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今年の阪神Cは暦の都合上有馬記念前日に番組が組まれました。
出走登録馬だけで実に36頭。
フルゲートの2倍です。どうせここまで来たんだから、賞金半分にして2レースやったらと外野の方の無責任な声も聞かれます。
しかし、確かにそれもアリといえばアリなんですよね。
1頭でも多くJRAは出走してくれた方が助かりますから、競走がギリギリ成立する5頭じゃ配当妙味もありません。
出走頭数が多ければ多い程配当妙味はあがります。配当妙味の話はこの辺にしておいて、有馬記念の軍資金稼ぎレース『阪神C』に関してのお話を進めて行きたいと思います。
今年の『阪神C』はハイペース確実です。
【ハクサンムーン】【ミッキーアイル】の2頭の現役屈指の逃げ馬が参戦します。
但し【ハクサンムーン】は最近ハナを主張出来ずに消化不良のレースが続いています。
年齢的な物もあるのでしょうが、大分以前と比べてずぶくなってきています。
テンのスピードは速いのでハナを奪い切ってしまえば、今回は人気落ちの1戦の上、【ハクサンムーン】の得意距離から1ハロン長く割り引く材料が多いので人気薄の逃げ馬は買えの格言通りですね。ここは絶好の狙い目です。ここを狙わないで何時狙う?と言うのが穴党の本音でではないでしょうか?
一方【ミッキーアイル】前走のマイルCSでは古馬の壁に阻まれました。また【ミッキーアイル】もマイルCSではハナを主張出来ずよもやの大惨敗。春先の安田記念を思い出した方も多いと思います。【ミッキーマイル】も1本調子の部分があるので、浜中騎手の手腕に全ては託されます。
その他の人気上位馬を見ると【クラレント】重賞2連勝で挑んだマイルCSではまたしても高い壁に跳ね返されてしまいました。【クラレント】はマイルより距離が長い1600M~2000Mが適距離ではないかと思います。
その為今回の1戦は【クラレント】に取って試金石の一戦になります。差し馬なのでハイペースは歓迎材料ですが、距離が1ハロン短いのがどうしても引っ掛かります。その点をどのように調整してくるかが見ものです。
復調気配の見えてきた、【オリービン】にも食指が動きます。オープン競争を使われてきていますが、それが良いガス抜きになっているのではないかと思います。競馬のクラス訳と言うのは学業で例えるなら偏差値みたいなものです。
オリービンは、偏差値が一旦上がったあと下がり、その後徐々にオープン戦を使う事によって偏差値が修復されてきていると思います。以前の偏差値に戻るか、奈落の底に落ちるか?勝負の時です。
関東馬では、ロサギガンティアが路線を短距離にシフトチェンジしてきました。
ここは、十分能力通り走れば、通用しても何らおかしくありません。
あとはこの距離だけすね。鞍上は外国人ジョッキーなので多少強引な競馬をするかも知れませんが、それこそが、外国人ジョッキーの持ち味です。審議ギリギリの攻防を仕掛けてくるので日本人ジョッキーはそれに惑わされない事ですね。
後はリアルんパクト3歳時に安田記念を勝ってからイマイチ調子が上がりませんが、嵌った時の脚は正にG1級。気が抜けない1頭です。
◎1.ウリウリ
休み明けを叩かれ気配一変。牝馬限定重賞に近走は出走していましたが、今回は強力牡馬相手。しかし、牝馬と相性の良い福永とのコンビで豪脚一閃で差し切りを狙う
○11.サンカルロ
必殺1400Mホース、サンカルロ。1200Mでは短く1600Mでは長い。ベストの1400Mなら逆転まであり得る。スプリンターズSから少し間隔が空いた為、馬体重注意
▲6.ミッキーアイル
全走は消化不良の1戦。スタートも良かっただけに、強引にでもハナを主張しても良かった。今回は同型が何頭かいますが、テンのスピード、2の脚はナンバー1。白昼の逃亡激に期待
△14.ロサギガンティア
完全に短距離路線にシフトチェンジ。その華が開こうとしている。枠順も偶数番で文句なし。馬のデキも使われつつ良化してきており十分連下候補の1頭。
△4オリービン
今回は鞍上強化。岩田とのコンビ。常にこの距離のオープン競争では中心馬。GⅡの強敵相手にどこまで対応できるか注目。連下候補の1頭。
-8.リアルインパクト
潜在能力の高さは認めるもやや早熟傾向がぬぐえない馬。前走もあの相手で掲示板に載れない所を見ると、完全にピークは過ぎた印象は否めない
-18コパノリチャード
ダート路線を使ってから成績が下降。今回芝に戻るが、春の高松宮記念を勝ったに比べるとデキ落ちは否めない。ここは思い切って消し。
-16クラレント
このメンバーに入っても実力上位。前走が幾らG1とは言え負け過ぎ。今回巻き返しを目指すも掲示板までと判断。ここでは消し。しかし次走は注目
-2フォーエバーマーク
正直ここでは敷居が高い。また距離もこの馬に取っては長い。悪い条件が揃い過ぎた。福島1200Mがベストの馬。
-3ダイワマッジョーレ
鞍上が怖いが、朝日CCから、中1週の強行出走。中々距離も中距離から短距離にシフトと難しい面が多い。
-5サクラアドニス
オープン競争では好走するも重賞になるとその姿は別馬。全く重賞競走では走らず、頭打ち状態。今回も厳しい。
-7ダノンプログラマー
前走は、オープン競争で大穴をあけて勝利。しかし今回は流石に相手が強い。ここでは即通用とはいかない。
-9ホエールキャプチャ
中距離なら穴馬として食指の動く1頭ですが、短距離では正直、荷が重い。せめてマイル位の距離は欲しい。1ハロン短い為消し。
-10ハクサンムーン
元祖快速馬。今回は同型が揃い撃沈する可能性が高い。ミッキーアイルの方が同じ逃げ馬でも小細工が若干利く。
-12タガノブルグ
正直ここでは荷が重すぎる。近走大不振でこのレースで不振から目覚めるとは思えない。ここは消し。
-13アドマイヤサガス
完全なダート馬。ダートのこの距離なら間違いなく買いの1頭ですが、芝のこのクラスのメンバーに入ると出番はなし。
-15サダムパテック
近走、馬が走る気を見せていない。夏に中京記念を勝っていますが、あの後燃え尽き症候群状態の為、ここでは消し。
-17トーホウアマポーラ
典型的なスプリンター。最後に坂がある阪神1400Mは厳しい材料が多い。1200Mなら買いですが、1400Mの今回は消し
総評コメント
例年このレースは一長一短のメンバー構成が集まりますが、今年も例年同様のメンバー構成。今年は前がかなり速くなりそうなので、
中心は差し馬。逃げ切りも考えられますが、最後の坂がどこまで響くかも重要。
本命馬ウリウリは、牡馬相手でも阪神の1400Mなら十分通用するだけの能力は持っています。後は印に流す。