102歳の祖母が心筋梗塞で倒れ、退院して自宅に戻り、介護を始めて4ヶ月。以前は私と妹でお風呂に入れていましたが、今は心臓に負担がかかると危険なので、訪問入浴の方にお願いしています。
たまたま、毎週金曜の昼間は仕事で一度も立ち会ったことがなかったのですが、今週だけ曜日がずれて初めて見ることが出来ました。
やってきたのは看護師さん1名、ヘルパーさん2名。まず、血圧と体温を確認し、床にビニールシートを敷くと、運び入れた二つに分かれた浴槽をくっつける。うちのお風呂場からホースで繋いでお湯を貯め、タオルにくるんだ祖母をお姫様だっこでベッドから浴槽へ移動。湯船に浸かれるように敷かれたハンモックに寝かせると、頭から順に足の先まで二人がかりで、身体を隅々まで丁寧に洗う。途中、痒いところがないかを聞きながら。その間に一人がベッドのシーツを替える。上がるとすばやく全身をタオルで拭いてパジャマを着せ、いつも祖母が使っているオイルを全身に塗ってくれ、他の1人がドライヤーで髪を乾かす。血圧と体温の測定で異常がないかを再度確認。その間に別の1人がお湯を流して、浴槽を来た時のように二つに割り、タオルで綺麗に拭いて外に運び出す。
以上、これら全てでかかった時間がきっかり30分。「ありがとうございました」と祖母に笑顔で声をかけるヘルパーさんたちに「こちらこそありがとう」と応える祖母。そうだよね、こっちがありがとうなのにね、となんだか胸がいっぱいになって泣いてしまいました。
草笛光子さんが以前、仕事とというものは全てが尊いとおっしゃってましたが、訪問入浴と聞けば一瞬地味な仕事のように思えるけど、こんなに家族に感謝されて、3人が一秒の無駄もない仕事ぶりで(でも笑顔で決して慌てず丁寧)今後これは高齢化社会で益々必要とされる仕事になるのだろうなぁと思いました。費用の一割負担も有難いです。
それにしてもこの早業、まるで芝居の舞台裏を見ているようで面白かったです
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