嘔吐恐怖症 通院回想録

 

 「吐くのが怖くて食べられない…」 

 

BMI12.9からの回復を

綴っています

 

 

前回の続きになります。

 

 

 

 

29kg → 32kg

 

まで何とか体重を増やすことに

成功しましたが、

 

 

その後は

全く増えなくなりました。

 

 

まぁ

ダイエットにも停滞期があると言うし

そんな感じかな?と思ったり…

 

 

 

 

相変わらず

血液検査等の結果は良好で

 

ついに点滴もしなくてよくなり

 

 

* 上げ膳据え膳の生活

* 朝と夕方に病院周辺を散歩

* 同じ病室の方達とお喋り

 

 

という日々が続きます。

 

 

 

 

そんなある日

 

私の隣のベッドの

患者さん(Aさんとします)が

 

子宮筋腫の手術をされ

病室に戻って来られました。

 

 

付き添いのご家族と

お話されていましたが

 

声を出すのも精一杯で

意識が朦朧としている感じでした。

 

 

 

 

その夜、

 

Aさんの苦しそうな声が聞こえ

私は目を覚まします。

 

 

ナースコールで

看護師さんを呼ぶAさん。

 

気持ち悪くて吐きそう

と伝えていました。

 

* 豆知識 *

全身麻酔による手術後、吐き気や嘔吐が起こる発生頻度は

3人に1人(30%)程度といわれているそうです。

残念ながら、私と息子もその体質…無気力

 

 

 

 

看護師さんが

吐き気止めを持って来てくれた

みたいでしたが

 

 

間に合わず、Aさんは嘔吐。

 

 

その音と苦しそうな声の一部始終が

薄いカーテンの向こう側から聞こえ

 

私はガクガク震えながら

 

頼むから隣で吐かないで!

 

半泣きになりながら

Aさんが落ち着くのを待ちました。

 

 

 

 

翌日、

まだ本調子ではないAさん。

 

朝食のお粥を少し食べただけで

嘔吐してしまいます。

 

 

すぐにでもこの場から逃げ出したい。

でも体裁を考えると逃げられない。

 

 

いつも仲良くしてくれている人が

隣で苦しんでいるのに

 

そんなことしか考えられない私は

本当に冷たい人間だと思います。

 

 

でも…

わかっていても

 

湧いて出てくるこの恐怖は

どうすることもできません。

(嘔吐恐怖症あるある:心配するフリしかできず自己嫌悪)

 

 

数日後。

 

 

談話室で一人

 

自分が食べられなくなった原因を

じっくり考えていました。

時間だけはたっぷりあったので

 

 

よーく、よーく、考えて

出た答えが

 

 

嘔吐恐怖症

↑今ならスマホでサクッと出てきますけどねタラー

 

 

そんな都市伝説みたいな病気

あるわけがないと思っていましたが

実際に内科でチラッと「嘔吐が怖い」と言ったところ

かなり冷たい反応をされたので…真顔

 

 

私の行動の一つ一つが

それに繋がるのです。

 

 

 

 理由はわからないが嘔吐が怖い

 

 その恐怖を回避する為に

 食事量を減らした結果、体重が激減 

 

 低体重になると常に吐き気がして

 食べることができない

 

 頻繁に下痢をするようになり

 体に吸収されないまま出てしまう

 

 

 

嘔吐なんてみんな嫌なもの!

 

いい大人が嘔吐を怖がるとか恥ずかしい!

 

子供の嘔吐を怖がるなんて母親失格!

 

 

たぶんこれが一般論なんだろうけど

 

 

命の危険がある程の

低体重になってしまった原因が

嘔吐恐怖にあるなら

 

この恐怖に対する治療を受けるべきで

恥ずかしいことではないんじゃないか

 

 

そう思うようになりました。

 

 

 

 

恐怖を克服しないかぎり

これ以上体重を増やすことは難しい。

 

体の不調も治らない。

 

自分の中で覚悟が決まり、

約1ヶ月入院させていただいた病院を

退院することにしました。

 

 

 

 

少しですが体重は増えていたので

 

入院前に通院していた

心療内科での受入れが可能になり

 

再度そちらで

診てもらうことになるのでした。

 

 

来月に続く!

 

 

 

 

 

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私より先に退院が決まったAさん。

 

リハビリも順調で

すっかり良くなられていました。

 

 

同室の子宮がんの方(Bさんとします)

とも仲良くされていて

 

 

また外来で来た時、覗きに来るからね!

 

 

と退院の挨拶をされていました。

 

 

笑顔で見送るBさん。

ですがAさんが病院を去った後、

 

ひっそりと

涙を流されていました。

 

 

 

 

抗がん剤で治療中のBさん。

 

副作用で髪が抜け

吐き気、嘔吐もあったそうです。

 

辛い治療をされ

複雑な心境の中

それでも気丈に病と闘われている。

 

 

 

 

そんな姿を目の当たりにして

 

吐くくらいなら死んだ方がマシ

 

とは思えなくなりました。

幽体離脱でけへんかな?くらいは思いますがアセアセ

 

 

 

 

心療内科がないから治療はできない

という条件付きの入院でしたが

 

たくさんの気づきがあり

 

私にとっては

とても意味のある1ヶ月だったと

思っています。

 

 

 

 

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