MTFトレード・ハンドブック ーー波形とロウソク足ーー | 海猫キャピタル・マネジメント

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ファンダメンタル分析はできないので、テクニカル分析だけでやってます。
5分足をガン見してると、目先の値動きに惑わされ、軸がブレるので、自分自身のために、その日のシナリオをアウトプットしています。

今日も、また、取引先の取締役から、

「デイトレードを教えて欲しいんだけど……」

とお願いされた。

 

この取締役は、株や為替とは、全く縁のなかった人だ。

「仕事とは、辛抱すること。お金とは、額に汗して稼ぐもの!」

と、ゴリゴリの昭和理念を、スタッフに押し付けていた。

 

それが……デイトレード?

コンプラに抵触して、リストラされたか?

定年後の収入をデイトレで稼ごうとしてるのか?

 

世の中、そんなに甘くない。

かく言う私も、その部類……w

 

最近、投資素人が、オレのようなモノにまで、ワサワサ、聞いてくる。

マジで、『靴磨きの少年』かぁ?

 

けど、大丈夫。

『マネー・ショート』でも、飛ぶまで、1年くらいかかったからね。

 

 

で、暴落が来ようと来まいと、FXには、関係ない。

下がると思えば、売ればいいし、上がると思えば、買えばいい。

 

「じゃあ、どんな時に買うのか?」

結論から言うと、チャートの形が以下の形になったら、ロングです。

 

あ! トレード足がこの形……じゃないですよ。

トレード足の押し目ゾーンで、二つ下の足が、この形になれば、ロングです。

 

もしも、トレード足がこの形になった時にロングしたとすれば、それは、ふたつ上の足で環境認識してたことになります。

ふたつ上の足が、上げトレンドの条件……安値切り上げ、高値更新を満たしていて、尚且つ、押し目ゾーンでロングしたのであれば、OKです。

 

【エントリータイミング】

 

この図を見て、そこそこやってきた人から、

「逆三尊のネック超えじゃん、今更、何言ってんの?」

とか、

「安値切り上げのWボトムのネック超え……そのリターンムーブからのロングって、教科書通りじゃんw」

とか、聞こえてきそうですが、そうなんですよ。

 

これと時間足を組み合わせてエントリーするのが、MTF分析とプライスアクションを使ったトレード手法になります。

 

左の図、ラス戻り超えて、押して来て、安値切り上げたら、ネック超えでロング。

俗に言う、ノンフェイラースイング、逆三尊のネック超えでロングのパターン。

 

右の図、ラス戻りは超えられなかったけど、安値切り上げて、ネックラインを超えて押して来て、もう一度、ネック超えたらロング。

俗に言う、フェイラースイング、Wボトムのネック超えでロングのパターン。

 

でもって、ロングする条件としてはーー

 

フェイラー、ノンフェイラー、共に、二つ上の足が、上げトレンドであること。

 

ーーです。

 

じゃあ、

「なんで、エントリーは、二つ下の足なのか?」

一つ下だと、波の形がわからないからです。

 

例えば、1時間足をトレード足にしたとしましょう。

その時、15分足は、4本しかないので、波形ではタイミングが取れません。

ロウソク足の並び方でタイミングを取ることになります。

 

『酒田五法』の沼から這い上がって来た上級者なら、できるかもしれません。

しかし、中の下トレーダーには、ムリです。

 

放れ五手黒一本底、放れ七手変化底、やぐら底、捨て子底、明けの明星、宵の明星、連続下げ放れ三つ星、寄り切り線、勢力線、たくり線、小幅上放れ黒線、三空叩き込み、三手大陰線……覚えられます?

私は、無理でしたw

 

だから、波の形を見ます。

結局は、波の形を表したものがロウソク足なので、大丈夫です。

 

話を戻します。

例えば、4時間足をトレード足にしたら、15分足は、16本あるので、波の形がわかります。

一つ下の1時間足じゃ、ロウソクが4本しかないので、波の形がわかりません。

エントリーのタイミングを見失います。

 
【ロウソク足とエントリータイミング】
 
「押し目を付けに来た陰線が陽線で止められて、次のろうそく足が陰線を止めた陽線の高値を超えて陰転、もしくは、上髭で戻って来て、その次のろうそく足が陰線を止めた陽線の高値を越えるときにロング」
とか、面倒くさいですよねw
 

このろうそく足の動きを、波形にしたら、こうなります。

見やすくするために、ロウソクを消して、波形だけにしました。

 

 

戻り高値を超えた波が押して来て、押し目ゾーンでWボトム作って、ネックラインをもう一度超える時にロング。

 

「結局、右肩右足上がりの逆三尊のネック超えでロング」

いたって、シンプルです。

……とか言ってる間に、ドル円、4時間、ネック割ってるじゃん!

 

セオリーで行くと、戻しからショート……だけど、時間的にロンドンオープン。

なんか、怪しい。

下切って上か?

とにかく、戻りを待とう。

 

【ドル円、ユロドル、ポンドル、15分、1時間、4時間足】

 

以上、今回は、ここまで……次回は、時間足と環境認識についてやろうかと思ってます。