長い音符にビブラートかけると引っかかる罠 | チラシの裏 ~UTAU調声メモ~

チラシの裏 ~UTAU調声メモ~

UTAUの調声の話を中心に、初心者向けの使い方からうまく歌わせるコツ・ニッチなネタまで、独断と偏見で書いています。

初稿:2018年1月

 

 

語尾の長い音符にビブラートをかける。

vib1

しぐれよー

もっと長い音符にビブラートをかける。

vib2

しぐれよ~~~

さらに長い音符になると

vib3

しぐれよー~~~ー・・・ん?


vib5

お分かりいただけただろうか・・・

ビブラートのかかりかけ、かかり終わり(フェード)の長さは、パラメータの「入」「出」で設定する。
そしてこの数値の単位は%。
20%ならビブラート全体のうち前後20%ずつがフェード状態になる。
つまり、音符が伸びればビブラートが伸びて、ビブラートが伸びればフェード部分も伸びる。


いろんな音符で同じビブラートを使いまわす私のような横着者は、短い音符にも長い音符にも同じビブラートを掛けがちだが、あまりにも音符が長いときは
「あれ?なんか音符の最後だけビブラートかかってなくね?」
みたいなことが起こる。

ので、

vib4

こんな感じでフェードを短くして対応しよう。
この画像で入力している5%というのはUTAUエディタ上で魚雷をいじった時に設定できる最短の値。
ピッチコントロール画面で数値入力すれば0%も設定可能。

もっと詳しいビブラートと数値の話は、調声パラメータまとめ(UTAU本体仕様)にて。


また、VibratoConnect(ビブラートを前のノートから繋げる)プラグインを使えば、ビブラートの終わりを次の音符に繋げることができる。



ちなみにこの記事は某神調教な動画を見ていたときに、このビブラートだけが残念でもどかしかったので書いた。神調声師まで届け!!