも、

「人の幸せを一緒に喜べる人になって欲しい」という台詞に惹かれました。

これ、当たり前のようで、意外にできないことじゃないでしょうか。

 

イッセー尾形さん演じる道場の席主の味わいは深すぎます。

中学選手権の帰りのシーン、序盤なのにちょっと泣きそうになりました。

面白いのは、昔の将棋道場がタバコの煙で充満していたこと。

今は違いますよね。実は時間を作って私も行ってみたいんですよ。

 

会社員時代に応援してくれる女子社員にも惹かれました。

「プロ野球チームは強いアマチュアがいたらスカウトする」って確かにそうだ!

将棋界に限らず、どの世界でも素朴な感覚で改革すればいいんですよね。

にしても、石橋静河さん、朝ドラの役とは全然違うやん!

 

そして、忘れてはいけない、同級生で親友でライバルでお隣さんの鈴木君。

中学選手権で鈴木君は自分から玉将を手に取りました。良いシーンです。

鈴木君はプロの道には進まず、後にアマチュア名人になります。

お隣同士凄いですね。RADWIMPSの野田洋次郎さんが演じてます。

 

瀬川さん自身が最初はプロ編入試験には否定的だったぐらいですから、

ネットなどでの世間の風当たりも強かった(ホント、この人たちはホント・・・)。

ですが、鈴木君は素直な気持ちで瀬川さんの背中を押しました。

「君がプロになって喜ぶ人もいる。僕も嬉しい」みたいなことを言うんです。

 

瀬川さんが快挙を成し遂げたんだから、もちろん瀬川さんが凄いんですけど、

こういう周りの人たちがいてこそ、人は夢をかなえられると思うんです。

他にもサクセスストーリーの映画を何本も観てきましたが、

その度に「本人だけじゃなく、周りの人も凄いんだよねぇ・・・」と感じます。

 

また長い感想になってしまった。順位戦並に長考しちゃうからなぁ。

もっと銀河戦やNHK杯みたいに早く(短く)しよう。って、出来るのか・・・。

 

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