魔法入門2.水晶透視の方法
透視＝スクライングは、水晶や水鏡、雲の形などの物体や物理現象を見つめることにより、眼に入った物理的光に対応しない視覚イメージとして幻視を得る技法の総称です。
この方法は古くから占いの方法として用いられ、ギリシャ神話では水鏡を用いて様々な予言を行ったっとされるデルフォイ神託所が有名でした。
儀式魔術では霊的存在の姿を確認したりアストラル界のヴィジョンを得るなどの用途があります。
儀式では水晶、ガラス、水など、ある種の光学特性をもつ物体が使用されることが多く、水晶球を用いた方法はもっともポピュラーなものです。
現代の儀式魔術やウィッチクラフトでは、円形ガラス（時計皿）の裏面を黒く塗ったものを魔法鏡または黒鏡と称して使用することが多いです。
余談ですが、私は大沼忠弘先生の著書を参考に黒鏡を自作して愛用しています。個人的な感想として黒鏡は軽いので扱いやすく透視を始める人にはおすすめだと思っています。
黄金の夜明け団の文書では、タットワなどの象徴的図形を観想して幻視を得る手法もスクライングと呼ばれています。
伝統的にスクライングは、水晶玉を見つめる人物のイメージを通して描かれてきました。
”望むことや、未来を完全に透視できる”
みたいな都合の良い即物的なツールとして世間的に間違ったイメージが広がっていますが、スクライングをはじめとする占いツールの目的は「未来を見る」ことではありません。
占いやスクライングの目的は時空を超えるとこにあります。
そして、異次元とのつながりをつけて、そこから必要な情報にアクセスするための手段となります。高い次元にあるものを地上に降ろすことにあります。
その副産物として「未来を見る」ことになります。
「水晶を覗く女性」-ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1173516による
クリスタルスクライング方法
水晶はエーテルエネルギーやアストラルの増幅器であり、送信機、受信機です。
スクライングや他の占いで私たちが多次元や宇宙のエネルギーにアクセスする能力をサポートします。
クリスタルスクライングの水晶選びは、完全に各個人の個性やエネルギーのタイプによって異なります。
一部の人々は、透明な水晶玉または透明な磨かれた内部中央領域で外側がつや消しにされた予見石を好みます。
他の人々は、焦点として機能するインクルージョンのある、ガーデンクオーツやエレスチャルなど、
レインボーを備えたクリスタルまたはクリスタルを好む人もいます。
インクルージョンはイメージの呼び水として、異次元への出入り口と呼ばれます。
窓の結晶を使用したり、水を入れたボウルに結晶クラスターを置いたりする人もいますが
方法は個人の好みですからいろいろ試して自分に合うやり方を追及するのがベストです。
透明または付属の水晶が最も一般的に使用されるスクライングストーンですが、
黒または他の暗い黒曜石を含む他の石も使用できます。こちらもいろいろ試しながら、自分に合う鉱物を探してみるといいです。
＜水晶球を使ったスクライング＞
水晶玉でヴィジョン視やスクライングする手順
水晶玉は神聖な道具であり、宇宙と私たちをつなぐスターゲートと扱う必要があります。
言い換えるとアカシックデータにアクセスするためのコードキーと言ってもよいでしょう。
大切な道具なので正しい心構えを持ち、神聖な水晶を適切に取り扱いをしましょう。
１.水晶の扱い方
水晶を扱うときは一人で使用して下さい。
スクライング用の水晶はあまりほかの人に見せたり触らせるのはお勧めしません。
（＊ヒーリング目的のものは異なる扱いになります）
水晶を使用しないときは特別な場所に置いてください。
水晶には名前を付けパートナーとして扱いましょう。
２.水晶の浄化方法
・月光浴
定期的に水晶をクリーニングする必要があります。
一般的な方法としては満月の夜月の光の中で水晶を月光浴をさせる方法があります。
月がパワーのピークにある満月は浄化力が高いだけでなく、２８日サイクルで定期的に浄化を行う規則的な習慣としてお勧めします。
・水晶をさざれ石の上に置く
透視用の水晶をさざれ石の上に置く方法も手軽で便利です。
この場合、さざれ石のほうも定期的に浄化することが必要になります。
・流水で洗い流す
月光浴をする時間がなかったり、雨が降っていて月の光が見えない時などは流水や雨水で水晶を洗浄してあげましょう。
水は水晶にたまった不浄なエネルギーを洗い流してくれます。
水晶を水で洗い流しながら、「石の曇りがとれた」と思ったら洗浄を終了しましょう。
新しい水晶を購入したときは最初に水洗いして、これまで水晶を扱った人たちの念をクリアにしてから使用することをお勧めします。
3.スクライングの手順
ここからは一般的な実際の水晶透視の手順です。
異なる方法もありますが基礎的な手順をお話いたします。
①使用する水晶玉を選択してください。必ず最初に水洗いでクレンジングしてください。
ホワイトセージの煙で浄化する方法もお勧めします。
②暗い部屋で、クリスタルを目の前にして静かに座ってください。
クリスタルが見えるくらいの薄暗い感じがおすすめです。
夜や暗い部屋など低光源の環境が望ましく、部屋の残りの部分は暗いままにする必要があります。
＊ぶっちゃけ、薄暗いほうが水晶のヴィジョンを見やすいです。
ろうそくはを扱う場合、直火で作業するときは必ず火事に気をつけて安全規則に従ってください。
ろうそくの色はつながる次元を表します。
ハイヤーセルフにつなぐ場合は紫、神・冥界神とつなぐ場合魂の純度の場合は白、
魅力の世界へつなぐ場合はオレンジなど、つながりたい次元によって色を選択すると効果的です。
単刀直入に言いますが、私をはじめ初心者の人はオレンジ色から始めるとやりやすいです。
③次に目を閉じて、集中して雑念を取り払い心を落ち着かせます。
眉間にある第三の目をアクティブにして開きます。
好みですが、意識を集中させるのが苦手な人はレムリアオイルなどの香油やアロマオイル、
バイノーラルビートなどの音源の使用は、不整合なエネルギーを取り除きますので補助アイテムとして使用してみるといいと思います。
オプションは好みなので合う人合わない人もいます。
④次に、自分のリズムで深呼吸パターンを設定してください。
息を吐くとすべてのストレスと負のエネルギーが体から完全に流れ出し、息を吸うと正のエネルギーが入るようにします。
吐き出された負のエネルギーに取って代わるそれらの正のエネルギーを「見て」、あなたの体とあなたの直感と焦点を完全に中心に置くすべての正のエネルギーを視覚化し、あなたの思考の中心点になります。
⑤目を開けて、一番目についた「引き寄せられた」水晶のポイントを見つめましょう。
その場所に焦点を合わせ、目を凝視させます（たとえば、目が何かを見て立ち往生しているが、精神（潜在意識）が他の場所にある場合など）は、その場所を通り過ぎます。
結晶が暗くなり、白い煙のような、ヴェールが出始めることがあります。
これはエーテルのグリッドで、アカシックのゲートになります。ここから多次元へ移動する旅が始まります。
⑥この時私たちはトランス状態にあります。ですから目の前に見えている景色の意味を深く考えないことが大事です。
別次元へ移動しているときに現実的な思考を持っていると、ヴィジョンの発展やアカシックアクセスへの妨げになります。
意識状態にスナップバックすると、トランスのような状態を離れ精神的なつながりが失われます。
これが発生した場合は、できるだけトランスのような状態にもう一度入るだけです。トランスのような状態を壊すことなく、水晶から白い煙のような雲やヴェールを出すことができます。
あなたの前にあなたが「見たり、感じたり、聞いたりする」画像を感知しようとしないでください。
本来の水晶透視で見えるビジョンは現実的な景色ではありません。あくまで高次元のビジュアルを覗いているのです。
⑦トランス状態でスクライングをしていると、うずきや振動を始めたと感じるかもしれません。
時には暑さ、寒さを感じるかもしれません、あるいは単にあなた自身から離れているかもしれません。これはあなたの振動レベルを上げたり下げたりするクリスタルであり、あなたが調和し、必要な精神的なつながりを作ることができるようにします。
暑いときは「涼しくしてほしい」寒さを感じるときは「暖かくしてほしい」と水晶にオーダーしましょう。
⑧次に水晶に話し始めましょう（この時点では音声起動レコーダーが便利です）、見たものについて書き始めます。
この時点でアストラル界に入っており、トランスのような状態を破ると、記憶の想起に問題が生じる可能性があります。
これは、トレーニングが必要ですが繰り返していると、アストラル面と物理面の両方で同時に作業できるようになります。
私たちは個人のフィルターによって見たもの感じたものを都合よく解釈する性質があります。
ビジョンを改ざんして自分の見たものを誇張したり嘘をつかないようにするには、
何年もの集中力、練習が必要になる可能性があります。
テープレコーダーを使用して客観的にビジョンを理解する練習をお勧めします。
⑨最後、水晶のスクライングで得たい情報が得られたとき、または結晶の画像がフェードアウトしたとき、
あなたの心を現在（物理的な面）に戻してください。
トランス状態から目覚めてに津城の意識レベルに戻りましょう。
水晶が結びつけた高次の次元から現実存在に分離するにつれて、振動率の変化をもう一度感じてください。
目を再び集中させます。必要に応じてまばたきをし、親指を動かしましょう。
もう一度自分を現実へグランディングさせながら深く呼吸します。
⓾最後に、水晶スクラインぐによって私たちのエネルギーがクリアされ、活力を与えられた状態で、物理的な平面に戻ります。
自分自身を接地する際には、地球のエネルギーをもう一度体に引き上げるので、エーテルエネルギーやアストラルエネルギーの補給効果があります。
水晶透視には練習が必要なので、すぐに機能しない場合でも動揺しないでください。時間をかけて素敵なクリスタルたちとエネルギーをシンクロさせましょう。