その夫婦の名前は
夫がまさし、妻の名前は久恵といいます。
お互いに共働きで、妻の久恵はパートに行っていました。
翌朝 起きると、まさしはもう仕事に行っていました。
リュウ君は、昨日の疲れでちょっと寝坊してしまったのですが、
妻の久恵がリュウ君の朝ごはんを作って待っていてくれました。
わー美味しそう!おばさん、ありがとう!
というと、
久恵は、優しい顔をしながら
リュウ君、お母さんでしょ?
と、言いました。
優しい顔と言葉の言い方が違う…と、リュウ君は感じました。
リュウ君も、心では違う!お母さんは、天界にいるんだ!と、思いましたが、
どうやら、この地球では思ったことを口に出すと、相手は怒り出すようだ…と、咄嗟に判断しました。
リュウ君は、神様の子供なので感が鋭く、一瞬にして状況を見抜く能力を持たされていました。(この時初めて開花したようです)
あ、そうだった、お母さんごめんなさい。
そうリュウ君が言うと、久恵は、納得したかのように、にっこりと微笑ました。