エジプト旅行。 -5日目- | makichantoshのブログ

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子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

エジプト考古学博物館。


現地時間の2007年10月17日(水) (日本時間よりマイナス7時間)、
エジプト5日目、
ツアー最終日の朝です。

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ホテルの敷地内です。↑
コレ、大理石がピカピカで、建物の影が映っているわけではありません。

なんと!

エジプトで、雨が降ったのです!!!

エジプトは国土の大部分が砂漠気候なので、
エジプトで雨が降るというのは、おそらく、
沖縄で雪が降るのと同じくらいの大珍事だと思われます。

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道路が冠水しています。↑
ココは、まだ、マシなほうで、道路のあちらこちらが20cm以上も冠水していました。

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分かりにくいですが、故障車が止まってボンネットを開けています。↑

エジプト人ガイドさんの話によると、
もともと雨が降らない国なので、
エジプトの道路は、雨が降ることを想定して造られていない(排水機能がない)のだそうです。

だから、至るところで事故車と故障車が続出!
私達も、バスの中から何台も見ました。

ちなみに降水量は、
日本人の私達から言わせれば、「小雨かあ。 傘、差そうかな?」くらいの雨量でした。

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雨に煙るギザの三大ピラミッドです。↑

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(雨には関係ありませんが)エジプトの成り金の個人邸宅だそうです。(笑)↑
現地アシスタントさん(エジプト人ガイドさんとは別の人)は、いつか、こういう家を持つのが夢らしいです。(笑)

・・・というわけで(?)
雨のカイロは大パニック!!!

となれば、道路は大渋滞するわけです。

イヤ~な予感・・・

そうです。
ワタクシ、またしてもバスで泥酔してしまいました。

この日、私達はカイロの中心部にあるエジプト考古学博物館へ向かっていたのですが、
ホテルから30分で行ける距離なのに、なんと、2時間もかかったのです!

バスは、ずぅ~っとノロノロ運転。
進んでは止まり、止まっては進むという、
乗り物酔いする人にとっては一番酔いやすい走り方をしたのです。

寝台特急に次いで、そりゃ、もう、ヒドく酔いましたわ。

考古学博物館に着いたときには、吐きこそしなかったものの、
口を利くことも出来ず、
立っているのもやっと・・・くらいでした。

(このころには、天気もすっかり回復していて、いつものエジプト天気?になっていました。)

でも!でも!

これから見ようとしているのは
今回のエジプト旅行で私がとても楽しみにしていた二大見どころのひとつ、
エジプト考古学博物館です。
(もうひとつは、ギザの三大ピラミッド&スフィンクス☆)

バスを降りて博物館の中へ入ると、
乗り物酔いの気持ち悪さよりも、
念願の博物館に来られた興奮のワクワク気分のほうが勝っていました。(笑)

乗り物酔いを醒ますためにノーブラになり(恐るべし! 『旅の恥は、かき捨て。』 根性。笑)
いざ!見学!





だけど・・・。

本当なら、午前中の半日をかけて考古学博物館見学をする予定だったのに
バスの到着が予定より1時間半も遅れてしまったため、
館内の見学は、超早歩きの大急ぎでした。

縦にも横にもデカイ外国人観光客でごった返す博物館の中を、
私のような小っこい日本人が早歩きするのは大変でした。

もともとの予定では、
私達のエジプト人ガイドさんが案内&展示物の解説をするはずだったらしいのですが、
とてもじゃないけれどそんな時間はないので、
「これが○○です!」 「これが△△です!」
と、名前の紹介をして歩いてもらうだけになってしまい、
早々に自由行動となりました。





私と友達Tちゃんが一番に向かったのは、エジプト考古学博物館のメイン展示物、
ツタンカーメンの黄金のマスクです☆

少ない時間の中でも、私達は出来るだけ時間をかけて見学しました。

ツタンカーメンの秘宝は他の展示物とは別扱いになっていて、
黄金のマスクは特別展示室の中にありました。
(ものすごい人で混雑していました!)

黄金のマスクは本当に美しくて、
その素晴らしさに感動して、胸が熱くなって、
目がウルウルしちゃいました。

そして、

「ツタンカーメンって、ものすごく頭が小っちゃかったんぢゃな。」

ということを確認しました。(笑)





私とTちゃんは、ミイラ室にも入りました。

私はミイラを見ても、ちっとも怖くありませんでした。
怖いどころか、神々しい感じを受けました。

中でも、ラムセス2世のミイラは本当にキレイで、
金髪(白髪?)の頭髪もしっかり残っていて、しばらく見とれてしまいました。

これも、ラムセス2世マジックなのでしょうか?(笑)
(記事 『 エジプト旅行。 -4日目・前編- 』 参照。)

ミイラ室は、デリケートなミイラを保存するために温度と湿度を厳重管理している特別室なので、
博物館の入場料とは別に、100エジプトポンド(約2,000円)必要でした。

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エジプトは物価が安く、
1泊朝食付きのホテルが30エジプトポンド(約600円)くらいです。
その国で2,000円の出費?!
と、思われるかもしれませんが、ちっとも惜しくない出費でしたよ!

エジプト考古学博物館まで来てミイラを見ないで帰るなんて、
そのほうが信じられんッ!





ミイラ室とは別の部屋に、動物のミイラもありました。

ワニや、サルや、猫や、のミイラが・・・・・愛犬を思い出して、また、泣きました。





博物館の中には、他にも、
「あー! これ、教科書に出てたヤツだー!」
というものが、たくさんありました。

残念ながら館内は写真撮影禁止です。
(以前は、10エジプトポンド(約200円)払えば撮影できたらしい。)

だったら、せめて博物館の外観を撮っておけばよかったのに、忘れてました・・・。

ああ!大失敗!!!凹










イスラム地区観光。


午後からは、カイロのイスラム地区を観光しました。
このあたりの建築物は世界遺産に登録されているそうです。

まずは、歴代イスラム帝国が利用した城塞シタデルを訪れました。

城壁で囲まれたシタデルの中には、いろいろなみどころがあり、
多くのモスク(イスラム教の寺院、礼拝堂。)や、博物館があります。

残り時間の少ない私達は、その中のひとつ、ムハンマド・アリ・モスクへ入りました。

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鉛筆みたいな塔は、“ミナレット”といいます。
“アザーン”を流すところです。

アザーンとは、
イスラム教の礼拝の時間を知らせるための、
お経のような、歌のような、唸り声のような?ものです。
キリスト教でいう教会の鐘、ユダヤ教でいうラッパ、日本でいう寺の鐘?みたいなものかな?(笑)

エジプトでは、礼拝の時間になると、町のいたるところにあるミナレットからアザーンが聞こえてきます。
昔は肉声だったそうなのですが、今は拡声器を使っているので結構うるさかったです。

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泉亭です。↑
信者が礼拝の前に身を清める場所だそうです。

モスクの内部はこんな風になっていました。↓
ちなみに、土禁です。

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私達のエジプト人ガイドさんは、イスラム教徒でした。↓

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こうやって平伏してお祈りするので、敬虔な信者の額には、“礼拝ダコ”があります。↑
例に漏れず、ガイドさんにもありました。

本来なら1日5回(夜明け、正午、午後、日没、夜半)礼拝をするそうなのですが、
ツアーガイドという職業ゆえ、
空いた時間に空いた場所を見計らって、礼拝していました。

このガイドさんは、
自分と同じイスラム教徒の過激派がニューヨーク同時多発テロ事件を起こしたり、
ルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿で外国人観光客無差別殺傷事件を起こしたりしたことに
とても心を痛めていました。

なので、イスラム教徒に対する偏見や誤解を悲しんでいました。
だから彼は、
「イスラム教のことで聞きたいことがあったら、何でも聞いてください。 怒りませんから。」
と言いました。

そんな彼が、
「礼拝している姿を写真に撮ってもいいですよ。」
と言ってくれたので、
上記の写真は離れたところから撮らせていただきました。

イスラム教徒に対する私の気持ちが、少し変わった瞬間でした。





次に訪れたのは、スルタン・ハサン・モスク

建立当時はイスラム教の学校でもあったそうです。

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ココのミナレットもすごく大きくて立派でした。↑

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ココにも泉亭がありました。↑

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礼拝堂の奥の部屋です。↑

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ここでも、エジプト人ガイドさんは礼拝していました。↑
ココの絨毯の模様は、信者が礼拝をするときの、1人分の枠なのだそうです。
・・・ってことは、ものすごい人数が一度に礼拝できる(させる?)ってコトですよね?










突然ですが、
5日間のエジプト観光も、ここまででおしまいです。

永きにわたりご笑覧いただきまして、
ありがとうございました。










・・・って、
これダケで終わるわけ、ないでしょう!!!(笑)

帰宅するまでが、旅行です。
エジプトから広島の自宅へ辿り着くまで、まだまだ先は長いですわヨ!

フフフ・・・。