朝は通勤客で満員状態ですが、このシーロム線、なぜが増発できないようです。
その理由ですが、チャオプラヤー川そばの「サパーン・タークシン駅」がネックになっています。

チャオプラヤー川サイドの出口。ニューロード側にも出口があります。

朝はすごく混雑します。
その訳ですが、この駅、ホームが1面しかありません。
つまり、この駅を挟んで単線になっていて、しかもホームに電車が停まるので、停車中の電車があると上下線のどちらかの電車が駅の手前で待たされます。

ホームはこんな感じで1面だけです。ここに上りと下りの電車が到着します。

いくら中国がパクリが得意でも、これだけそっくりには作れないので、ドイツから輸入した部品が使われているんでしょうね。
なんでこんな設計になったのかは全く理解できません。
計画性のなさなのか、見通しが甘かったのかですね・・・。
という訳で、増発のためには廃止するしかないという考えがあるそうです。
ところが、この駅、チャオプラヤー・エキスプレスボートの乗換駅なので、乗降客が多く、廃止になったら影響は非常に大きいですね。
でも、駅の両側は幹線道路がすぐそばを通っているので、線路を新しく敷設する余裕はありません。
日本なら2階建てにするか、地下にするか検討されるでしょうが、すぐ隣ががチャオプラヤー川なので、簡単ではないでしょうね。
このまま、シーロム線が延長されて乗客がますます増えたとき、輸送力の限界になって朝だけ通過とかなるかもしれません。