手術当日の手術後。 | makichantoshのブログ

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Yahoo!ブログから引っ越してきました。
子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

人生三度目の手術は、お腹の痛みで目が覚めました。
 
私はHCU(High Care Unit:高度治療室。一般病棟以上、ICU:集中治療室未満、の部屋。)にいました。
 
三度目ともなると心得たもので、ナースコールで看護師さんを呼ぼうとしましたが、
Σあれッ?!
右手にも左手にもナースコールを握らせてくれていない?!
 
手術直後は身体中がいろんな装置に繋がれているし、
麻酔から完全に覚めていないのか?意識はあってもなぜか自分で身体を動かすことができません。
 
ほんの少しだけ頭を動かしてみたけれど、ナースコールは見当たらない。
 
お腹痛いー・・・。
眠たいのに眠れないー・・・。
 
 
 
 
 
よし。
こうなったら、「自分で調整できる麻酔マシン」 を使おう!
 
イメージ 1
 
このマシンは手術前に麻酔医先生から聞かされていたもので、点滴につながれています。
写真には写っていませんが、チューブの先に麻酔液の入っているタンク?があって、
ピンク色のボタンを押すと一定量の麻酔薬が点滴に注入される仕組みになっています。
 
「だから、痛いと思ったら自分で麻酔を打つことができるんです♪」
と麻酔医先生が嬉しそうに教えてくれました。
 
「じゃあ先生、薬が無くなったらオカワリはもらえますか?!」
って聞いたら、
「オカワリはありません。」
とキッパリ断られたけど。
 
それから、一度ボタンを押すとそのあと10分間は麻酔薬が出ない仕組みになっている、とも言われました。
 
私と母はこのマシンを 「モルヒネ。」 と命名しましたが、実際にはモルヒネではないそうです。(笑)
 
 
 
 
 
で、モルヒネは・・・
 
Σあれッ?!
モルヒネも握らせてくれていない?!
 
ええーッ!そんなぁ!!私に何かあったら、どうすんのーッ!!!
 
心の中で叫びましたが声は出ません。
 
痛いー、痛いー、お腹が痛いー。
 
しかも、変な痛みだなー。
 
これって、例えて言うなら・・・
 
 
 
 
 

腹を抱えて大笑いしすぎてお腹が痛い時の、あの痛み。(笑)

 
 
 
 
 
自分でもおかしかったけれど、でも、あの痛みと同じだ!
 
しばらくして、痛みに苦しむ私に気づいた看護師さんが
ナースコールとモルヒネを私に握らせていないことに気づいてくれました。
 
やれやれ!
 
 
 
 
 
面会を許されてHCUに入ってきた両親から手術が意外と大変だったことを聞かされました。
 
やはり子宮内膜症が小腸の外側に発生していて、
それが小腸と癒着して腸重積になっていたのでその部分を切除して、
なぜだか?盲腸も切除して、小腸と大腸をくっ付けたこと。
それは40cmくらい切除したこと。
腹腔鏡だけでは済まなくて、おヘソを4~5cm切開したこと。
手術時間が予定(2時間前後)の2倍もかかって両親を心配させたこと。
 
それらはすべて予想されていたことだけれど、
「私はそこまで重症じゃないでしょ♪」 と決め込んでいたマキチャントッシュ。
 
朦朧とする意識の中でも悲しい気持ちになったのを覚えています。
 
 
 
 
 
今回、HCUの中には私以外に2人いました。
 
このHCUで何が辛いかって、翌朝までの時間の長いこと、長いこと!
 
とにかく眠れない。
眠たいのに、眠れる環境じゃない。
 
カーテンで仕切られているから顔は見えませんが、
看護師さんと会話する声からすると、私以外の2人はオバアチャンとオジサンで、
(お互い様なのですが)睡眠の邪魔をしてくれます。(爆)
 
私達には右上腕に自動血圧測定器が巻かれていて、30分か1時間に1回、自動的に計測します。
その時に、バリバリバリ・・・と大きな音がするわけ。
 
もちろん、隣からもバリバリバリ・・・その向こうからもバリバリバリ・・・。
 
そしてやはり30分か1時間に1回、看護師さんが傷口の様子を確認しに来て
毎度、手術着を開いて聴診器を当てる。
 
その時にナースコールとモルヒネを私から取り上げてそのまま忘れて行ってしまう。
「ナースコールー!モルヒネー!」 と心の中で叫ぶ。
(手術中の気管内挿管や麻酔の影響で、術後はまともに声が出ないのです。)
 
隣のオバアチャンに至っては、麻酔の副作用か?吐き気をもよおすらしく、何度も
「ゲェー!」
 
さらには、オバアチャンかオジサンか分からないけど、イビキをかいて寝やがるむかっ
こっちはお腹も痛けりゃ、自分で寝返りが打てなくて背中が痛くてたまらんのに!
 
時計がないし、窓が見えないから外の明るさも分からず、室内の電気の暗さだけで
「あー、まだ消灯前だな。」 とか 「今は就寝時間帯だな。」 とか判断するしかなくて、
「朝はまだかな?!まだかな?!」 と願うばかり。
 
 
 
 
 
これが一晩中続いたんだもの。
 
二度の経験で知ってはいたことだけれど、本当に辛い一夜でした。