昨年「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が公開されるまでは、国内最高興行収入で一位に君臨し続けてきた、映画『千と千尋の神隠し』


小さい頃見た時には、「おでい」と書かれた赤い提灯の向こうから黒いおばけが手招きしている描写が怖くてたまらなかった。さらに、おでいが「おいで」を意味することに気付いた瞬間、寒気がした記憶まである。


だけど大人になってもう一度見てみたら、実に学びの多い作品だ。


さて、そんな日本人の多くが一度は見たことがあるのだろう「千と千尋の神隠し」の舞台化。


同期の妃海風がリン役として出演と聞けば、観たくなるに決まっていた。



久しぶりの帝国劇場。



まさか帝国劇場へ来るのにGoogleマップを使うことになるとは思わなかった。



観劇は、同期の真鳳つぐみちゃんと一緒に。


"本日の出演者" のボードにあね(妃海風)の名前を見つけるや、二人して大興奮。


「今から見るでぇ〜」

と、こちら出番前の本人に送りつけた。



ロビーには、キャストの写真とコメントも展示されており、とても素敵だなと思った。



※以下よりネタバレあります。気にされる方はまわれ右でお願いします。





幕が上がった。



最初に登場したのは、千尋。


そう、



千尋だった。



千尋役の上白石萌音さんと言うより、

千尋だった。


背格好から、姿勢、歩き方…

そうして一声発すると、

もう完全に千尋だった。



緞帳前で繰り広げられる千尋と両親のお芝居は、セットこそ簡素ながら、映画を見たことがあれば、なるほど!ここからの視点か!といった感じで、話の導入としてもするする入れた。


実は、小さい頃に初めてこの映画を見た時も、大人になってから見た時も、唯一変わらずに、私が怖い、と感じる場面がある。

それが、冒頭の千尋と両親のやり取り。


どれだけ「おかあさん、おとうさん、帰ろうよ〜」と言っても、全く聞く耳を持たず、ずんずん進んでいき、「千尋も来なさい、美味しそうよ〜」と、よく分からない肉を貪るところ。

この行動自体も違和感がありすぎるのだが、それよりも、この時のお母さんとお父さんの、声のトーンが、怖くて仕方ないのだ。


何を言いたいかと言うと、

原作を見た時に今でも感じるあの恐怖を、しっかり舞台からも感じたということ。


ちがう意味で鳥肌が立った。




ただ、豚さんには思わず吹き出しそうになった。


あまりに豚のかぶりものが可愛いのと、それに引き換え身体が華奢なのと、中に入っているのが他でも無いあねということに、ごめんなさい、吹き出しそうになったと言ったが若干吹き出した。


が、周りがそんな空気では無かったので、そこから少しの間一人、(大晦日にお馴染みの) "笑ってはいけない" 状態だった。



「油屋」のセットが現れると、客席から息を呑む音が聞こえた気がした。


あの再現度は凄い。



そして、キャストの皆様。

一言で言うと、素晴らしい。

その言葉に尽きる。



上白石萌音さん演じる千尋は、どこを切り取っても千尋だった。

歩いても走っても叫んでも千尋だった。

好きな場面…ハクにもらったおにぎりを頬張る場面は、千尋の表情見たさに双眼鏡を目に押し当てるも、涙でぼやけて意味を成さなかった。



醍醐虎汰郎さん演じるハク様

この方もまた、ハク様でしかなかった。

その容姿と軽やかな動きも見事な再現度なのだが、醍醐虎汰郎さん、何より声が良い・・・!!!

心にしみわたるような有り難い声。。

ハク様声入り目覚まし時計パターンA「そろそろ起きな」がめちゃくちゃ欲しい!(そんな物無い)

でも、あの癒しの声は、目覚ましというより寝る前のリラクゼーションCDが良い。(妄想がすぎる)



菅原小春さん演じるカオナシ

カーテンコールの拍手の大きさがすべてをあらわしていた。だって本当に素晴らしかった。

足も伸ばしきれなさそうな布の中で、あんなになめらかな動きが出来るなんて普通じゃない。

怪しげで、不気味で、自由で、人を惹きつける表現力が唯一無二の存在感を放っていた。

カオナシのナンバー、もっと見たかった。



リン役の妃海風

宝塚在団中は、私にとってあね(妃海)はリンだった。落ち込んでいると、ほらこれ食べて元気だしな!とお菓子をくれて、だいじょうぶや!出来るねんから自信持ち!と背中を押してもらった。

だから、劇中の話と、過去の記憶とで、胸がぎゅうっとなったし、思っていたとおりぴったりのお役だった。



田口トモロヲさん演じる鎌爺

すごく鎌爺だった。

それに、開演前と終演後のアナウンスもされていて驚いた。開演前は、どなたの声なんだろうと思っていたが、終演後はすぐに声の主が分かり、客席からも笑い声が聞こえた。



湯婆婆役  朴璐美さん

この方、凄すぎる。

原作に忠実に演じられる姿には、原作の声を担当された夏木マリさんへのリスペクトであるとか、原作ファンへの敬意も感じ、けれども、その中にオリジナリティある可愛いキャラクターも作り込まれていて、とっても魅力的な湯婆婆だった。




そして同時に、何も無いところからあの湯婆婆の声のトーンや喋り方を生み出した夏木マリさん凄くない…?と、改めて感動した。


 


千と千尋の神隠しと言えば、人間ならざるものや、かぶりものなどでは再現出来ない小さき生き物たちが登場するが、このあたりをどう表現するのかも気になっていた。


なんと、全部人力だった。

つまり黒子(出演者) が動かす。

しかも、全く隠れない黒子。

小さき生き物たちだけではない。

セット転換に加えて、時に花、時に扉のレバー…セット自体にもなってしまう役者の方々。

その表現たるや素晴らしい!!


一人がうっかりしようものなら場面が壊れてしまう危険もあるぐらい、重要な役割を一人一人が担っているように見え、ものすごい集中力だろうなと思った。



反するようだが…私個人としては、一度に出てくる黒子の人数はもうすこし少ないほうが、視覚的にメインキャラクターが見やすいかも、と思わなくもなかった。私のマルチタスク能力が乏しいせいかもしれない。



とは言え、あの世界観を舞台上につくりあげるというのは、とても難しいことだと思うし、それを現実に可能にしたこの一歩は、大きいと思う。


今後、ほかのジブリ映画の舞台化も期待したい。




素晴らしい舞台を、

本当にありがとうございました!!!!!





あっ、あとカーテンコールもすごくよかったなぁ。あんなに心がじんわりあったかくなるカーテンコールある?と思うぐらいに、見ているこちらまで幸福感があったよ。





ーーーー終演後


やはり観劇後は、興奮そのままに観劇トークをしたいところ。

しょみちゃんとカフェへ。



「すごかったねー!」

「楽しかったねー!」

「美味しいねー!」



そんな同じようなやり取りを、ひたすら繰り返す二人だった、、、ひらめきニコニコ




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