映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2
2018年06月13日(水) 12時52分16秒

映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』

テーマ:映画

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

(上映中~:J-MAXシアターとやま)

 

結婚3年目の加賀美じゅんが仕事から帰宅すると、部屋で妻のちえが血を流して倒れていた。じゅんは慌てて介抱するが、実は死んだふりをしていただけだった。翌日以降、いろんな形で毎日のように死んだふりをする妻に、じゅんは呆れながらも徐々に不安を覚えるようになります。

 

2010年に「Yahoo!知恵袋」にタイトル通りの「妻の奇行」が投稿され話題になったものが物語として映画化されました。ワニに食われる、銃で撃たれる、頭に矢が刺さっているなども投稿されていた通りです。これ、100円ショップで道具を揃えても毎日だと結構な出費だぞ。

 

じゅんさんは給料が良いのか、お金のことはあんまり言いませんが、まぁ気持ちの面で不安ですよね。妻に理由を聞いても答えてくれない・・・。じゅんさんはバツイチで、結婚生活の継続にいささか自信もないので、余計に不安があり、会社の後輩に「知恵袋」よろしく相談したりもするのですが・・・。

 

妻のちえを榮倉奈々さんが、夫のじゅんを安田顕さんが演じています。榮倉さんがニコニコしてるので「可愛い奥さんやん!」と単純に思う一方で、いや、これに付き合わされる夫はたいへんですよ実際・・・と素直に思わせてくれる安田さんの雰囲気の出し方が良いです。基本的に優しい旦那さんです。。

 

会社の後輩を大谷亮平さんが演じてまして、『逃げ恥』のイケメン役だった人ですね。こういう役が多い人なのかな。あの時より少しだけ演技力が向上してました。さすが!なのは浅野和之さん演じる部長さん。普通の上司的嫌な部分と年長者の徳の両面を上手く出しておられました。

 

さて、ちえさんの真意はどこにあったのか。彼女は文学女子でして、序盤で石川啄木の「働けど・・・」を口にしています。なので、夫が理解できない彼女の言葉も「あぁそうか!」と途中で気がつきましたが、ただ、はっきりとは描かないまま終わりました。観客に解釈が委ねられています。

 

僕はあまり読書量は多くないくせに、ああいう文学的世界観は好きでして、明治期の文学に造詣の深いちえさんのことも尊敬してしまいます。夫のことを「じゅんさん」と呼び、敬語とはいかないまでも丁寧な言葉で話し続けていたのも、文学の影響かなと解釈しました。

 

終わってみれば全体的に薄い話という印象で、「はいはい、末永くお幸せに・・・」と思いつつ、でも、「なんか良い話だったなぁ」と心地良くなる。そんな映画でした。ちなみに、僕の妻があれをやったら、ラストシーンのようになるかな。で、その後でギューってします。って、結婚してから言え!

 

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