《ちゃちゃ丸》
おかしな仔猫
それは《スーリヤ》
ね、こうしてたってすでにおかしいでしょう・・
僕はそんな《スーリヤ》を観察することにしました
《スーリヤ》って、な~んかおかしいんだ
《スーリヤ》は同じ猫だけど、僕らとはずいぶんと違う
とにかく何も怖くないの
そしてドアが開いてても外に出ないの
しらない人間にだって早速フリェンドリーなんだよ
今日もね、久しぶりに家族ちぃとさくやちゃんが遊びにきたんだけど
僕らは最初逃げたの
しらない足音だ!!
逃げろ!!
ってなって
それから少しして
あれ~? さくやちゃんじゃない? ってわかった
その時も《スーリヤ》だけすぐにはさくやちゃんとこ行って
「あしょぼ」 「あしょべ」 って言った
それからふたりでずっと遊んでたよ
そういえばさくやちゃんもちょっと変わってるかも
だってさ、今日家族ちぃが魔女が大好きなお弁当を買って来て
さくやちゃんだけ・・
魔女、さくやちゃんのお弁当は何だった
横濱チャーハン弁当よ
そういったお弁当だったんだけど
開けたらご飯の上にえびが片手の肉球半分ぶんくらい乗っかってたの(3個ね)
あ、僕えび知ってるんだ
なんでかって言うと、魔女が前にぼくらにえびくれた時あって、美味しかったんだよね~
食べたのその1回だけだけどね
で、僕、匂いしたから、あ、えびだ! って思ったの
そしたらね、さくやちゃんが魔女と家族ちぃにえびあげる、って言った
さくやちゃんもえびが大好きなんだよ
魔女たちがさくやが食べなさい、って言ってるのに
みっつあるから、みんなで分ける、って言ってきかないの
それならこっちのお弁当から好きなの持って行きなさいって家族ちぃも魔女も言ったけど、いらないって言って、だけど自分のはえびくれて、茶半(チャーハン)もどうぞ、って
僕ならあげないな
猫のみんなにも聞いたけど、みんなもぜったいあげないって言ってた
ねえ、魔女だったらあげる?
あげない
ね、さくやちゃん、変わってるでしょー
※ 魔女です
食後 咲耶と一緒にケーキを買いに行ったんだけどね
苺のロールケーキに決めて、他にも練乳アイスバーを持ってレジに並んでいたら、咲耶が私を見上げ
「まぁたん(魔女のまぁたんね)、そんなに買ってお金大丈夫、止めた方がいいよ」
と真剣な顔で買うのを止めさせようとした
小2だよ 確かに変わってるかも・・
さくやちゃん、ご飯食べた後もずっと《スーリヤ》と遊んでた
そんな《スーリヤ》のことです
スーリヤ 「まちょ、おもた(おもちゃ) ちょうだい!」
魔女 「はいよ!」
スーリヤ 「わああああーーーい!!」
スーリヤ 「こいちゅめ! こいちゅめ!! ガブガブ!!」
《スーリヤ》はとっても安上がりな猫です
僕 「《スーリヤ》、こんなとこにいたの?! ずっといないから探してたんだよ」
スーリヤ 「 おいかけてただ まいごなったった・・」 =たぶん虫
僕 「テラスでかい!!」
魔女がのらさんご飯に出る時、アトリエにいた《スーリヤ》
スーリヤ 「まちょ・・ どこいくの?」
魔女 「おそとの ねこさんたちに ごはんを あげにいくのよ」
スーリヤ 「おしょとの ねこしゃん・・ たち」
スーリヤ 「《しゅりや》も いくーーー!!」
僕 「何のために・・」
決して魔女の後追いではないことだけは確かだ
僕 「《スーリヤ》どうしたの」
スーリヤ 「ちゅまんない」
ちゅまんないことが多い仔猫です
だけど今日は長いことさくやちゃんに遊んでもらったから・・
疲れ切ってこんななってます