2017年6月24日(土)。
小笠原諸島へ来て8日目、父島で過ごす6日目です。
今日は、小笠原旅行中の2大イベントのうちのふたつめ、南島1日ツアー☆
父島から南西へ約1kmのところにある南島(みなみじま)。
少し前置きが長くなりますが、小笠原村観光協会のホームページの文章を拝借しますと、
南島は 「 沈水カルスト地形 」 という石灰岩特有の特殊な地形で
「 ドリーネ 」 というくぼ地や 「 ラピエ 」 という鋭くとがった岩が見られる父島南西沖の小さな無人島です。
ここは多様な植生に加え海鳥やウミガメの産卵地であり、現在植生回復事業も行なっています。
「 適正な利用のルール 」 を守って大自然との遭遇を体験してください。
と書かれています。
南島には、かつて常緑低木が生い茂っていたそうですが、ヤギの食害が激しく、
2003年(平成15年)からは植生回復と自然保護の観点により観光客の入島に際して
自主ルールが設けられています。
1.腕章を着用した東京都自然ガイドが同行しないと上陸できません。
2.定められた経路以外は利用できません。
3.ガイド1人が担当する利用者数の上限は15人です。
4.一日あたりの最大利用者数は100人です。
5.最大利用時間は2時間です。
6.入島禁止期間があります。
【平成28年度は、平成28年11月13日から平成29年2月6日まで(12月24日~1月2日を除く)】
そんな南島へ上陸するのと、
シュノーケリングと、ドルフィンスイムと、ホエールウォッチングがセットになった、
夢のような1日ツアー☆
行くしかないでしょう!!!
今日は父島の大手マリン・スポーツ店のツアーに参加したのですが、
30人を超える人が参加していました。
しかも、常連客が3分の1以上を占めるほどいて、
「あー!1年ぶりー!」
とか、
「2航海で来たの?」
とか、話をしていました。
港で船に乗り込むと、
勝手知ったる何とかか?慣れた様子でどんどん準備をしていく常連客達。
6月のど真ん中で、新婚旅行でもないのに2航海=12日間、毎年休めるって
どんな仕事をしている人達なんだろう???
と私があっけにとられていたら、
私の隣にいた、私より少し年上と思われるお一人様の女性が
「私なんか一生に一度と思って来ているのに・・・(あの人たちはどういう人なの?!)」
と私に小声で話しかけてきました。(苦笑)
そうこうしているうちに、船が出発しました。
今日1日のツアー内容や船酔いした時のゲ○の吐き方まで説明があり
(船の中ではなく海へ向かって吐いてください、だって。苦笑)
まずはシュノーケリング・スポット、父島の北にある兄島の海域公園へ。
救命胴衣を着て、ゴーグルとシュノーケルとフィンの3点セット(レンタルしました)を装着したら、
ドボン!

体験ダイビングのおかげか?深いけど、怖くなかったよー♪
サンゴは沖縄のほうが色とりどりでキレイ?という印象を受けました。
そういえば、私は防水カメラを持っていないので、今回はネットでレンタルしました。

『 RICOH 防水カメラ WG-5GPS ガンメタリック 』
これで十分満足できました。
水中の写真を何枚か撮っていると・・・

?!
同じツアー客で常連と思われる男性が視界に入ってきた!!!
ので、パチリ(笑)
シュノーケリング慣れしているこの人は、救命胴衣を着けず水中に潜っていました。
沖縄でシュノーケリングした時にも思ったのですが、
救命胴衣を着て海面に浮いたまま波に揺られるので、私、波酔いします凹
もちろん、父島の住人がお勧めする(=強力)酔い止め薬アネロンを飲んできましたよ?
でも、シュノーケリングでも薬が効かない・・・。
ああ、ホント、私は三半規管が弱いんだわ・・・。
シュノーケリングの次は、南島へ向かいました。
その船の中から見た父島の景色。
溶岩で出来た島だということがよく分かります。

これ ↓ 正式名称は千尋岩(ちひろいわ)なのですが、通称 「 ハートロック 」 と呼ばれています。


あの上まで行くトレッキング、“ ハートロックツアー ” が人気です。
往復8km、所要時間7時間・・・絶対嫌だねー。

海、青ッ!
いよいよ南島に上陸です。
まずは、今まで乗っていた大きなプレジャーボートから小さな漁船に乗り換えました。
南島への入り口は1ヶ所しかなく、そこへ行きつくまでに
岩と岩に挟まれた狭い浅瀬を通り抜けないと上陸できないからです。
(船酔いしているから)早く陸に上がりたい・・・。
その思いだけで島の全景を撮るのを忘れてしまいました。
「鮫池」 (さめいけ)

この時はいなかったけれど、サメが住んでいるそうです。
「扇池」 (おうぎいけ) ↓
キレーイ!



反対側を振り向くとこんな感じ。 灼熱地獄。

おや?これは?

ヒロベソカタマイマイの半化石化したもの。

やっぱり小笠原は、ジュラシックパークなんだわ・・・。
高台に上がってきました。

ハートロックをバックに、お約束のポーズ 

この写真では分かりにくいですが、岩の尾根には、カツオドリという鳥がたくさんいます。↓

南島を出ると、船は一旦、父島側へ移動し、波の穏やかな湾内に移動させて昼食タイムとなりました。
船酔いであまり気分の良くない私は出来れば食べたくありませんでしたが、
この先の長丁場を考えると食べない訳にはいかず、
事前に父島の商店で購入しておいたおにぎりを無理やり食べました。
1時間ほど休憩したら、今度はイルカを探しに再び外洋へ。
船はしばらく走り、イルカの影を見つけた船長がマイクで
「ハイ!入ってーッ!」
と言ったとたん、常連客の動きの速さと言ったら!
イルカに向かってまっしぐらに泳いでいきます。
不慣れな私達初心者組は、オロオロ、アタフタ。
海に入ったら入ったで、外洋の大波に揺られてうまく泳げなくて、つい、海面から顔を上げてしまう。
すると船長がマイクで
「顔を上げちゃダメでしょーッ!
顔を浸けてーッ!」
ああ、そうだよね。
顔を上げていちゃイルカが見られないよね。(笑)
常連客に遅れてやっとイルカの近くにたどり着いて水の中を見てみると・・・


いるかちゃん!!!(ヨロシク。・・・これが分かる人、年齢がバレるな。笑)
イルカと一緒に泳ぐ “ ドルフィンスイム ” とは程遠い状態だったけれど、
でも、この目で、水の中で、泳ぐ野生のイルカを見ることが出来て、
「キュウ、キュウ。」
鳴く声を聴くこともできました!
場所を替えながら3回ほどイルカを見るチャンスがあったのですが、私は2回でダウン。
ツアー客の中で一番に、魚に餌撒き(=ゲ○ッパ)しました凹
魚たち、さあ、お食べ・・・。
船はさらに外洋へ。
しばらーく走るうちに、2人目、3人目とゲ○ッパし始めました。
なーんだ。
やっぱり、みんな気持ち悪かったのね。(笑)
そして・・・

出たーッ!
マッコウクジラの親子です。

若い時から憧れていたホエールウォッチング。
「わああ. . 。 . :* ・ ゚ ☆」
とため息がでました。
念願かなって、胸いっぱいで、写真を2枚撮ったら、もうダウン。
船はエンジンを止めてその場に暫~く留まって鯨を見ていましたが、
私は内心、
「もうエエわ。早ぅ帰ろうや。」
と思っていました。(苦笑)
夕方、宿に戻ったときには、もうヘロヘロ。
今まで欠かさず残さず食べてきた食事も、今日ばかりは残してしまいました。
この日は父島返還祭の日でした。
小笠原諸島は終戦後、米軍の統治下におかれ、
終戦から23年後の1968年(昭和43年)6月26日、日本へ返還されました。
父島のメインストリート沿いにある大神山公園(おおがみやまこうえん)お祭り広場で、
島民によるステージイベントや南洋踊り、フラダンス、小笠原太鼓、スチールパンの演奏などがあり、
夜店の出店もあるそうです。
私の宿のお母さんが、
「孫たちがフラダンスで出場するの。」
と嬉しそうに教えてくれたけれど、
1日船に揺られてゲ○酔いしていた私はどうしても、どーうしても、見に行く気力がありませんでした凹
お母さん、ゴメンネ。
それと、返還祭を観に行けなかった理由はもうひとつ。
今夜は “ ナイトツアー ” に申し込んでいたからです。
小笠原の固有種で国の天然記念物であり絶滅危惧種のオガサワラオオコウモリや、
暗闇の中で緑色にほのかに光るキノコ、通称 「 グリーンペペ 」 (夜光茸ヤコウタケ)や、
小笠原には4種類が生息し、すべてが天然記念物である、オカヤドカリなどを観るツアーです。
このツアーの参加者は、私を含む5人でした。
暗い中でのツアーなので、カメラの性能上、まともな写真はほとんど撮れないのですが、
オガサワラオオコウモリ。

実は写真中央に2匹写っています。
なんとかの木(名前を忘れた。)の花の蜜を吸っていました。
肉眼でも見える距離でしたが、ココよりも分かりやすかったのが、
宿の前でツアーの車が来るのを待っているとき、頭上でバサバサと音がするので空を見上げると・・・

まさしく、コレが飛び去って行くところでした。(笑)
オカヤドカリ君です。

この木片にグリーンペペが3つほど生えています。

スーパーで販売されているエノキ茸の小さいヤツ、くらいでした。
(もともと、傘の直径が1~3cmほどにしかならないそうです。)
この木片は、私達よりも先にポイントへ到着していた別ツアーのガイドさんが
森の中から道路まで持って来てくれて譲り受けたものです。
私達が見た後は、
私達の後からやって来た、また別のツアーに木片をバトンタッチしました。
最終的には、また、森へ帰すそうです。
朝から夜まで、見たいものすべてを見ることが出来た1日でした!
でも、ヘロヘロだ・・・(苦笑)