かつて高い収益率から飲料業界でドル箱とされた自販機ビジネスが転換点を迎えている。



品揃えの豊富なコンビニエンスストアに顧客を奪われ、消費税増税に伴い定価販売の自販機では割高感が目立つ。

コカ・コーラとサントリーの2強が確定しつつある中での転換点に着目してみた。

自販機の飲み物は高い、スーパーで購入し水筒に入れて持ち運んでいる為、自販機での飲料購入の回数は減ったと会社員の男性は語る。

自販機用に容量を下げ販売金額を抑えた値下げ策を各社実行しているが、利用者離れは止まらない。コンビニが出店数を増やす中消費者の飲料購入は多様化し品揃えの少なく、割高感の感じる自販機での購入は下がるばかりだ。

7月にJTから飲料部門を購入したサントリーの担当者は自販機市場の難しさを語っている。

しかし、飲料部門を吸収した理由はコカ・コーラ社との2強構図にしたかったという面がある。

台数で大きくリードしているコカ・コーラ社やサントリー社とは違い三位につけているキリンも動揺を隠せない。独自路線をはかってきた、ダイドードリンコも例外ではない。

現在はコンビニと提携し独自の飲料開発に乗り出す戦略や、競合と協力しお互いの主力商品を互の自販機で販売しあの有名な商品はこの自販機で買えるのかという新たな発見の楽しさから消費者を取り込み売上増を狙うなど各社苦戦しているようだ。

これからの自販機業界の変化に目が離せない。