ぼくの青春秘話 ① | 記憶の中の宝探し…

記憶の中の宝探し…

未来を予想するより過去を振り返ることが多くなってきました



きのう

外を歩いていたら、
中学生くらいの少年が
スマホで紫陽花の画像を
撮っている姿があった。

その光景を見て
中学1年のころのことが
ふと思い出された。
 
 
おいらは中学校に入学して、
直ぐにサッカー部へ入部した。
 
部活動は、
入学して最初のひと月目は、
仮入部として、
自分がやりたい部を
探すことになっていた。
 
 
元々運動嫌いであった
おいらがだ、
 
サッカー部に入部するなど
おいらを知る友人からすれば
場違いだと感じていたに違いない。
 
もちろん、おいらとて
当初からサッカーなんて
やりたかったわけでなはい。
 
文科系の
模型部か自然科学部、
囲碁将棋部あたりが妥当だと
考えていた。
 
 
ある時、
たまたまグラウンドで
サッカー部の練習風景が
目に入った。
 
丁度、練習が終わる時で
部員一同がスクラムを組んで
 
「サンチュ~~ 
  ゼー! Oh~!
  ゼー !  Oh~!」
 
 
と、輪になって声高らかに
行うシーンが展開されていた。
 
 
 
 
 
 
その傍で、
テニス部の女子生徒らが口々に
 
「格好いい~ ビックリマーク
 
って見惚れていた様子なんかも
観てとれた。

練習の最後のけじめとして、
サッカー部全員で輪になり行う
このルーティンの
躍動的格好良さに
シビレテしまったのである。

う~む ビックリマーク 青春だ~ビックリマーク
 
オレもやりて~
 
 
もう頭の中では、
当時放映されていた
ドラマ
【飛び出せ!青春】 の主題歌が
エンドレスで流れていた。
 
 
 
 
 
 
 
ってことで、
 
サッカー部へ
本気で入部することを
決めちゃったのである。

私の通っていた中学には、
野球部がなかったので
自ずとサッカー部員の男子は
女子生徒たちからも
人気があった。
 
ここで活躍すりゃ~
おいらもモテるかも
知れないぞ~
って夢と妄想が体中を
満たしていた。

おいらと似た様な動機で
入部した男子も
数名いたみたいだ。

し、しか~し
練習は思いのほかハードで
 
あの当時は、
うさぎ跳び全盛であったから
練習の明くる日などは、
筋肉痛でヨタヨタして
歩くのも儘ならないほど。
 
練習の終わりころになると
入部したての、
しかも私のような
落ちこぼれ的部員は
 
しごかれてグラウンドを
走らされたり、
ボールの片付けを命ぜられたりして
いつの間にか
 
ゼ~ Oh ビックリマーク
 
が 始まっちゃったりしていて
憧れの
ルーティンに参加できない日も
多かった。
 
先輩からは、
お前のインステップキックは
ただのトゥキックなんだよ!!
何度も指摘されていたのを
今でも覚えている。
 
 
ハードな練習の傍らで
グラウンドの
隅っこのほうで
草花や昆虫にレンズを向けている
写真部員たちが
とても楽しそうに見えたりして、
 
やっぱ~
おれって所詮は~
文化部がお似合いなんだな~
 
なんて
己がとことんスポーツには
向いていないってことを
ひしひしと感じ始めていた。
 
 
退部を決定づけたのは、
雨降りのヘディングシュートの
特訓であった。
 
頭の中に
 
無 理
 
の漢字二文字が、
太く大きく
殴り書きされた。
 
 
結局1ヶ月とちょっとで
サッカー部はやめて、
文科系の写真部に
入部し直したのである。
 
おいらと同じく
サッカー部から文科系クラブに
逃げた者が何人かいた。
 
 
野外活動で
バカチョンカメラを首から下げ、
蝶やバッタを追いかけては
カメラのファインダーを
背中丸めて覗きこんでいる姿が
おいらには相応しかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
時々、
あのサッカー部のルーティンが、
グラウンドでこだましていたが
 
格好いいな~
 
なんて思うことは二度となかった…









 
 
 
 
閲読いただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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