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「子どもたちの100の言葉」

レッジョチルドレン, 田辺 敬子, 木下 龍太郎, 辻 昌宏
子どもたちの100の言葉―イタリア/レッジョ・エミリア市の幼児教育実践記録
「子どもには
百とおりある。
子どもには
百のことば
百の考え
・・・・」
で始まる詩でこの本は作られている。
でも、うち、99は奪われるという。
手を使わずに、頭を使わずに、話さずふざけず、発見しなさいって。
ああ、うばっているよなあ、わたしも・・・。
でも、
「子どもはいう
でも、百はある。

ローリス・マラグッツィ」

まず、子どもたちの作品、また写真がいい。
幼児教育と侮るなかれ、
本質は、小さな子どもも大人も同じ。
いくつか題材の参考にさせてもらったこともある。
子どもたちの身のまわりの生活に、ちゃんと目線があって、
じゃあ、この環境をどうしていこう、というビジョンもある。

マックス・マーラの本社のあるこの村、
資源がない国イタリアが、デザインや、ものごとに美しさや幸せを発見する理由、
ちょっとわかる気がした。
どっちかというと、日本は職人気質なところがあるから。
イタリア人になりたい、とまでは思わないけど・・・。
日本はもう、工場の歯車的な仕事は機械に任せているから、
暮らしの豊かさを、周りの草花や虫や子どものつぶやきに見つけていいんじゃないか。

おっと話がずれた。
題材のヒントとしても、なんぞや?って根本的に考えるのにもいい。
でも何せ本としては高い。
「ルカ」2004年10月号でも取り上げられてたから、こちらを見てもいいかも。
ああ、amazonであつかってないよ、ショック。
ルカのHP ではバックナンバー扱っている様子。
この雑誌も、たまにちゃんと買って読みたい特集があるんだよね・・・。


「ゲド戦記」


アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
影との戦い―ゲド戦記 1
この本を読んだのは、確か19歳。
それからずっと私の中ではベストワン。
魔法使いになれたら、なんていう夢見がちなファンタジー観をぶちこわされる。

昨年末、この本を貸したことのある知人が、映画化のニュースを教えてくれた。
作るのがジブリだという。
監督は宮崎吾郎さん、宮崎駿さんの息子さんなのだという。
スタジオ・ジブリHP  では、監督日誌が掲載されていて、
この作品に関わる葛藤が記されている。

私が共感した1巻「影との戦い」。あれから時は過ぎ・・・。
こわれた腕環―ゲド戦記 2  
さいはての島へ―ゲド戦記 3
が3部作といわれていたので、これで終わりなのかと思ったら、
しばらくたって、帰還―ゲド戦記最後の書  が出版されたのだ。
3巻からは、16年たっていたという。

岩波で1巻が和訳されたのは1976年。
ル=グウィンは1929年生まれ、3部作が和訳された頃は47歳。
(書いたのは何歳の頃だったんだろう。むむむ、調べたくなった。)
1993年、4冊目の、「最後の書」が出たとき、グウィンは64歳。

それから、最後といったことを反故にして、2001年に、アースシーの風 ゲド戦記5   を書いている。72歳。
竜と人間の関係が書かれたのはこの巻。
ジブリの監督日誌や制作日誌を見ていると、話はどうも3巻から始まるらしい。
となるとゲド自身は結構な年になっていたはず。

で、5巻の背景を描くということかな。
私ももう一度読み返さなくては。
今読み返したら、一番共感するのはきっと1巻ではないなあ。
1巻のゲドがもどかしくて、かつ鼻について仕方ないと思う。

ゲド戦記外伝  もアースシーの世界が書かれている。
だから、いまは全6巻でセット販売してるらしい。
全部はまだ文庫になってないのかな?

ル・グウィンについては、ほかにも書きたいことがあるので、又次回。









これこれ!「生活の中の図工」を目指して

長野 修平
東京発 スローライフ

この本は大当たり。
ああ、これこれ!と届いたとき確認。
東京のクレヨンハウスで、まゆこを追っかけながら、棚に出てた表紙。
ぱらぱら見て、良さそうだけど荷物になるから、と買わなかった。
だけど、帰ってきてから気になって気になって。
しかも題名も覚えてなくて。(ちょっと今や溢れすぎの言葉)
判明したのは、「リンカラン」の本の紹介に出ていたから。

私が作りたいのは、つるのハンガー、ススキのほうき、木の枝のS字フック、流木のタオル掛け、枝の犬、枝の椅子、ビーチグラスのステンドグラスに、ランプシェード・・・。むむむ、結構多いよ。子どもと摘んできたねこじゃらし(エノコログサ)のリースとかもいいです。
1年生の担任をしてたとき、育てた朝顔、秋になって枯れたつるをリースにしたんだよなあ。

著者は北海道出身で、東京ではナチュラルクラフトの教室をなさっている方。
お土産には、お正月実家に帰ってきて毎年、竹で箸を造っているという。

簡単なことなんだけど、ちょっとしたコツや工夫で作りやすさ、つかいやすさがちがう。もちろん自然素材がほとんどだし、センスがいいのもある。
で、こういう物事をピックアップするバックボーンにある生活観、生き方!なのだよね、結局。

ネイチャークラフト・・・素材を身近なモノからみつける行為と、
見つけた宝物を、
又、長く愛おしんでいける、
使っていけるという姿勢がいい。

石や枝を拾ったときの空気感まで思い出せる、

ものや、時間に、思いをはせることができることは、ありがたいことだ。
大量消費社会では、買え買え、売れ売れ、安いよ安いよ、で
後半半分は、働いている時間を時給と考えたら、生きてる時間の大安売り。
100円均一のモノだって、誰かが作った時間の上に成り立っている、
と思うと、大事にしてあげたいなあ、と思う。
君は安く売られるべきじゃないよ、なんて、思うときもある。

作り手が身近にいなくなったら、忘れられてしまう事って在るよなあ。
図工の時間は、作ることの楽しさも、大変さも、思い入れも、わかったらいいよね・・・。

ハナレグミ ツナガリ


オムニバス
ドレミでうたおう

ちょっと最近のもので。
我が家の音楽はたいてい父ちゃんおすすめ。

原田郁子 MOOSE HILL, RT, VICKY, moose hill, イトケン, エマーソン北村, キュービズモ・グラフィコ, コーネリアス, ハナレグミ, マルコス・スザーノ
リズムであそぼう


りんたろう@小1は、ふんふんとハナレグミの「どれみれげえ」を歌いながら風呂にはいる。
まゆこ@1歳3ヶ月は、ハナレグミ「PAN!DA!!」で一生懸命手をたたく。

・・・これ、学習発表会で使えるな・・・と。

親世代の文化観は、子どもにダイレクトに伝わる。
学習発表会は、時代を映すけど、時代をあまり迎合しちゃいかんとも思う。
時代を俯瞰するくらいの気持ちでいたい。
普遍的なものって、そこまでいかなくても、より近く。
そういう意味では、幅を持っていたいと思うが、やっぱり自分が好きな音楽で、子どもに伝えたい。

写真やデザインがかっこいい。「クウネル」系?
ハナレグミは、「リンカラン」に良く出ているけど、同じにおいがするのは・・・もしかすると、写真を撮るヒトの味なのかもしれない。

私が知ってるアーティストは、ハナレグミのほかには、高田漣くらいなんだけど、そんなことを言うと父ちゃんに怒られるなあ。

amazonのセントラルなんだかが、このブログではMacじゃ使えない?みたいなんだけど、まあ、amazon.webサービスが使えるから、いいかあ。(本宅では逆でセントラルなんだかが使えて、webサービスがサイドバーのみなんだよね。むむむ)

天然生活 vol.13「お裁縫をはじめましょう」 

 
天然生活 02月号 [雑誌]

私が知る限り、空前の手芸ブーム、といったのは知人のyukesさん。
2003年創刊の「天然生活」のコンセプトは「小さなこだわり小さな暮らし」
時代が雑誌に追いついてきたのか、
株式会社地球丸、創刊から3年、
創刊号にでていた
根本きこさん、雅姫さん、松長絵菜さん、中林ういさんは、
それぞれ大活躍している。
本屋さんでもこれでもか!と平積みコーナーがあって、
どの本を見たらいいのかわからなくなる。
そちらは好みでゆっくり選んでいいとして。

雑誌は、やっぱり「今」を反映しているので
お財布と相談して、自分のできる範囲で応援したいものを決めるのが愉しみ。

この号は、今、いろんな雑誌が取り上げているリメイクを、
さすがのセンスで「お裁縫をはじめましょう」と特集。

しかも。
連載している根本きこさんのエッセイ「妊娠」7ヶ月。
潔いマタニティ。さすがのかっこよさ。
しかもしかも。
リメイクのページでは、きこさんがアジアやアフリカの布で、
甘くない、スリングや赤ちゃん布団を作っている。
やられた。

ほかにも、高山なおみさんの「大根を丸ごと食べるレシピ」(これは嬉しい)あり、
知る人ぞ知る、静岡の「百町森」という子どもの本とおもちゃのお店の紹介あり。

3月号から月刊になっているので、
店頭ではこの号が入手できないかも。
(それでなくても、「天然生活」平積みしてるところはみかけないが。)

最近、10年来買ってきた集英社の某雑誌が、購買層をセレブ化しているので、やめてやるーと思っている私。
「天然生活」は月刊化して、大丈夫か?と老婆心ながら心配しつつ、ささやかながら応援している。これからもいい記事に期待。


梨木香歩「マジョモリ」と

なんといっても、ここ10年来、私の本棚には梨木香歩。

絵本シリーズの本作は、実はどうも「少女」していて、ブログの題名にいただいたにしてはちょっと、恥ずかしい。
梨木 香歩, 早川 司寿乃
マジョモリ


小さい頃、村はずれの牧場だった我が家、
小学生の頃、裏の山の向こうには、お城があるって夢を何度も見てた。

何でお姫様なんかにあこがれていたんだろう、と今では思う。

どんなにふたをしても、その中にある自分の甘さ、というか。

お姫様も、魔女も、実は似たようなものだ。
両方、引き継いできた遺伝子を持った「女の子」だったのだ。

どちらかというと、いまはお姫様の方が怖い。
王子様を待ってるだけなんて、ごめんだし、
かわいく在らねばならない存在価値?もごめんこうむりたい。

ま、こんなふうに「少女」のころに思い描いてた憧れに、ふたを閉めて生きてるときもある。
でも、何でもふたをしてると溢れたときが怖い。

時々のぞいてみて、なんでだったのかなって眺めるのもいいものだ。

わたしも「まじょもり」に招待されたら、時代を超えて、母と「女の子」だった頃を共有できるだろうか。

ほんわかファンタジーのような顔をして、実はこの本は、女性性に本質的に切り込んでいると思う。でも、ちゃんと、後味が桜餅なんだよね。(意味不明?)

最近は、ムスメをみていると、なぜかすでに「女の子」な行動をするので
ちょっと怖い。
わたしもムスメと同じ年頃の女の子だったら、
「まじょもり」で、きっとけんかするだろうな。
自分に似ている「女の子」ほど鼻についたりする。

母とムスメと同じ目線にたてる、
これまた人生をもう一度楽しめるおまけのようなもの。

ムスメとしても、ムスメをもつ母としても、単に「女の子」としても楽しめる一冊。
「女の子」や、母と娘の関係などの理解にも。

さて、この名をなぜブログにつけたかというと、魔女が住む森を、心に持っていたい、と思うから。
なんか、何でも作れそうでしょ。自分で。まあ、気のせいなんだけど。






テスト・テスト・テスト!

macなので苦労した。
使い方を見たら、そういう人がいっぱいいた。
スイッチが全く現れないなんて酷い。

macいぢめか?

と、まず文字を大きくしてみた。

少数派を大事にしない世の中はつまらんぞ!

と、赤字にしてみる。
これができなかったのだ。
他の人のコメントを読んで、父ちゃんに相談して、
firefoxなるものをダウンロードして解決。
なんでだかよくわからないが。
あとは、アマゾンと提携してるという本のアップ。

梨木 香歩, 早川 司寿乃
マジョモリ
あ、できた。
めでたい。

ほかにもいろいろこれでつなげやすいかも。
とりあえず本宅を。

マジョモリ通信

おおおお。
全面的に引っ越ししようかな・・・。




マジョの本棚。

図書館や、本屋さんが好きだ。

今回は、「マジョモリ通信」から本棚だけ引っ越ししてみることにした。
こちらはどうも、本などの画像や情報がアップがしやすいのでは?という魂胆。
うまくいかなかったらそれまでかも。

私の本棚は、混沌としている。
必要な情報が、あれ、どこに書いてあったんだっけ、と探すことが多い。
探し始めると、みつからなくて、以前に探してた情報が見つかったりする。
そして、違うもの読み始めて混沌の中にどっぷり・・・。

本棚は、私の頭んなかそのもので、
世の中の人々の頭の中の一部で、世界につながってる。
でも、同じ本を読んでいても、心に残るところは違ってたりする。

本棚という重箱の隅をつつきながら、時代を俯瞰したい。
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