3月1日。
そう、今日は本当なら、バースデーライブを開催する予定の日でした。
こんな未練たらたらな冒頭。今日だけは許してくれますか?
2月は、二箇所のスタジオでダンスのクラスを持たせて頂き、在宅ではイラストのお仕事と、なかなかにハードではありましたが、
それでも、私は今回のライブに、もの凄く神経を注いでいました。
私は昔から、一つ「これ」というものを定めたら、それを達成し終えるまで、自分に制約を設けるところがあって。
自分で決めた制約で自由を奪われる…なんですかね、性格というか習性というのか。
そうして全神経を向けていたものが突然無くなった瞬間は、溜息ぽろんでした。
宝塚音楽学校の楽典の授業の時に、
先生が唐突に
ぽろん。
とピアノを弾いて、
「これはなんの曲だと思う?」
そう言った後にまた、
ぽろん。と弾いて
「溜息」
と言いました。
まさに、あの時のあれです。
ぽろん。
先生はあの時、何に溜息をついていたんだろう。
告知文章を作り終えたあと再度連絡が入り、発表までしばらく待機となりました。
深夜になり、落ち着かず、連絡を待ちながら携帯片手に眠りについた夜 見た夢は、「やめるのやめましょう」と言われる夢でした。
そういえば、宝塚退団前にも似たような夢を見ました。
「やめる(退団する)のやめた」と言っている夢です。
多分この時の夢は、下級生の子たちに「やめるのやめて!」と言われた言葉が影響したのだと思いますが、
やめるの、やめる。って無いんです。
目が覚めると、テレビはディズニーランド閉園の知らせを報道していました。
興行は娯楽の一つであり、
生命と娯楽を天秤にかけたら、やはり生命が大事です。
それは間違いありません。
だけど、娯楽を作ることに命をかけ、生活をしている人々がいることもまた事実であり、それらの人々が今回の件で軒並み窮地に追いやられていることは容易に想像できます。
それでも、人々を楽しませるはずの娯楽の場が、少しでも命を脅かす場になってはいけない。
パンデミックは未だ止まらない。
現時点で、罹患しない方法(予防接種等)が無い限りは、感染者から次の感染者を生み出す可能性を断つ以外、収束の方法は無いと言えます。
規模関係なく、複数人集まって頂く以上はそこから感染者が出ない可能性は0ではありません。
それでも、待ち望む声に応えたいと、
運営スタッフと共に奮闘しましたが
宝塚歌劇団公演中止。
全国小中高 休校。
ここまでだと思いました。
協議の結果、延期という形をとらせて頂くことになりました。
中止でも延期でも、その日出来なくなるというのはやはり悲しいものです。
ですが、心の中に、これで良かったと安堵している自分がいることにも気がつくのです。
リスクを抱えてやることは、やはり怖かった、と。
延期を発表したあと、
皆様からは理解を示すお言葉、むしろ、励ましのお言葉を沢山頂きまして、本当に有り難かったです。
ライブのあるはずだった今日は、皆さんへの感謝の想いを伝えたくて、初めてお家からインスタライブを敢行しました。
あれ?
想いを伝えるはずが、
また、みんなに励まされてる。
皆さんと過ごす60分間は、とってもあたたかくて、不慣れな私のインスタライブは終始ドタバタでしたが、やってよかったと思いました。
画面越しに繋がってるのを感じられて、嬉しかったです。
ありがとうございました…!
実際、未知のウイルスが世界中に蔓延しているこの状況で、今はどれが正しい情報で、なにが正しい判断で、誰が正しいことを言っているのか分かりません。
医療関係者でも頭を抱えているのですから、素人が分かるはずもありません。
ということは、安易にネットやSNS上の情報を鵜呑みにすることがいかに危険かということです。
この数日、トイレットペーパーが買い占められ、店頭から消えるという、石油ショックのような現象が起こりましたが、
トイレットペーパーの生産を他国に頼っていないことは冷静になれば分かります。
私は先日の中国公演の際も、日本のトイレットペーパーをキャリーケースに詰めて持って行ったぐらいです。
経済産業省は「トイレットペーパーの原材料は中国に依存しておらず、生産は国内で行っている。現状も通常通りの供給が続いている」
と発表しており、販売されているトイレットペーパーの約97%が国内で生産されている物だそうです。
誤った情報を発信した人のアカウントは現在削除されているそうで、故意に流したのかは分かりかねますが、
いずれにせよ、受け止める方も冷静さを欠いてしまうと、危険です。次は何が店頭から消えてしまうのか。
分からないことは沢山あるけれども、
冷静に考えたら分かることまで見失ってしまったら、パニックは避けられません。
しばらくの間は、いろんな不安を抱えていることになりそうですが、
戦争や、震災…
私たちが経験したことの無い困難にも、これまで人間は立ち向かい、乗り越えてきたのだから、今を生きる私たちも、手を取り合って乗り越える時なのだと思います。
、、って言っても、ずっと沈んだ気持ちでいるのも嫌だから、SNSを使ってみんなと楽しいこと共有できないかなぁ。うーん
神経質になりすぎないように、心が疲れない程度に。落ち着いて、予防に努めたいですね。
負けないぞ!