森のノート

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過日、酒井駒子の原画を見るために京都まで足を運んだ。

 

この人の原画は、自分が生きている内に見ておかなければならないと、常々思っていた。

でも、なかなか関西圏にはやってこない。

お高い絵なのだ。

 

一時間くらい電車を乗り継ぎ、目的地をめざす。

妻子ある身として、自分勝手な外出に後ろめたさがある。

「滅多に無い機会だから行きなさい」と、妻は後押ししてくれた。

寛大なうちのひと。感謝しかない。

 

 

『森のノート』という書籍から作者が抜粋した10点ほどが、本屋の店内の壁に飾られていた。

 

10センチまで寄って観る。

ロックな筆致に驚く。

そして、意外なほど厚塗りだ。

だけど、繊細な印象。

不思議。

 

ハーフトーンでざっくり輪郭をとらえて、必要最低限の描き込みで止めている。

その塗り残した箇所が、観る人の余地となっている。

彼女の絵はたくさんのヒントを教えてくれる。

いつも描き切りたい自分の絵。

倣いたいものである。

 

サインに、こどもの名前を書いてもらった。

この本を20年後に渡したいと思う。

 

 

DTPシステム課 豊島