マキオカのネイチャーな日々

マキオカのネイチャーな日々

山梨県の牧丘に手作りの2区画だけのキャンプ場を作りました。

広い空には満天の星。
ティピィの煙突からはバーベキューのけむりと笑い声。
ハイジのブランコは空まで届きそう。

いるだけで気持ちが和んでいく。そんな不思議なキャンプ場から贈ります。

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

前回の記事をアップした後、知り合いの方から「知人の女性が全身麻酔で親知らずの手術を受け、手術中の医療ミスで植物人間になってしまった」と聞きました。

            ガクガク((;OдO))ブルブル

下手なホラーよりこわいじゃないですかあ!!(涙目)

もうね、ホント、人生一寸先はわかりません。
一見平和な日々は、ただ単に運がいいだけ。

・・・あー、もうマジでゾッとしたわあ。

そうそう、お歯黒ですが。
お歯黒は江戸時代まで既婚女性の証として行われていた風習で、歯を黒く染める化粧です。
そういえば、わたしの若い頃、時代物の映画では、既婚女性役の人はお歯黒をして演じていたっけ。(今は全く見かけませんね)
「白い歯っていいな♪」というコマーシャルに象徴されるような価値観を持つ現代人からしたら、不気味な印象しかないですが。

今なんて、芸能人はもちろん、オシャレ意識高い系(?)一般人も皆一様にホワイトニングして「歯が白いのは清潔の証!」みたいな風潮になっている。
でも、蛍光灯のように異様に白い歯を見ていると「大丈夫か?漂白剤を口の中で使っちゃって。そして何より不自然な白さがちょっとキモチ悪いんだけど」と、不安な氣持ちになるわたし。
いくら専門家が大丈夫と言っても、わたしの中の何かが「ダメなやつだろ、これ」と囁くから。

それはそうと。

このお歯黒、実はスゴイ優れものらしい。
平安時代では皆やっていたというこのお歯黒、実は虫歯予防に効果があるんだとか。
お歯黒の成分は、鉄奨水(かねみず)と五倍子紛(ふしこ)からなっている。
鉄奨水(かねみず)は歯の表面が細菌によって侵されるのを防ぎ、歯の耐酸性を向上させ、五倍子粉(ふしこ)には、抗菌作用があって虫歯を予防する効果があるんだそう。

驚くべきことにAD3世紀ごろの古墳内の人骨にお歯黒の形跡が見られ、昔の塚やお墓などから掘り出されたお歯黒の歯にはほとんど虫歯がみられなかったんですと!

『東洋には、古来からお歯黒、薬木の歯ブラシ(楊枝)、噛む生薬などの習慣があり、いずれも虫歯や歯周炎の予防に貢献していました。中でもお歯黒の効果はもっとも顕著であり、それはお歯黒の成分によるものと考えられています』

お歯黒はツヤツヤで黒いのが美しいとされていて、歯が食べかすなどで汚れていると綺麗に黒く染まりにくいため、毎日爪楊枝などでお手入れをしていたと言われている。
お歯黒を塗る前のお手入れをおろそかにしてしまうと綺麗に染まらず、ツヤのないまだら模様になってしまうんだとか。
・・・ってことは、綺麗なお歯黒は当時の人にとっては清潔の証ってことだよね?

『むらなく艶のある漆黒に塗り込めたものが美しいとされ、女性の化粧に欠かせないものであった。谷崎潤一郎は、日本の伝統美を西洋的な審美観と対置した上で、お歯黒をつけた女性には独特の妖艶な美しさが見いだされることを強調している』

白い歯に慣れたわたし達から見ると異様に見えるお歯黒も、ロウソクの灯りに照らされてみるとかなり色っぽく美しく見えたのかも、と思ったりする。

A.D.4-5西紀ごろ大陸から伝わり、聖徳太子の時代に一般化したといわれるお歯黒は、長い間絶えることなく続き、地方によっては昭和になっても続いていたという。

1200年以上も続いていたこの習慣は、明治3年に明治政府から「お歯黒禁止令」が出されたことによって次第に消えていく。(一度の「お歯黒禁止令」だけでは、お歯黒の習慣を一掃することが出来なかったため、3度もお歯黒禁止令が出された)

明治政府は、フランスやイギリスを見習って日本を西欧化しようとしていたため、ヨーロッパの人達から野蛮な風習のように見られるお歯黒を禁止したかったということなのだろう。

それはともかく。

今回のことで自分の体に麻酔が効かないことを知ったふんどし息子は「歯を大事にしなければ!」と心に誓った様子。

「クローブ(丁子)は殺菌力が強烈に強く、歯が痛いときはこれを噛むと痛みが消えるからインド人はこれで虫歯を治している」という情報を聞き、常に携帯するようになったし、我が家の洗面所には、うがい用に重曹液を常備するようになった。

そしてお歯黒をネットで取り寄せ、奥歯にちょこちょこ塗っているふんどし息子。
(さすがに前歯には塗らないらしいw)

かの聖徳太子や源義経たちも歯を黒く染めていた記録が残っているというお歯黒。
時代に逆行しまくるふんどし息子よ、虫歯にならないよう、頑張って欲しい。

そして「お歯黒しててもいいよ♡」という心優しい彼女を見つけてくれたまえ。
(いるのか?そんな女子)


つづく