登場人物 (前職の会社の同期たち)
このお話の始まりはこちら。
パンダ…私。
藤木くん…20代で独立して、すぐにその事業で成功する。現在も仕事はとても順調。現在奥さんと離婚調停中。2人の子供がいる。
奥さん …ボルボに乗った彼氏と不倫していた。とにかくお金に執着があり、夫のお金を散財する。母親には高額なシッター代を支払っていたがお父さんは知らなかった。
ZくんとYくん…同期の男子
Aちゃん…同期の女子
藤木くんに、探偵から入った連絡。
どうも奥さんが
騙されているかもしれないという話。
とはいえまだ(かもしれない)状態。
探偵aさんLINE
「もう一人の男が戻ってきたら
そのまま会話を
聞けるところまで聞きますので
一旦失礼します。」
それから連絡は、30分途切れたが
さすがに藤木くんも
この30分は仕事に身が入らなかった。
探偵aさんLINE
「ご連絡遅くなりました。
まだお店にはいますが
一旦男たちの話が別の会話になったので
今の話の続きを先に
ご報告させていただきます。」
藤木くん
(やっときた・・)
探偵aさんLINE
「BMW男はやはり経営者ですが
自分が新しいお店を出したくて
でも実際は
資金計画と出資計画に無理があるので
奥さんに(共同経営)の話を
持ちかけようとしているらしいです。」
藤木くんLINE
「共同経営って・・・
そんなことしてもあいつ(奥さん)は
金もないし、ノウハウもないのに」
探偵aさんLINE
「それが
BMW男
(彼女の家、結構な資産家で
近いうちに莫大なお金が
入ってくるらしいんだよね。
億単位の)
相手の男
(じゃあ楽勝じゃん、
8割くらい出して貰えば?
その子どれくらい自分で出すって
思ってるの)
BMW男
(いや、あんまりっていうか
金のこと全くわかってないと思う。
全部で1億くらいなんだよねー
って言ったら、ずっとニコニコ笑ってて
だから正確な金額、
明示してないんだよね)
相手の男
(でも、そんな相手がパートナーで
大丈夫かよ(笑))
っていう話をしてました。
この先の二人の会話は後ほど
文字に起こしてお伝えしますが。」
藤木くん
(……だからあいつ、別れるなら
1億くれって言ったのか・・)
藤木くんLINE
「あの、それってその男たちに
持ち逃げされるってことは
ないんですかね。
普通に詐欺というか。」
探偵aさんLINE
「いやそれが、そこは
本当にお店出すみたいですよ。
今建てているビルが
1年後に竣工予定だから
そこが何坪で、坪単価がいくらだとか
それなら家賃と最初の敷金が
いくらするとか。
奥さんのことはその店の
オーナー兼店長にするみたいな話なので
騙し取って逃げるというような
そんな雰囲気はなかったです。」
藤木くんも、経営者なのでわかる。
探偵aさんから聞いた立地に
その坪数のお店を出すとするなら
内装や家賃、最初の契約諸々含めて
1億円が相場だ。
別れた後に奥さんが
何をどうやろうが知ったこっちゃないが
とにかくこんなことを聞いたらより一層
財産分与で多額のお金を取られるのは
絶対に嫌だと思った。
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