11月の最初の週末になりますが、(1ヶ月以上も前になってしまいましたが)
熱海のMOA美術館に行ってきました。
熱海からバスが通っていますが、行きはタクシーで。
館内に入ると、この長い長いエスカレーターで昇っていきます。
一番上に行くと、まるで万華鏡の世界。
なんとも神秘的です。
とにかく館内が広くて、すごく気持ちがいい!!
あいにくの雨だったので景色が見えませんでしたが、お天気だったら相模湾が見渡せて
すごく景色が良くて眺めがよかったのではないかなと思います。
長いエスカレーターを昇って、さらに進んだ先に入り口。
今回のお目当ては国宝「紅白梅図屏風」と重要文化財の「風神雷神図屏風」。
まず入ると豊臣秀吉の黄金の茶室が再現された常設のコーナーがありました。
なんとも煌びやか。
こんなお部屋で本当にお茶を立てていたのでしょうか。
落ちつかないよね。
入ってまもなく見ることができた、重要文化財 尾形光琳の「竹梅図屏風」
光琳独自の描き方で竹と屈折する梅を金地に墨のみで描いた見事な作品でした。
続いて下の写真左は尾形光琳の「虎図屏風」
漢画の伝統的な画題を光琳独自の感覚で表現されている作品。
そして右が俵屋宗達の「龍虎図」
宗達独自の「たらし込み」で滲ませた黒雲の深みが見事。
そしてこちら国宝
野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」
仁清の最高の名作と知られている茶壷
見事でした。
こちらは常設のようです。
そして惹きつけられた作品がこちらの酒井抱一の「雪月花図」
同じく酒井抱一の「藤蓮楓図」
写真では伝わりづらいですが、実際に見ると細かな描写と色使いに惹きつけられる作品でした。
そしていよいよ今回の目的の2つ。
まずは重要文化財 尾形光琳の「風神雷神図屏風」
風神雷神図屏風は色々な方が作品として描いていますが、国宝は俵屋宗達の風神雷神図屏風。
尾形光琳のこちらは重文なんですよね。
その違いは私には分かりませんが、そこがまた面白い。
そして同じく尾形光琳の「紅白梅図屏風」
こちらは国宝です。
構図や色使い、たらし込みなど、実際に間近で見ると技法と迫力に圧感。
ちなみにこちらの美術館ではほとんどの作品を写真に納めることができます。
こちらももちろんOK。
そして、作品は全てガラスの中に納められているのですが、
ガラスがあることが分からないぐらい透明度の高いガラスが張られています。
そのためぶつかってしまう人もいるのだとか。
本当にガラスが全くないような透明度でした。
さらに地震対策としては、作品が置かれている土台の下はローラーがあって、
揺れても土台も一緒に揺れるので作品が倒れない対策がとられているのだそうです。
さらに作品が置かれている畳は井草では虫食いなどの影響があることから、和紙畳を使っているのだそうです。
そういうところもとっても興味深く面白かったです。
他にも能楽堂が館内にありました。
こちらで能を見れたら素敵でしょうね。
(いまいち能は分かりませんが)
作品を楽しんだあとは、ランチへ。
館内には和食、蕎麦、洋食、お茶、カフェまで楽しめるお店があります。
こんな豊富な店を揃えている美術館は初めてでびっくり。
庭園も素敵。
庭園の中には光琳屋敷が再現されていたり、見所もたくさん。
こちらがお茶をいただけるお店。
トシヨロイヅカのレストランもありました!
お蕎麦の順番待ちをしている間、ケーキでお腹を満たすことに。
ケーキ美味しかった!
息子がケーキを一口食べた後
「うんめー!」って・・・。
最近、口が悪いのよね・・・。
私はパフェをいただくことに。
ちょっと寒くなってケーキにしておけばよかった。
夫はケーキとサラダ。
(ちなみに娘は部活で不在)
お蕎麦の順番が来たのでこちらへ。
お座敷もあって、ゆっくりいただけます。
お蕎麦もとっても美味しくて、つけダレも3種類選べるコースをオーダー。
くるみだれが美味しかったなぁ。
初めて伺ったMOA美術館。
所蔵作品も素晴らしくて、贅沢な館内の作りと、充実したお店に1日楽しめる美術館でした。
本当に熱海までくる価値のある美術館だなと思います。