2010年2月9日(火)。
曇り。
曇り。
7時に起きて、朝食を食べ、支度をする。
今日の天気予報と同じで、気分はとっても下り坂。
化粧をするつもりだったけど、もう、どうでもよくなって、スッピンで行くことにした。
今日の天気予報と同じで、気分はとっても下り坂。
化粧をするつもりだったけど、もう、どうでもよくなって、スッピンで行くことにした。
病院には両親がついて来てくれた。
道中、車の助手席の窓から外を眺める目がウツロになっているのが自分でもよくわかる。
道中、車の助手席の窓から外を眺める目がウツロになっているのが自分でもよくわかる。
9:50、入院手続きをする。
受付で左手首に白いビニールのバンドを付けられる。
バーコードと私の名前が書いてあって、一度つけたらハサミで切らないと取れないヤツ。
バーコードと私の名前が書いてあって、一度つけたらハサミで切らないと取れないヤツ。
ああ、嫌だ。
病人みたいで、嫌だ。(←病人なんだけど。)
病人みたいで、嫌だ。(←病人なんだけど。)
ほんの少し待っただけで、病棟の看護師さんが迎えに来てくれた。
若い男の人。
「どうか私の担当ではありませんように。」 と心の中で祈る。
「どうか私の担当ではありませんように。」 と心の中で祈る。
案内された病室は南向きの個室。
子宮筋腫のときもそうだったけど、
乳がんという病気でとてもナーバスになっていることと、
地元の病院で知り合いに会う確率が高い(=会いたくない)ということで、個室を頼んでおいた。
乳がんという病気でとてもナーバスになっていることと、
地元の病院で知り合いに会う確率が高い(=会いたくない)ということで、個室を頼んでおいた。
広いユニットのトイレとシャワー、ベッドの横に鏡と洗面台。
長いソファーに、収納スペースもしっかりあって、窓からの景色も悪くない。
液晶テレビと冷蔵庫もある。(テレビだけじゃなくて、冷蔵庫も有料だったけど。)
長いソファーに、収納スペースもしっかりあって、窓からの景色も悪くない。
液晶テレビと冷蔵庫もある。(テレビだけじゃなくて、冷蔵庫も有料だったけど。)
キレイな良い部屋だ。
看護師君から入院に関するいろいろな説明を受ける。
そして私の嫌な予感は的中した。
この若い男性看護師君が私のメイン担当看護師だということ。
この若い男性看護師君が私のメイン担当看護師だということ。
嫌だぁ・・・凹
乳がんという、女性にとってとてもデリケートな場所を手術するというのに、
なぜ男性の看護師を担当に付けるんだ?(怒)
なぜ男性の看護師を担当に付けるんだ?(怒)
一応、それなりの配慮はしてくれる。
例えば、
「手術のときに脇毛があるとバイ菌が入ったりしていけないので、剃らなくちゃいけないんですが、
僕は男性なので女性の看護師さんに代わってもらいましょうか?」
とか。
例えば、
「手術のときに脇毛があるとバイ菌が入ったりしていけないので、剃らなくちゃいけないんですが、
僕は男性なので女性の看護師さんに代わってもらいましょうか?」
とか。
しょうがないから、見せてやったさ!
ブラジャー一枚になって!
ブラジャー一枚になって!
毎日水泳してるんだから、いつもキレイに処理してあるよッ!
恋人でもない男の人に脇の下をマジマジと見られるだなんて、
婦人科の内診の次に恥ずかしい行為だったわッ!(怒)
婦人科の内診の次に恥ずかしい行為だったわッ!(怒)
麻酔医の先生が来て、手術のときの全身麻酔について説明を受ける。
すごく優しい口調のオジサン先生によると、
すごく優しい口調のオジサン先生によると、
①車に酔いやすく ②タバコを吸わない ③女性 は
全身麻酔をかけると、めまいや吐き気を起こしやすいという統計が出ているとの事。
私、3つとも当てはまるじゃん凹
全身麻酔をかけると、めまいや吐き気を起こしやすいという統計が出ているとの事。
私、3つとも当てはまるじゃん凹
昼食が済み、病院内の売店で買い物を済ませてから両親が帰っていった。
研修医の先生が挨拶に来る。
優しそうだけど、とても若くて、自信なさそうな頼りない感じの男性。
主治医じゃないからいいケド、と密かに思う。
主治医じゃないからいいケド、と密かに思う。
主治医の先生、乳がん看護認定看護師さん、病棟看護師長さん、アナタ誰?看護師さんが来る。
挨拶を兼ねて?様子を見に来たらしい。
主治医先生に、「逃げないけど、逃げ出したい。」 と告白する。
主治医先生に、「逃げないけど、逃げ出したい。」 と告白する。
女性のリハビリ療法士さんが来る。
乳がんの手術をすると腕がリンパ浮腫を起こすことがあるので
今のうちに両腕の正常値のサイズを測りに来た、とのこと。
今のうちに両腕の正常値のサイズを測りに来た、とのこと。
手の甲、手首、肘関節の下、二の腕を測る。
私の場合、若干右腕のほうが太いけど、1cm以内の差は普通のことらしい。
私の場合、若干右腕のほうが太いけど、1cm以内の差は普通のことらしい。
測りながら、「何かスポーツをされていますか?」 と聞かれる。
「水泳をしています。」 と答えると、「やっぱり!」 と言われる。(笑)
私は “ そういう ” 腕をしているらしい。(笑)
「水泳をしています。」 と答えると、「やっぱり!」 と言われる。(笑)
私は “ そういう ” 腕をしているらしい。(笑)
どのくらいの頻度でどのくらいの距離を泳いでいるとか、そういうこともメモしていた。
夕方、黄昏症候群(たそがれしょうこうぐん)になる。
昨年11月に健康診断で引っかかってからというもの、
夕方=黄昏時になると、どうしようもなく寂しくなって、
不安になって、
良くないことばかり考えてしまって、
泣いてしまう。
夕方=黄昏時になると、どうしようもなく寂しくなって、
不安になって、
良くないことばかり考えてしまって、
泣いてしまう。
溢れてくる涙を拭いていると、部屋に看護師君が入ってきた。
「どうしたんですか?」 と聞かれ、
「やっぱり、嫌だぁあぁぁぁ!」 と大泣きしてしまう。
「やっぱり、嫌だぁあぁぁぁ!」 と大泣きしてしまう。
看護師君は 「大丈夫。」 という言葉は使わないけれど、
肩を撫でたり、手を握ったりして、「僕たちが全力でお世話しますから。」 と、優しく優しく慰めてくれた。
肩を撫でたり、手を握ったりして、「僕たちが全力でお世話しますから。」 と、優しく優しく慰めてくれた。
手術の前日だし、
夜の9時からは絶食しなくちゃいけないから食事に期待していたのだけど、
夜の9時からは絶食しなくちゃいけないから食事に期待していたのだけど、


↑昼食と、その献立内容→


↑夕食と、その献立内容→
・・・残念。凹
夜、生理が始まる。
ああ、なんて運が悪いんだ。
よりにもよって、こんなときに・・・。
よりにもよって、こんなときに・・・。
しばらくシャンプーもシャワーも出来ないから、個室内のユニットバスで思う存分、全身を洗う。
私のオッパイ・・・。
大きくてジャマだと思っていたけれど、
肩が凝るし、洋服や下着を買うのにサイズがなくて困るけれど、
みんなが羨む割には一度も役に立ったことがないけれど、
二つあることが当たり前だと思っていた、私のオッパイ。
白くて、スベスベしていて、柔らかいけど弾力があって、左右均等の、私のオッパイ。
いざ、片方だけなくなってしまうかもしれないと思うと、
とても愛おしく思えてきて、
鏡の前で、泣きながらしばらく見つめ続けた。
ケータイからブログを更新し、22時、部屋の電気を消した。