まずは、気象庁がホームページで公開している下記情報を一読いただきたい。
【避難指示(緊急)】
危険度は 「極めて危険。」
既に災害が発生していてもおかしくない極めて危険な状況 となっており、未だ避難していない人は、予想される災害に 対応した指定緊急避難場所へ緊急に避難する。
【避難勧告】
危険度は 「非常に危険。」
予想される災害に対応した指定緊急避難場所へ速やかに 立退き避難する。
【避難準備・高齢者 等避難開始】
危険度は 「警戒。」
避難に時間のかかる要配慮者とその支援者は立退き避難 する。
その他の人は立退き避難の準備を整えるとともに、以後の 防災気象情報、水位情報等に注意を払い、自発的に避難 を開始することが望ましい。
【大雨特別警報】
台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想され、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合。
2018年7月6日(金)、
夜7時ごろからケータイが聞いたことのない着信音で度々鳴るようになりました。
気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、
国・地方公共団体が配信する災害・避難情報のエリアメールです。
広島県には19時40分に大雨特別警報が、
私が住んでいる福山市では21時50分に最も危険度が高い避難指示(緊急)が発令されました。
私の自宅横にある畑は海になり、
家の玄関スレスレまで水が来ましたが浸水はせずに済みました。
避難もしませんでした。
翌朝。
自宅周辺の水は引いているものの、大雨特別警報も避難指示も解除されていないのに
6:00になっても7:00になっても、職場=介護施設から電話がかかって来ません。
(もちろん緊急連絡網は作ってあり定期的に訓練をしています。)
半信半疑のまま車で自宅を出た私。
途中で道路が冠水しており、何ヶ所も迂回しながら
結局はタイヤ半分まで水に浸かる道をジャブジャブいわせながら進みました。
そして、「怖くて、もう無理!」 と思ったところで施設に電話を掛けると、
「ココ(=施設)は浸かってないんですけど、今日はデイサービス部門はお休みにしたんです。」
な~にぃ~?!
「でも、ショートステイ部門の職員が足らなくて手伝ってほしいので、○○のほうから回って、気を付けて来てください。」
と言いきられた!!!
そりゃね、ショートステイ部門の職員が困っているのは容易に想像がつくけれど、でも
こう言っちゃなんだけど、私は、
自らの命を危険に晒してでも使命を全うする警察官でも消防士でもないッ!!!
公共機関が 「命の危険があるから逃げてください。」 と市内全域に言っているのに、
(福山市は人口46万人。 その全域に避難指示!)
東隣の市も西隣の市も全域に避難指示が出ているのに、
ということは簡単には逃げる場所がないのに、
それくらいの非常事態なのに、
出勤させるのかーッ!!!(大激怒)
やっとの思いで出勤すると、またしても信じられないことが。
「今日のデイサービスは休みにします。」 とコチラが言っているにもかかわらず
「仕事に行くからどうしても預かってほしい。」
と言ってきた利用者家族がいた!
そして、本来ならその日にデイサービスを利用する予定だった50人くらいのうちの、
2人を迎えに送迎車を出させたのだ!
これには応援に来てもらっている側のショートステイ部門からも
「何でデイに2人来てるわけ?!」
と声が上がったほどだ。
さらに後日、上司が
「土曜日に出勤しなかった人は、欠勤か有給かシフト変更(=地獄の6連勤)を選んでください。」
とサラリと言った。
ちょっと!ちょっと!
自分の身を守る行動=出勤しなかった職員が当たり前なのであって、
命がけで職員に特別手当を出したっていいくらいでしょうよ?
それを、欠勤だ?有給だ?シフト変更だぁ?!
その日、帰宅した私は父に怒られました。
「お前は車を廃車にしたいのか?」 と。
「百歩譲って、道路のど真ん中でエンジンが止まったら、お前は1人で車を移動できるのか?」 と。
「二百歩譲って、動かなくなった車をその場に放棄したとしても、
エンジンが止まるくらいの水の中を1人で無事に逃げ切れるのか?」 と。
ごもっともです。お父さん。
次があっては困るけれど、
もしも次に避難指示が出るような事態があったら、出勤なんかしている場合ではありません。
素直に避難所へ逃げようと家族で話し合いました。
当記事を読んでくださったあなたも、避難指示が出たら必ず避難してくださいね。
先にも書きましたが、避難指示とは
『 既に災害が発生していてもおかしくない極めて危険な状況 』
なのですから。