日本を代表するバレリーナ、森下洋子さんの「ロミオとジュリエット」を観てきました。68歳になるバレリーナがどうやって14歳のジュリエットを演じるのか。

絵本やお芝居、映画などで何度も目にしてきたジュリエットとは視覚的に違っていた。
トウシューズを身体の一部のように履き、アラベスクで舞台にたつのは、65年踊り続けるバレリーナの魂だった。

特殊メイクやCGなどが使えない、ましてや、骨格や筋肉も衣裳の一部の様なコスチュームだから、ごまかしはきかない。

舞台の上で華麗に舞うのは、心身共に鍛え抜かれた脅威のバレリーナだった。

カーテンコールで、ジュリエット役ではない森下洋子さんの笑顔を見た瞬間、涙が溢れ出しましたた。情熱を絶やさないことの難しさ、情熱だけでは続けられない変化する身体との戦い。何重にも奇跡が重なって初めて出来る舞台なんだと、胸が熱くなりました。 

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オーチャードホール