登山慣れしている人、
少なくとも、Ｋ課長、山岳部君、（練習登山に連れて行ってくれた）Ｔさんの３人は
登りよりも下りのほうがシンドイそうです。
登りで息はハァハァ上がっていても 「シンドイ。」 って一度も言わなかったのに、下りでは
「シンドイ！下りはシンドイ！」 って何度も言いました。
でも、登山素人の私には絶対、下りのほうが楽！
だって、会話ができる余裕があるもん♪（笑）
富士山の下山道は、登り道とは別です。
砂や小石でできた “ 砂礫（されき） ” 道はものすごく砂埃が立つのでマスクが絶対必須。
ケータイやデジカメなどの精密機器は密封式のチャック付ビニール袋に入れておかないと壊れるし。
というわけで、下山途中の写真は一枚もありません。残念。
でも、衝撃的なものを３つ見たので記しておきます。
砂礫の道の途中、何もないところに、意外な人が座っていました。
「ろ、ロディちゃん？！」
そうです。１０ｃｍくらいのピンク色のロディが、ポチーンと。（↓こんなヤツ。）
馬をモチーフにした乗用玩具だけに、富士山へ働きに来たのか？！ロディ！
意外な人は他にもいました。
トレイル・ランナーです。
トレイル・ランニングという、舗装路以外の山野を走る競技のランナーです。
練習登山で登った、広島県の蔵王山（ざおうざん）にも、鳥取県の大山（だいせん）にも、いたけれど、
そりゃ、今年の５月、
１５６ｋｍを４８時間以内に走る、「ウルトラトレイル・マウントフジ」 というトレラン大会が開催されたって
ＮＨＫで放送していたけれど、
実際にこの目で、富士山でトレランしている人を見て、
「こんなとこ走るなんて、オカシイんじゃない？！」 と本気で思いました。（←失礼。）
いや、ホント、その肺活量と筋力があったら、水泳で世界記録を狙えるんじゃなかろうか。
そしてもうひとつ、衝撃的で、暗く悲しくなる光景を目にしました。
ゴミの山です。
土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土
ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ
土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土
ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ
土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土
ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ
って、土とゴミが何層にも重なった山が、いたるところにあるのです。
「これじゃ世界遺産になれないよね。」 って、みんな言っていました。
下りはズベー！っと何度も滑って何度もシリモチをつきながら、でも、
頂上から３時間半で吉田口五合目まで戻ってきました！
心身ともにクッタクタな中でも
「（仕事を休んで来てるから）職場にお土産を買わなくちゃ・・・。」 っていう妙な意識だけはあって、
汗と砂埃でドロドロの身体にムチ打ちながら、富士山をイメージしたクランチ・チョコレートを買いました♪
シャトルバスで山梨県立富士北麓駐車場まで戻ってきたら、
Ｋ課長が山中湖温泉の大きな日帰り温泉施設へ連れて行ってくれました。
「私、お風呂に１時間かかりますから、覚悟してくださいね～♪」 なんて言って男女に別れたものの・・・
脱衣所で思わぬ事態に！
私、下山の前に、
膝をサポートするための、ギュギュー！って引き締め効果の強いスポーツタイツを履いていたのですが、
（登山では下山するときに膝を痛めることが多いそうです。）
練習登山で履いた時に足首周辺にマメ＝靴擦れができるかもしれないことが分かったので、
マメ予防に両足首にテーピングを巻いていたのです。
そのテープを勢いよく剥がした結果・・・
ベ ロ リ。
両足首で合計６個の大マメの皮が剥けました凹
お湯に片足をチョポンと浸けた途端
「ヒィイィイィーッ！！！」
せっかくの温泉を全く堪能できないまま帰るハメになりました。特急電車で東京の八王子まで移動し、その夜はビジネスホテルに一泊。
平地まで戻ってきたのに何をするにも息が上がり、「バキュン、バタン。」 でベッドへ崩れ落ちました。
翌日、富士山で飲んでおいたアミノバイタル・ゼリーの効果か？
アウターマッスルの筋肉痛は大したことありませんでした。
いや、
筋肉痛にはなったのだけど（全身が凹） “ 激痛 ” ではなかったって意味です。
でも、横隔膜が（横隔膜が筋肉なのかどうかは知りませんが♪）五臓六腑が筋肉痛になりました凹
いまだかつて経験したことのない、妙～な感じの、インナーマッスルの筋肉激痛でした。
これが５日くらい続いたねー凹
オマケに、足の親指の先端がシビれて感覚が無くなってしまい、（これは２ヶ月近く治りませんでした。）
足のマメの痕は２ヶ月以上経った今でも黒く残っています。
お母さん曰く、
「怪しい病気の人みたい。」（爆）
７回にわたってお届けしてきた、「チャレンジ！富士山。」 シリーズ。
今回で最終回です。
で、登頂を果たした私の感想は・・・
「富士山は 遠きにありて 思ふもの。」
これに限るッ！
２０１２年８月４日、新幹線から撮影。