梯子美術館(はしごびじゅつかん)という名前の美術館ではないです。
梯子酒(はしござけ)ならぬ、美術館2館を巡ったの意の梯子美術館です。
24時間365日無休の介護施設で働き始めてから休日が変則的になったので、
前にも増して遊びに出る機会が減り、遠出なんてすることがなくなりました。
でも、今回は!
社会人になって初めて、有給休暇ではない 「希望休暇」 というものを出してまで遠出しました。
土日祝休みの事務職に希望休はあり得なかったので、なんだかドキドキの経験でした。
その希望休を利用して、広島市にある美術館をハシゴしてきました。
毎度おなじみ、地元で唯一の “ 芸術に興味を持つ同世代 ” の友達、
元派遣社員仲間で沖縄石垣島旅行へ一緒に行った友達、Yさんと一緒です。
まずは、ひろしま美術館で開催中の 「日本画の精華」 展。

公益財団法人が運営している美術館で開館35周年記念の特別展なのだそうです。
横山大観(よこやまたいかん)、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、速水御舟(はやみぎょしゅう)、
上村松園(うえむらしょうえん)、など、
明治維新後の東京と京都、東西でそれぞれ活躍していた画家たちの作品展です。
見たことあるものからはじめましてのものまで、「かァーッ!スゴイッ!」 という作品の数々でした。
観終わった後には館内のティールームで一服。
ちょうど開館35周年記念のアニバーサリーケーキがあったのでそれを戴きました。

飲み物とセットで800円ナリ。
(美術館の入場券を提示すると200円引きの600円になりました♪)

続いて徒歩で約1キロほど移動して、今度は広島県立美術館へ。
(※ 「ひろしま美術館」 と 「広島県立美術館」 は “ 私 ” と “ 公 ”、別物です。)
こちらでは、「印象派を超えて -点描の画家たち-」 展を観ました。
オランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵する作品が中心で、
ゴッホ、スーラ、シニャック、モンドリアンなどの新印象派といわれる画家たちが
「点」 で描いた作品が展示されていました。
離れてみると1枚の絵なのだけど、近づいて見ると無数の色の無数の点で描かれています。
目がチカチカしそうになります。
午後1時30分からは、主任学芸員による美術講座があったので10分ほど遅れてそれに参加。
しっかし、講座というものは、どうしてああ眠たくなるのかね?(笑)
1時間ウトウトして美術館を後にしました。
そのころには私もYさんもお腹が減ってランチするお店のことで頭がいっぱいだったので、
美術館入口の写真を撮るのを忘れちゃいました。
どちらの展覧会も人気があるようでしたが、
「印象派を超えて -点描の画家たち-」 展のほうが人が多かったです。
私個人的には、学生時代に日本画を専攻していたからか?日本人だからか?年を取ったのか?
「日本画の精華」 展のほうが良かったなー。
介護職に就いて毎日クタクタで休日はバタンキューになっちゃう生活が続いているけれど、
ストレス解消である水泳ですら、かなり休みがちになっているけれど、
美術館へ足を運ぶ気力だけは失わないでいたいと思った1日でした。