今だから言えるのですが、、、
実は私、昨年はちょっとスランプでした
思うように歌えない、体がガチガチ、
これまで難なく歌えていた音型、音域が歌えない、、、
それでも、いただいた本番には毎回なんとか間に合わせていたのですが、
正直とても怖かった
色々な出来事が重なって、声のバランス、心のバランスが崩れてしまい、かなり悩んでいました。
そんな時に、とても効果的だった練習法を今回は紹介しちゃいます
身近にあるペットボトルとストローで「ぶくぶくトレーニング」
使うのは、500mlのペットボトルと1本のストロー、そしてお水!
これだけで、声の響きや息のコントロールを整えることができる、優秀なトレーニングになるんです
・喉に力が入りやすい人
・ピアニッシモや息の流れに悩んでいる人
・声や気持ちの調子が不安定なときのリセットに
特におすすめです。
やり方:
- ペットボトルにお水を半分くらい入れます(目安として250mlほど)。
- ストローを差し込んで、先端がしっかり水に浸かるようにします。
- 口をすぼめてストローをくわえ、息を吐いて「ぶくぶく」と泡を立てます。
このとき、肩や胸は力を入れずに、楽な状態で、声を出しながら「ぶくぶく」すると、声帯と息のバランスが自然に整います。
さらに音程をつけてやってみてください。
私はよく、ぶくぶくさせながら、コンコーネやトスティ50番等の練習曲集をやったりしています。
もちろん、今練習中の曲でやってみるのも良いですね!
ぶくぶくしながら声を出す、というのが上手くいかない方は、声が鼻にかかりすぎているのかもしれません。
そういう場合は鼻をつまんでやってみると、やりやすくなるようです
特に良かったと感じる点は、
● ブレスコントロールが自然に身につく
→ 一定のスピードで息を出し続けることで、肺からの息のコントロール力がついてきます。
また、横隔膜を意識した呼吸の感覚を体で覚えることができます。
● お腹の「ポンプ」の役割が感じられる
→ ぶくぶくと息を吐き続けることで、お腹がポンプのように働く感覚がわかってきます。
横隔膜の上下運動や、腹圧を調整しながら息をコントロールする感覚をつかむのにとても役立ちます。
● ピアニッシモの練習にぴったり
→ ピアニッシモって難しいですよね。小さな音で歌おうとすると喉を締めてしまいがち。静かに、でも芯のある声を出すためには、繊細な息のコントロールが欠かせません。泡の大きさを大きくしたり、小さくしたりすることで、喉を締め付けない美しいピアニッシモ、また、叫び声のようにならない魅力的なフォルテを作ることができます。
などなど、発声が上手くいかないときのリセットにとても効果的です。
また、普通に歌う時ほど大きい音にならないので、ご近所を気にせず、遅い時間でも、安心して取り組むことができます
さらに
● メンタルにもやさしい効果
→ ゆっくりとしっかり息を吐くことは、実は心にも作用します。
深く長く吐く呼吸は、副交感神経を刺激し、気持ちを落ち着かせる効果があります。
「ちょっと緊張してるな」「気持ちが落ち着かないな」というときにも、このぶくぶくトレーニングは効果的です。
レッスンでも実際にこの練習を取り入れています
気になる方はぜひお気軽にご相談ください
気軽に始められて、気づいたら声も呼吸も、そして気持ちまで整っている
そんな一石三鳥のトレーニング、ぜひ日々の練習に取り入れてみてくださいね
緒方麻紀