いつも応援いただきありがとうございます。
真嶋一歌です。

このたびは、出演を予定しておりましたMrs.fictionsの「月がとっても睨むから」の上演延期のお知らせにより、ちょっぴり皆様をお騒がせをしております。申し訳ありません。

詳細はこちらをご一読くださいませ。

畏れ多くもフライヤーの真ん中にババンと立たせていただき、おそらく主演という形でメンバーに迎えていただいていたので、これから様々なご心配の声を頂戴するのではないかと思いますが、私の個人的な気持ちを誤解のないようここに記しておきたいと思います。

まずは、貴重な時間を割いて予定を空けて公演を楽しみにしてくださっていた皆様、そのわくわくした気持ちを奪ってしまう形になってしまうこと、ご迷惑をおかけしてしまうことをお詫びさせてください。ほんとうに申し訳ありません。私もとても残念です。

「公演をする」という約束を違えることは、関係者に対してもお客様に対してもよくないことです。
納得のいくものをしっかりと作り、約束した時間にきちんと上演を行う、これができれば勿論一番良いことだと思いますし、厳しい言い方をしてしまうと前提として当たり前のことです。

しかし、進んでいた方向と真逆の道や、想定していたゴールよりもはるか遠くの方に確実に面白くなるもっと楽しいゴールを見つけてしまったら。

私個人の考えを申し上げると、公演を計画通りに無理やり断行することよりも「面白いものを世に送る」ことを選べるならば、そちらを優先してもよいと考えています。

演劇は安い買い物ではなく、お客様に時間もお金もご負担いただく芸術で、同じ時間とお金をいただくのであれば面白いほうがいいに決まっているからです。
時間をかけることで確実に面白いものが作れる光明が見えているならば、勇気を持って体勢を立て直すことは悪いことではないのではないかと私は考えています。

私は、これまでMrs.fictionsの作品に何度も心を打たれ、助けられてきました。
そしてその作品の要は、中嶋さんの脚本です。
そのMrs.fictionsの作品を中途半端な状態で観ていただくより、完全版を観てもらって沢山の方にきちんと感動してもらいたいというファン心もあります。
わたしは、Mrs.fictionsが大好きなんです。

公演延期の理由がもし役者の負担を考えたものであったなら、私たち役者陣は作品を上演することを懇願し、半ば無理やりにでも舞台に立とうとしたと思います。

しかし、Mrs.fictionsの作品性を重視し、中嶋さんにしか書けないものを世に送り出したいというメンバーの意思を聞き、そういうことならば、と、納得して受け入れました。
中嶋さんの本は、ほんとうに素敵なんです。

そんなわけで前置きが長くなりましたが、どうしても延期や中止というとネガティブなイメージになると思うのですが、誰も心の火が消えてないし、転んでもただでは起きない人たちの集まりなので、まことに勝手ながら、今後の展開にもご期待をいただけるととても嬉しく思います。

ひとまず、公演を予定していた期間には過去作品の無料上映イベント(フリーカンパ制)が行われます!
当初予定していた早期予約特典のお渡しも会場にて行います。
私もなにかしらの方法で皆様にご挨拶する時間を作りたいと思っておりますのでイベントについての続報にもご注目いただけたら幸いです。

余談ですが、この座組みは本当に信じられないくらい空気が良くて。

ただじゃ終われないよね。

※撮影:深井さん
※小見さんはハブられてるわけではありません

セーラームーンだって、前世で繋がっているセーラー戦士たちが現世で再び出会いなおすところから始まります。
今の我々は前世パートをやってるところなのかもしれません。笑