ー備忘録ー
四角い六面体の角砂糖を口にふくんだのなら、生あたたかな舌の上で、尖っていた角は丸みを帯び、ほろほろととろけて往く。儚く、脆く、時に痛みを伴う麻薬のような甘美な刹那。この氣持ちをずっと、ずっと、千年先も忘れないこと。
第3回京都文学賞を受賞した『備忘六』を改題、改稿した本作。23歳のときに一気に書き上げた著者の瑞々しい感性がほとばしる、四角い夜の京都を舞台にした新世代ファンタジー。
現実に絶望する小日向さんと、千年を生きる怪獣ゴンス。
夢か真か、昼か夜か、現実社会と空想世界が交差する瞬間、やさしい夜の闇に包まれていく二人の運命や如何に。
北野天満宮の天神市へ、わたあ「ぬ」、お「ぬ」ん、かた「め」き、りんごあ「ぬ」を買いに、夜の縁日をお散歩しよう。
ん?「ぬ」と「め」がちぐはぐだって?
答え合わせは本書で。
【タイトル、著者】『ビボう六』佐藤 ゆき乃
【出版社】ちいさいミシマ社
【出版日】2023/11/20
【税込価格】¥1,980
【送料】¥180*スマートレター
(複数購入時の送料は、DMでご相談ください)
【合計金額】¥2,160
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