こんにちはニコニコ

 

私の最初の結婚生活がに

夫の不倫をきっかけに壊れるまでを書いています。

 

 

 

 

ラブホテルに入っていくところ

不貞を自分の目で見たのだから

 

タケシの話が全て嘘というのはわかっていました。

 

 

 

 

だけど、タケシが謝ってくれて、仲直りして

それで良いことにしたんです。

 

 

考えないようにしました。

 

 

不貞の事実を彼に突きつけることが

怖くてできなかったんです。

 

 

彼のことが

本当に本当に大好きだったから

 

 

既に、彼には

深い仲になって、夢中で追いかけてる女性がいる

 

 

愛する人が、自分から離れていきそうで

 

「お前と別れたい」って言われわれそうで

 

怖かったんです。

 

 

若かったし

タケシより前の恋愛経験がほとんど無かったし

 

あの頃の私には

”正しい対処” が何かなんて考えられませんでした。

 

 

 

二人で仲直りした週末と、その翌週は穏やかに過ぎました。

 

 

相変わらずタケシの帰宅は遅かったけど

 

職場から真っ直ぐ帰ってきたし

 

ほぼ毎日、お夕飯も一緒に食べました。

 

 

週末も一緒に過ごしました。

 

 

 

穏やかに過ごしていた日曜日

夕方になって

 

 

「すぐ帰ってくるから」とタケシが言いだし

 

それから

家の中がまたおかしくなった。

 

 

何か憑依したみたいにタケシの顔つきまで変わる。

 

 

「日曜の夕方だよ、今からどこに行くの?」

 

「心配しなくても大丈夫、すぐ帰ってくるから」

 

「急ぎでないなら今日はやめておいて」

 

 

私が言ってもタケシは身支度を続ける

 

笑顔なんだけど、心がもうここに無い感じで

 

 

「どこに行くのか教えて」

 

「いつもと同じだよ、車で行ってすぐ帰ってくる」

 

「だからそれどこ?」

 

「お願いだから行かないでー」

 

行ってほしくない

 

私は廊下に立ち

部屋から彼を出さないようにした。

 

 

「だから、大丈夫だって言ってるだろ」

 

「Sara、そういうのやめろよお」

 

ヘラヘラ顔は笑っているけど

もうタケシの目は私を見ていない

 

 

シャツの上から両腕を掴んでいる私のことを振り払う

 

 

「どこに行くのか本当のこと言って」

 

「女のところに行くの?そうなんでしょ?ねえ?」

 

涙がぶわっと出てくる

 

 

「心配すんな、連絡するから」

 

心がここに無いタケシに戻ってしまい

もう私の言ってることは聞こえていない

 

 

車の鍵を持って彼は出ていきました。

 

 

 

その後は

 

電話もメールも一度もなく

 

 

 

タケシが帰ってきたのは明け方の4時すぎ

 

 

私はソファーで横になりながら待っていました。

 

 

彼がリビングに入ってきて

ソファーの前に膝をつき、顔をこすりながら…

 

 

「本当にごめん、Sara」

 

「もう続けられないかもしれない」

 

と言いました。

 

 

「何があったの?」

 

「急にどうしたの?」

 

怖い、涙が出てくる…

       

 

「Sara、本当にごめん」

 

「俺のしてることは、たぶん間違ってる」

 

「後悔するかもしれない、

だけど、気持ちを誤魔化すことはできない」

 

そう言ってから、黙りこくった。

 

 

「本当にごめん…」

 

タケシも泣いていた。

 

 

 

どうしてこんなことになったのかな…

 

どうしよう、 親が悲しむだろうな…

 

 

まともに考えられない頭で

どうやったら収拾つくのかを考えていた。

 

自分のことではないみたいな気がした。

 

 

読んでくれて有難うございます。

 

 

Sara