2017年6月26日(月)午後3時30分、
おがさわら丸は定刻通りに父島を出発しました。
眩しい日差し、青い海を飛び跳ねるトビウオ、遠ざかる島影・・・
楽しかったな、小笠原・・・
なんて感傷に浸っている場合ではありません。
島を出た途端、いきなり外洋ですから。
船が揺れる!揺れる!
あっという間に酔っちゃうじゃないの!
でも、帰路にはありがたい味方がいました。
小笠原で知り合った、Cさんです。
彼女は行きも帰りも私と同じ便で、偶然にも母島で同じ宿でした。
お互いに1人旅だったけれど、
「旅は道連れ世は情け。」
ケータイ番号を交換し、小笠原滞在中に何度か連絡を取り合いました。
そして、乗り物酔いがひどい私を心配してくれたのでしょう、
彼女は帰りの船でずっと話し相手をしてくれました。
おがさわら丸は、朝は日の出の30分前から夜は22時まで、甲板に出ることが出来ます。
潮風に吹かれていればまだマシだったので、Cさんは
父島を出航してから日が沈んで 「 鍵を閉めまーす。」 と船員が呼びに来るまで、
6時間以上もずっと私に付き合ってくれました。
ありがとう、Cさん・・・(嬉涙)
船内に入るとみるみる気持ち悪くなりましたが、あとはベッドで寝て時を稼ぐだけ。
熟睡なんてできないので、ウトウトしながら朝になるのを待ちました。
翌朝7時30分。
八丈島に到着しました。

私が乗った おがさわら丸は、年に一度の八丈島寄港便だったのです。
八丈島といえば、時代劇でおなじみの “ 島流し” の島ですわね。

今にも雨が降りそうな天気で、島流しにはぴったり?の景色です(笑)

あとで知りました、八丈富士という山だそうです。
八丈島の底土港に寄港している=船が揺れない間に朝ご飯を済ませようと考え、
ウィダーインゼリーを1個、チュー・・・。
朝食おわり。(笑)
東京竹芝まで、あと8時間。
船は北上するのでだんだん寒くなりますが、私はギリギリまで甲板で潮風に耐えました。
遠くに陸地(伊豆?)が見え始め、
海の色が汚くなってゴミが目立つようになると何ともいえぬ嬉しい気持ちになり(笑)
「海が汚くなって嬉しいなんて、変なの!」
と自分で笑えました。
そして、予定よりも40分早い午後3時30分。
おがさわら丸は東京竹芝桟橋に到着しました。
内地だ!陸地だ!!帰ってきたーッ!!!
こうして私の小笠原旅行は終わりました。
生まれて初めての一人旅。
予想だにしなかった出逢いと経験の数々に恵まれ、本当に充実した旅となりました。
でも、
「どうだった?!」
と人に聞かれると、
「すごかったよ!」
「いろんな意味で、
二度と行かれんよ!」
と答えているマキチャントッシュなのでした。(笑)