2007年にNatureMedicineに
「分子状水素が新しい概念の抗酸化作用を示す」ことが発表されて以来、
水素の医療利用に関する研究は異例の早さで進んでいます。
2014年には、日本医科大学大学院太田成男教授らによって
当初発表された抗酸化作用だけでなく、
抗炎症作用、抗アポトーシス作用、抗アレルギー作用、脂質代謝改善作用、
神経保護作用、血管拡張作用、シグナル伝達の調節作用などの
新しい作用を示すことも報告されました。
本日は、この水素の「抗炎症作用」についてお話いたします。
■水素の抗炎症作用
「炎症」は免疫作用のひとつです。
人は外敵が来た時に、
白血球が善玉活性酸素の代表格「過酸化水素」を発生させて、外敵から防御します。
(この「過酸化水素」の3%の水溶液が、
消毒に使用される「オキシドール(過酸化水素水)」です。)
ただ、この防御の仕組みが発生するときに、過酸化水素の一部が、
悪玉活性酸素の代表格で
非常に強い酸化力を持つ「ヒドロキシラジカル」へと変化します。
「ヒドロキシラジカル」は、外敵のみならず、
外敵ではないその人自身の細胞も攻撃してしまいます。
攻撃された細胞は破壊して、中身が放出されます。
それを処理するために、身体は炎症作用を増大し、赤くはれたり痛くなったりします。
これが「炎症」です。
炎症すると、傷の治癒が遅くなったり、跡が残ったりします。
さて、水素は
この悪玉活性酸素だけ(ヒドロキシラジカルなど)を選択的に除去するので、
その結果として、炎症の拡大が抑えられます。
更に、水素は
炎症を拡大する「炎症性サイトカイン」も減らすことが
多くの研究で明らかにされています
そのため、水素があると
傷が赤くならなかったり腫れなかったり、治りが早くなったりすると考えられます。
怪我などもそうですが
お肌の荒れも炎症ですので、
水素の抗炎症作用は美容業界でも大きな注目を浴びています。
S.Asahina(水素セラピーマイトリー)
参考:
公益社団法人日本生化学学会 論文
「水素の医学創始、展開、今後の可能性:広範な疾患に対する分子状水素の予防ならびに治療の臨床応用へ向かって」日本医科大学大学院医学研究科細胞生物学分野 太田成男
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2015.870082/data/index.html
日本救急医学会 日本救急医学会雑誌(和文誌)第41回日本救急医学会総会号(2013年) 特別講演1(P464)
「太田成男のちょっと一言 水素の抗炎症作用について」
http://shigeo-ohta.com/topics5/
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