『家無き子レミ』 世界名作劇場シリーズ

フジテレビ  1996~1997



レミが珍妙な格好なのは旅芸人として目立つ格好を、というヴィタリスの趣味と、多分興行の売り文句 「イタリア仕込みの~云々」 に由来してこんな感じなのではないかと。 


世界名作劇場シリーズ最後の作品です。

わたし、この世界名作劇場が大好きで、シリーズが終了したときは思わず号泣しましたよ(当時小学生)


なかでも好きだったのがこの家無き子レミ

原作はエクトル・アンリ・マロという人が書いたフランスの文学作品です。

でも原作とは大きく設定も変えてあり、オリジナルアニメとして楽しむ方がいいかと。

だいたい主人公の性別が違うしな。(原作ではレミは男の子。アニメでは女の子。)


まあ、最初におおざっぱな説明をしておくと、家無き子レミとは捨て子だったレミが養い親に人買いに売られ、人買いに旅芸人の一座に売られ、旅をするんですが、これでもかこれでもかと言うほど王道的不幸体験を繰り返し、それでもくじけずに生みの親を見つけ、ハッピーエンドを迎えるというおはなしです。

つうか優しい人に恵まれてるのになんでこんなに不幸目白押しなんだろう。

環境の勝利か。


シリーズ最後の作品だったからか、それともいまいち人気が無かった( http://cgi35.plala.or.jp/k-hirao/tackyvote/tackyvote.cgi?votechoice=0  参考。これによると世界名作劇場全24作品中9位と良いんだか悪いんだか非常に微妙な位置づけ。 )からか、シリーズ中最低の視聴率を誇ったせいか(実話)、世界名作劇場の作品にしては短め。

それ故にかストーリーのエッセンスが詰め込まれ凝縮され、毎回何かしら山場(←たいてい悲劇)があるという素晴らしいまでにイッパイイッパイな作品です。


私はそのイッパイイッパイぶりが好きだった。

毎回泣きましたよ。号泣です。

前半のほうが後半よりよかった。不幸度が半端ないもの!


http://www001.upp.so-net.ne.jp/meisaku/meisaku/remy/remy.html  にくわしいあらすじが。主題歌も全文掲載してます、素晴らしい!

<あらすじ>

7行目に記した通りのストーリーでもう付け加えることもないんですがね。

でも堂々とイッパイイッパイぶりが好きと宣言したからにはそのイッパイイッパイぶりを是非とも紹介せにゃあ。

よーしいってみよー。

赤文字はサブタイ

主要登場キャラは レミ(第一話時10才)、 ヴィタリスさん(おじいさん)、 犬3匹 サル一匹。

犬とかサルとかいるのは旅芸人だからです。


一話 悲しい誕生日 父親が大けがをして出稼ぎから戻る。レミが捨て子と発覚。誕生日だったのに・・・。

二話 さよならお母さん 養父に人買いに売られる。旅芸人ヴィタリスに救われ、旅立つことに。

三話 ヴィタリス一座 芝居中こけたうえに稼いだ金をスられる。がヴィタリスさんの粋な言葉のおかげで不幸というよりは感動話

四話 素敵な贈り物 ハイ、今回も感動話。ヴィタリスに字を習う。本を読んでみたいと思うが本の高価さに断念する。が、その日から木の枝などにくくられた封筒が出現。中には物語を綴った便せんが。最後にはヴィタリスが書いたものと判明。うれし泣き。

五話 奇跡のマリア像 またも感動話。妹の失語症が治るようにとマリア像にお百度参りする少年のお話。あ、でもレミ、馬車に轢かれてた

六話 幻のお母さん 旅先で出会った目の見えない少女サラと心をかよわせるレミ。興行中に生き別れの娘を探す貴婦人に出会い、母親か、と淡い期待を抱く。しかしアタックしてみたところ探しているのは金髪で(レミの髪は茶色)すみれ色の瞳(レミの瞳は空色)で目の見えない女の子だと言われる。ってそれサラじゃん。サラお母さんに会えて良かったねと涙を浮かべつつも心から祝福するレミに思わず号泣。勘違い万歳!

七話 もう一つの家族 犬、さらわれる。取り戻したけどな。

八話 さよなら私たちの家 家(移動用ほろ馬車)、燃える。そしてヴィタリス、逮捕される(冤罪)子供犬サルが残されてどうすんの私たち!な回。現在所持金5スー(多分400円くらいとおもわれ)。

九話 運命の出会い ヴィタリスに会いに行くも警官に突き飛ばされて頭を打つ。気を失ったレミを助けてくれたのはミリガン婦人

十話 ひとりぼっちのアーサー アーサー、川に落ちそうになる。それを救うレミ。親友に!!

十一話 ペンダントの秘密 ヴィタリス出獄!レミを迎えにくるもミリガン夫人に可愛がられる様子をみてミリガン家に残していこうと決心。おいて行かれたことに気づくレミは必死で走る。連れてってーーー(泣!一方ミリガン家では遅ればせながらアーサーの証言でレミがミリガン家のさらわれた娘の証であるカメオを持っていることが判明。えっミリガン婦人が生みの母親だったの!?でもレミは行っちゃったよーー(泣!!!?

十二話 悲しみの雪山 不幸てんこ盛りの回。サル、馬車に轢かれる。雪山を越えて獣医に見せようと決心。が、山の中でオオカミに襲われ、犬2匹死亡ヴィタリス負傷

十三話 雪の日の別れ サル、命を取り留める!が、入院費で無一文に。ヴィタリス吐血して倒れる。吹雪を避けて小屋へ逃げ込むが、追い出される。パリへ向かうが、途中でヴィタリスまたも倒れる。「死は別れではない」とか言いつつヴィタリス死亡。レミの「死んじゃ嫌、目を開けて、私を見て!」の悲痛な叫びにわたしも思いっきり号泣。相変わらずてんこ盛りな内容。


とまあ、ざっとこんな感じで物語の前期修了。全26話なのでちょうど半分です。

ふぅ、長かった・・・

<あらすじおわり>


参考は http://www001.upp.so-net.ne.jp/meisaku/meisaku/  

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いやしかし毎回泣き所があって(号泣および感動泣き。)いいアニメでした。

人前では見れません!

とは言ってもわたしほど泣きまくったファンもなかなかいまい(自慢げ)。


後半はヴィタリスもいないので新しい親方ガスパールのもとでレミが苦労します。

といっても後半部の苦労は 苦労=ガスパール の構図になっていて、ガスパール以外はおおむね幸せです。

良い仲間いるし、恋もするし。


 

後半はまた明日。