ニュー・シネマ・パラダイス

1989年/イタリア=フランス

人生は映画より厳しい 175分の完全版をビデオで観ました。感動ものというので観るのを躊躇していました。表現がストレートすぎて受け止めづらかった部分もあります。若い監督が作る30年後の話はちょっと無理があるのではと思いました。

 

メロ

1986年/フランス

舞台劇の映画化。限られたいくつかの空間で、まるで舞台そのままのように進行する。ヒロインの行動に圧倒されました。回想シーンは映されないのに、セリフと表情とカメラの動きのみで過去の情景がありありと描き出される。時間-イマージュとかいうのだそうです。さりげない小物の使われ方、ちょっとした仕草が美しく、衣装も素敵です。

 

フォロー・ミー

1972年/アメリカ

公開時に劇場で観ました。音楽と雰囲気が印象的。でもさ上流階級の話なんだよねって観た後に思いました。

 

第三の男

1949年/イギリス

2回ほど観たと思うのですが、映像以外はあまり記憶に残っていません。ウイーンの街と観覧車の撮り方は真似したいと思いました。タイトル通り男の映画だという感じがします。1949年の作品。

 

ポストマン(1997)

1997年/アメリカ

アクション・ロマン大作はどちらかというと苦手です。何を伝えたいのかがわからなくなってしまうから。近未来の話ですがアメリカの旗が出てくるとナショナリズムを感じたり、あのエピローグはなくてもいいのではと思ったり・・・感想が書きにくいです。共感できるところはあるのだけど、メイキングを見てがっかりしてしまうこともあります。映画は大作でなくてもいい。

 

トスカーナの休日

2003年/アメリカ

心の再生? 夢のような話をきれいにまとめただけの映画という感じで後味がよくなかったです。原作とは主人公の設定が異なるようです。作家だというのにそれらしきシーンが一つもなかったし。風景もあまり印象に残らなかった。

 

5時から7時までのクレオ

1961年/フランス

美しき夏の日の2時間 女性監督アニエス・ヴァルダの初期の長編。1961年の作品です。暗い映画ではありません。冒頭のタロット占い、女性のタクシー運転手、猫がちょろちょろする部屋、モノクロの風景、車でバスで徒歩で移動しながらの会話、ミシェル・ルグランのピアノ、ゴダールが出る劇中映画、それらを追いかけて撮るカメラがいいです。

 

欲望という名の電車

1951年/アメリカ

Desire号に乗って… テネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化。1951年の作品。男の庇護を求めてさまようヒロイン。若さと美しさだけが価値? それを失ったときに荒み壊れていくストーリーは好きになれません。

 

突然炎のごとく

1962年/フランス

ジュールとジム テンポよく流れ、トリュフォーらしい演出の作品。ジャンヌ・モローの涙と笑顔とセリフそして歌がいい。ずっと映画化したかった小説とのことで完成度が高いのでしょう。

 

胡同のひまわり

2005年/中国

1967年から1999年まで北京に暮らす家族の姿を時代の変遷と共に描いた作品。ドラマとして父と息子の葛藤や母親の気持ちなどがていねいに描かれています。個人的には長いショットとそれに重ねられる音楽が重く感じました。

 

ダロウェイ夫人

1997年/イギリス=オランダ

原作を読了後に観ました 1920年代のロンドン。時代背景やハイド・パークや服装や庭園などの風景は雰囲気が伝わり、きれいでした。ヴァージニア・ウルフの原作を読み終えた直後に観ました。脚本も監督も女性とのことで期待したのですが、ストーリーが原作と微妙に異なり曲解されていたり、回想部分が多く、文学の香りは伝わってこなかった。おしまいの方の向かいの窓の老婦人はアップでなく彼女の視たまま遠景で映すべきだとか文句もたくさん言いたくて…。時間的な制限はありますが、私ならこの小説の映画化はサラやエリザベスや男性達にも焦点を当てた群像劇にします。外からだけでなく内面を描けなくては映画ではないと思う。ヴァネッサ・レッドグレイブが役にはまっていただけに(ちょっと老けすぎですが)残念です。

 

終電車

1981年/フランス

劇中劇と舞台裏 戦時の劇場と人々が劇中劇を交えて描かれる。舞台裏や癖のある登場人物が面白い。ストーリーと映像は素晴らしい。個人的には主演の二人が好きになれなくて、美しく撮れているのですが表情が冷たく思えて、感情移入が出来なかったのが残念です。

 

日曜日が待ち遠しい!

1982年/フランス

ヒッチコックみたいなサスペンスを撮りたかったのだろうかと思わせる作品。後半でやっとトリュフォーらしいなと思いました。電話とその後の彼の笑顔のシーンは巻き戻して何回も見てしまいました。個人的には不可解さが残り、はまりきれなかった作品です。

 

フランソワ・トリュフォー 盗まれた肖像

1993年/フランス

トリュフォー監督と親しかった人たちが彼のことや映画について語ります。語る人によって解釈が違ったりするところもまた真であり、人生は嘘であるとも語られる。いろんな面から捉えられていて興味深いです。

 

あなたに恋のリフレイン

1991年/アメリカ

とんでもストーリーのようでもあり、ありえそうな話でもあり、私は妙に共感してしまいました。あんな彼氏がいたらいいなあ。テンポよく進み、映像も歌もキャストもよかったです。

 

ネバーランド

2004年/イギリス=アメリカ

実話を元にした戯曲の映画化だそうですが、ストーリーにわざとらしさを感じてしまいました。実際には子ども達との出会いから数年を経てピーターパンを書き始めたようで、そのあたりをもっと描いて欲しかった。子どもの世界と大人の嫌な世界をごちゃ混ぜにして変な映画になってしまったような気がします。ピーターパンは私が子どもの頃にはじめて買ってもらった大切な本です。

 

竹久夢二物語 恋する

1975年/日本

北大路欣也は竹久夢二のイメージと合わなかったのですが、女優さん2人がとてもよかったです。宵待草の歌やあまりよく知らなかった夢二の絵を見ることができました。

 

蘇える金狼

1979年/日本

公開時に劇場で観ました。松田優作主演でヒットした映画です。風吹ジュンがよかった。当時の時代の雰囲気の一面を表しているような気もします。

 

デュラス 愛の最終章

2001年/フランス

マルグリット・デュラスの晩年をジャンヌ・モローが演じています。あくまでもヤンから見たデュラス像ですね。彼女がぼそっと歌う「バラ色の人生」他バックに流れるシャンソンがいい。デュラスはあまりよく知らないのですが、本を読んでみようかなあと思いました。映画も作っていたようです。

 

オペラ座の怪人

2004年/アメリカ

予告編で見て思っていたのよりずっと内容が充実していて、劇場で見ればよかったと思いました。「dearフランキー」を先に見ていたせいか、ファントムに感情移入してしまいました。舞台の様子や地下のセットなどうまく出来ていると思いました。メリハリがあればもっとよかったかもしれません。

 

華麗なる賭け

1968年/アメリカ

コメディタッチで楽しめる 友達がフェイ・ダナウェイに憧れていました。華麗なる生活もしてみたいかなと思う、現在金欠の私。でも似合わないだろうな。主題歌は「風のささやき」ですね。音楽はミシェル・ルグラン。映像はカットを細かく分けたり、当時としてはいろいろ工夫されていますが、ちょっとまぶしかったです。

 

時計じかけのオレンジ

1971年/アメリカ

斬新さ 公開時に劇場で見ました。映画史的にすごい作品らしい。たしかに音楽と映像の斬新さは今だに記憶に残っているけれど、好きとは言えない映画です。びっくりしたい人は一度見てみるといいよ。

 

シンデレラ・リバティー かぎりなき愛

1973年/アメリカ

かっこいい映画ではないけれど… 普段は映画を見てそんなに泣かないのに、この映画は感動して涙が溢れました。ずたずたになっても気にかけ愛してくれる人がいるってある意味理想ですよね。

 

シンデレラ(1976)

1976年/イギリス

魔法の馬車に乗って ミュージカル映画だったっけ? 歌が思い出せない。魔法使いの馬車、舞踏会のシーンの音楽と映像がとてもきれいだったことは覚えています。
この頃には王子様が現れるとはもう思っていなかったけれど・・・

 

ビートルズ イエローサブマリン

1968年/イギリス

黄色が好きになった ビートルズの映画は何本か観ましたが、その頃にはもう解散していました。この映画のいきさつはいろいろあったようですが、ストーリーも悪くないし、サイケ調?の絵が楽しい。歌がとてもいいんですよ。サントラ盤を持っています。

 

エルビス オン ステージ

1970年/アメリカ

ラスベガス 残念なことに公開当時この映画で派手な衣装のエルヴィスと女性たちの熱狂ぶりを見て、プレスリーが嫌いになってしまいました。最近になって若い頃の彼が「ハートブレイクホテル」を歌う映像を見て描いていたイメージの違いにびっくりしました。

 

バングラデシュのコンサート

1971年/アメリカ

彼らの音楽 70年代初めに劇場で見ました。私も若かったけど、彼らも若かった。今見たら涙が出てくるだろうなーと思います。

 

ウッドストック

1970年/アメリカ

70年代の初めに劇場で見ました。ジョーン・バエズが歌うのを見て感動しました。あのコンサートを生で見たような気分になれます。映像の力ってすごいですね。

 

お葬式

1984年/日本

とらえどころがいい 細かいことは覚えていないのですが、面白かった。お葬式は儀式なんだなあと納得できました。これをこんな映画にしたところがすごい!

 

雨あがる

2000年/日本

原作も読んでね 雰囲気は悪くないのですが、周五郎ファンとしては何か違うと思う気持ちが抜け切れません。
きれいに作られすぎていて、まとめすぎていて、見終った後にすかっとしない。ラストはあんな笑顔じゃないと思う。前途多難なんだよと言いたい。

 

おさな妻(1970)

1970年/日本

当時話題になった作品です。二本立てか三本立てだったかで劇場で観ました。富島健夫さんの小説は雑誌などでけっこう読んでいました。女の生き方にもいろいろある、でも振り回されたくはないなあと思いました。この映画を見たあとはかなしかったです。

 

千利休 本覺坊遺文

1989年/日本

こちらは井上靖の原作の映画化です。原作とはちょっと印象が違ったような気が私にはしました。「お吟さま」と同じ監督の作品なので、思い入れの深さを感じました。

 

お吟さま(1978)

1978年/日本

千利休の娘吟を描いた作品です。時代背景などもきちんと描かれていて感動しました。後から今東光さんの原作を読みました。短い作品なので、興味のある方は原作もぜひお読みください。

 

ゴジラVSモスラ

1992年/日本

モスラの歌、昔はザ・ピーナッツが歌っていましたが、若い2人が歌って再ヒットしたのかなあ。息子たちは原語?で歌ってました。テレビの番組も毎日録画して見ていました。モスラとバトラとゴジラのジグソーパズルが家にあります。

 

ゴジラVSキングギドラ

1991年/日本

これ以降のゴジラ映画は、息子たちと一緒にほとんどを劇場で観ています。これはまだ小さかった彼らと最初に観た作品なので印象に残っています。ストーリーもしっかりしていて、女優さん3人がよかったです。伊福部昭さんの音楽も。キングギドラって絵になるんですよね。折り紙で作ったりもしてましたよ。

 

君よ憤怒の河を渉れ

1976年/日本

中国で公開され話題になった映画ですね。ずいぶん前にテレビで見たのですが、どきどきしたことを覚えています。監督の名前をチェックしましたもん。最後の方で二人が歩いていくところがよかったです。

 

マルサの女

1987年/日本

キャラと設定がユニーク 映画も観たはずですが(あのアップの顔はよく覚えている)、ゲームでやった記憶の方が強烈に印象に残っています。たしかパスワードがとても難しかったのです(笑)ゲームが面白かったということは、元ネタの映画がよく出来ていたということです。

 

ブリット

1968年/アメリカ

マックイーンは渋い 刑事物かあと思いながら見ましたが、なかなか面白かったです。何の証人?とか突っ込んじゃいけないんだよね。音楽もよかった。ジャクリーン・ビセットが恋人役で出ていました。あやしいと思ったのですが・・・

 

ミクロの決死圏

1966年/アメリカ

CGではなく特撮 今でもテレビでたまに放映されるSF冒険映画の傑作。子どもの頃弟と観たし、息子たちが小さい頃にも一緒に観ました。子どもが見ても大人が見ても面白い映画です。40年前の映画ですが、古くはないと思います。機会があればぜひご覧ください。

 

ロミオとジュリエット('68)

1968年/イタリア

友達がレナード・ホワイティングのファンで、高校生のとき一緒に見に行きました。当時の私の目には映像がとてもきれいに映りましたが、メロドラマに違和感を感じた最初の映画かもしれません。このお話って生きようとして死んでしまった二人の悲劇じゃなくって喜劇じゃないかなあ・・・

 

八月の濡れた砂

1971年/日本

若者の無軌道さ、虚しさは昔もありました。映研のグループで見に行ったのですが、一緒に行った男子メンバー全員がこの映画をいいと言い、私一人なんだかなあと思った。海と石川セリの歌が残っているだけです。男性不信になったかもしれない映画。

 

愛と死をみつめて

1964年/日本

中学生のときたしか夏休みに、近所の小学校の校庭の野外無料上映会で観ました。主題歌が大流行して、当時交換日記がはやりました。私も女友達と交換日記をしたことがあります。そういう意味で社会的な現象を起こした映画です。最近リメイクされたときいて、そんなことを思い出しました。

 

エロス+虐殺

1970年/日本

映画と事実 いろんな面でショックを受けた映画です。事実と本当の思いはどうだったんだろうと今なら思います。このタイトルはひどいよねと当時も思った。

 

裸の十九歳

1970年/日本

多分映画を見たのが先で、その後で本を読んだのだと思います。私も十九才の頃は知らない町で一人暮らしをしていました。

 

若者たち

1968年/日本

テレビシリーズの映画化。当時の時代背景、俳優さんたちの若い頃、そしてあの歌、今でも思いうかびます。

 

ライフ・イズ・ミラクル

2004年/フランス=セルビア=モンテネグロ

動いている… 2時間半の長さを感じることなく退屈しない映画です。音楽にのせて映像が動き続ける。人々が動く、動物が登場する、みんなが何かをしている、生きているのを感じます。逆に止まらないのがちょっと心配になるくらいですが、それがこの映画のすばらしさでもあります。

 

カミーユ・クローデル

1988年/フランス

心で形を作る 一人の女性彫刻家の人生を描いた作品で、決して狂気がテーマではありません。イザベル・アジャーニはやっぱりすごい女優さんです。

 

ショコラ

2000年/アメリカ

ほろ苦いチョコの味 ファンタジーに乗り切れなかったです。原作とはちょっと違うみたいなので、機会があれば読んでみたいなあと思いました。

 

(ハル)

1996年/日本

文字でコミュニケーション! 10年前の映画ですが、パソコン通信というのがちょっと古いかな? 「ユー・ガット・メール」よりもこっちの方が断然いいですね。深津絵里は好きな女優さんです。

 

ホワイト・オランダー

2002年/アメリカ

いい映画です 3つめの行き先を自分で決めるところなど転機となるところがいくつかあり、それらがさりげなく描かれていて考えさせる映画になっています。原作と脚本、演出力が光ってます。女優さんがみないいですね。ポール役の彼も人懐っこさが見たことあると思ったら「あの頃ペニー・レインと」の少年でした。男優陣は引き立て役に回っていますが、里親宅の少年もいい。