11時半から納棺だった為、11時前に葬儀場到着。ちょうど、葬儀場駐車場から1台の車が走り去った。この日は、葬儀の打ち合わせした時とは違う担当者で、義母の葬儀の司会をして下さった方だった。



館内に入った瞬間、お花の匂いがした。

祭壇を見たら、




えっ?😳






「あの、、親族一同と書かれた花がありますが、どなたからか届きましたか?お香典、供花は辞退すると伝えてありましたが。」




「えっ!確認します!」




「本当ですね。もう少しお待ち下さい。」



何処かに電話する担当者。




「申し訳ありません。他の斎場と間違えたみたいです。」



そんな事があるんだ。ビックリ。


骨壷の確認(割れていないか)確認。

名刺をいただく。この方は、何か困った時にすぐに連絡が着く様に、名刺に携帯番号が書かれていた。(義母のときも同様)

それまでは、葬儀ホールの無料ダイヤルにかけてから、後で担当者が連絡をくれるシステムだったのだ。



葬儀の時の司会は、この方ではなく女性のスタッフが請け負うと言われる。

最初に葬儀の打ち合わせをした時に、



担当者が、毎日変わる可能性があります。

ご了承下さい。



と説明は受けていた。



その後、着物を出して準備していたら、しつけ糸を切るのを忘れていて、慌ててハサミを借りる。

相変わらず、ポンコツな私。




その間に、花屋さんが供花を撤去しに来た。



「ちょっと、寂しくなっちゃいましたね。😅」

と、思わず言ってしまったよ。



そして、準備が整ったところで、11時20分には納棺師2名到着。


最初は、扉を閉めて作業されたので、今日は見学しなくて良いのかと思ったら、扉が開き、



どうぞこちらへ。



と、誘導される。


母の顔を見たら、さらに顔色が茶色になった様な気がした。他に出ている部分は、手と足(くるぶしから下)だったが、ら明らかに色が違った。



それから、着物に着替えさせ始めた。

途中から、1名は母の顔剃りをする。



椅子に座っていたのだが、だんだんとしんどくなってきた。これ、立っていたら貧血で倒れていたと思う。




「メイク、されていますか?」



「はい。施設の方でしていただきました。」


クレンジングでファンデーションを一旦落とした。落としても、ほぼ変わらない。

つまり、1番濃いファンデーションを塗っていたと思われる。



ほとんど一人の方が着付けし、終わったらその方がメイクにかかった。



「少し厚塗りしてもよろしいですか?」



「はい。お願いします。」

どこまで、元の姿に近くなるのだろうか…。



母の肌より2トーンくらい明るいファンデーションが塗られていく。



眉毛を書き、頬紅の色をオレンジ系かピンク系が良いか聞かれて、ピンクを選択。



口紅の色を聞かれたので、



「母は、いつも赤い口紅をつけていました。」




「では、これでよろしいですか?」



「はい。」



髪の毛を丁寧にブラシでとかして下さっていたので、




「かつらをつけていただけますか?」




と伝えた。   


かつらが、頭と密着しにくく、少しだけ浮いた様になったが、白髪よりは若返った。




なんとか、私は、最後まで持ち堪えた。





厚塗りに化粧し、かつらを被った母は、




歌舞伎役者の様だった。笑い泣き




母よ。

ごめん。

少し笑っちゃった。




納棺するのに、母の頭の部分を支えるのを手伝って欲しいと言われる。


女性3人で納棺した。



それから、持って行った服を足元に入れ、白いお布団をかけた。いつの間にか、母の手には数珠がセットされていた。



その上から、カラオケ大会で着用した、肩出しのロングドレスを重ねた。




結局、ピンクの着物が見えているのは胸の上の部分のみだ。帯なんて見えやしない。





蓋は閉められ、お別れの時までは窓から顔だけが見れる様になった。





18時に、母のお友達Tさんが葬儀場に来てくれた。



「お母さん、甘いものが好きだったから。」



とお供えの和菓子を持ってきて下さった。

預かって、冷蔵庫に入れた。





母の顔を見ながら、2人で母の思い出話に花が咲いた。


「血液検査前だけ甘いものを我慢して、終わったらすぐに食べていたから注意したら、いいの〜いいの〜って、笑っていたのを思い出しました。」



この方は、私より2つ年下だった。

きっと母は、同僚ではあったが、娘の様に可愛がっていたのだと思った。



「この後、ご予定ありますか?」



「いえ、ありません。」



「もしよろしければ、母の好きだったお寿司としじみのお味噌汁を用意しましたので、一緒に食べませんか?」



とお誘いした。




「帰ったら、お風呂に入るだけでいいわ〜。」

と、とても喜んでくれました。


キッチンの冷蔵庫からお寿司を出し、電気ポットでお湯を沸かした。

葬儀場には、ジュースBOXがあり、食後にコーヒーも飲んだ。(自由に飲めます。)



通夜式はしなかったが、二人だけの前夜は思い出深いものとなった。

20時前まで話し込み、挨拶状を渡して、預かっていた鍵で戸締りをし、葬儀場を後にした。

(電気、エアコンはつけっぱなしでokでした。)



★3/3に鍵を預かってから葬儀終了まで、自由に出入りでき、お風呂も入れましたが、私は家で入りました。布団を使った分だけ、費用が発生しました。





母のロングドレスは、黒にシルバーのキラキラした生地で、こんな感じです。

キャミソールタイプで、肩出し。

紐はビジューが連なってる感じです。

でも、スリットは、入っておりません。

良かったです。笑


これを70歳前後で着用していたと思います。 

凄いわ母!

若い!







私なら、この程度で留めるぞー!