今日も、また、取引先の取締役から、
「デイトレードを教えて欲しいんだけど……」
とお願いされた。
この取締役は、株や為替とは、全く縁のなかった人だ。
「仕事とは、辛抱すること。お金とは、額に汗して稼ぐもの!」
と、ゴリゴリの昭和理念を、スタッフに押し付けていた。
それが……デイトレード?
コンプラに抵触して、リストラされたか?
定年後の収入をデイトレで稼ごうとしてるのか?
世の中、そんなに甘くない。
かく言う私も、その部類……w
最近、投資素人が、オレのようなモノにまで、ワサワサ、聞いてくる。
マジで、『靴磨きの少年』かぁ?
けど、大丈夫。
『マネー・ショート』でも、飛ぶまで、1年くらいかかったからね。
で、暴落が来ようと来まいと、FXには、関係ない。
下がると思えば、売ればいいし、上がると思えば、買えばいい。
「じゃあ、どんな時に買うのか?」
結論から言うと、チャートの形が以下の形になったら、ロングです。
あ! トレード足がこの形……じゃないですよ。
トレード足の押し目ゾーンで、二つ下の足が、この形になれば、ロングです。
もしも、トレード足がこの形になった時にロングしたとすれば、それは、ふたつ上の足で環境認識してたことになります。
ふたつ上の足が、上げトレンドの条件……安値切り上げ、高値更新を満たしていて、尚且つ、押し目ゾーンでロングしたのであれば、OKです。
【エントリータイミング】
この図を見て、そこそこやってきた人から、
「逆三尊のネック超えじゃん、今更、何言ってんの?」
とか、
「安値切り上げのWボトムのネック超え……そのリターンムーブからのロングって、教科書通りじゃんw」
とか、聞こえてきそうですが、そうなんですよ。
これと時間足を組み合わせてエントリーするのが、MTF分析とプライスアクションを使ったトレード手法になります。
左の図、ラス戻り超えて、押して来て、安値切り上げたら、ネック超えでロング。
俗に言う、ノンフェイラースイング、逆三尊のネック超えでロングのパターン。
右の図、ラス戻りは超えられなかったけど、安値切り上げて、ネックラインを超えて押して来て、もう一度、ネック超えたらロング。
俗に言う、フェイラースイング、Wボトムのネック超えでロングのパターン。
でもって、ロングする条件としてはーー
フェイラー、ノンフェイラー、共に、二つ上の足が、上げトレンドであること。
ーーです。
じゃあ、
「なんで、エントリーは、二つ下の足なのか?」
一つ下だと、波の形がわからないからです。
例えば、1時間足をトレード足にしたとしましょう。
その時、15分足は、4本しかないので、波形ではタイミングが取れません。
ロウソク足の並び方でタイミングを取ることになります。
『酒田五法』の沼から這い上がって来た上級者なら、できるかもしれません。
しかし、中の下トレーダーには、ムリです。
放れ五手黒一本底、放れ七手変化底、やぐら底、捨て子底、明けの明星、宵の明星、連続下げ放れ三つ星、寄り切り線、勢力線、たくり線、小幅上放れ黒線、三空叩き込み、三手大陰線……覚えられます?
私は、無理でしたw
だから、波の形を見ます。
結局は、波の形を表したものがロウソク足なので、大丈夫です。
話を戻します。
例えば、4時間足をトレード足にしたら、15分足は、16本あるので、波の形がわかります。
一つ下の1時間足じゃ、ロウソクが4本しかないので、波の形がわかりません。
エントリーのタイミングを見失います。
このろうそく足の動きを、波形にしたら、こうなります。
見やすくするために、ロウソクを消して、波形だけにしました。
戻り高値を超えた波が押して来て、押し目ゾーンでWボトム作って、ネックラインをもう一度超える時にロング。
「結局、右肩右足上がりの逆三尊のネック超えでロング」
いたって、シンプルです。
……とか言ってる間に、ドル円、4時間、ネック割ってるじゃん!
セオリーで行くと、戻しからショート……だけど、時間的にロンドンオープン。
なんか、怪しい。
下切って上か?
とにかく、戻りを待とう。
【ドル円、ユロドル、ポンドル、15分、1時間、4時間足】
以上、今回は、ここまで……次回は、時間足と環境認識についてやろうかと思ってます。