折り紙

こんにちは、福田音楽教室 ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。


明日の保科先生の出版記念セミナーでゲスト出演させていただくために、今関西入りしています。




さて昨日の記事にいただいたコメントから。

昨年10月からモニターさんという形で
支援の必要なお子さんにピアノを教えています。

小学生二年の女の子は、
学校でならったピアニカをピアノで弾いてくれるのですが、
指づかいがすごく難しく弾いているので、

「ここは◯番の指で弾いてみようか。」と提案すると、

そこから機嫌を悪くして、
「帰る」
だとか、
「先生見ないで」
という事が何度かありました。

自分の好きなように弾くなら習う意味がないよ、と思ってしまう私は、
どう対応していいかわからず、
「じゃあ帰っていいよ」
とか
「習う意味ないね」
と言ってしまいます。


コメント、ありがとうございます。


どうすれば言うことを聞いてくれるのか分からない、というそのお気持ち。

とてもよく分かります。


間違いや誤りを正しより良い方法を提案するのも、私たちピアノ指導者の大切な役割です。


しかしそれが通用しない・・・。


どう指導すればこの小2の女の子が「正しい指使いで楽しく弾いてくれる」ようになるのでしょうか?




人には「認められたい」という強い欲求がある


指導のアプローチというのは、それこそ指導者の数だけあると思います。


教材やメソッドがたくさんあるように、教え方も星の数ほどありますよね。


でも人の心を動かし行動に移ってもらうためには、外せないポイントというのがあるんです。




私たちには「人から認められたい!」という承認欲求というものがあります。

  • 自分を認めて欲しい
  • いいよ、よかったね、と言って欲しい
  • 大丈夫、出来てるよ、と言われたい

という、他人から認められたいと思う感情です。


子どもたちは社会性を身につけたり、自分の立ち位置やポジョン、生きる価値や意味を見出していくために、大人や指導者からの承認を必要としています。


もちろん子どもだけではなく、認められたいのは大人も同じです。


それを無視したり否定ばかりしながら進めていると、自分に否定的な人をできるだけ遠ざけようという防御する心理が働いてしまうんですね。


それが行き過ぎると、やがて拒絶感や劣等感、無気力などにつながってしまうことになりかねません。


承認欲求が満たされるというのは、前向きに生きていく上でとても大切なことなんです。




否定からはじまるロールプレイ


ではちょっとロールプレイングをしてみましょう。


あなたは小学校2年生の女の子ちゃん。


今から大好きなピアノの先生に、手作りの折り紙をお手紙付きでプレゼントしようとしています。


心の中は「先生はきっと喜んでくれるはず!」という期待感で胸いっぱい。


「先生これあげる。お手紙も見てね。」と折り紙を手渡すあなた。


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ところが、ピアノの先生はあなたの折り紙を見るなり、

「ちょっとこの折り紙、先生のこっちの折り方のほうがよくない?」

と言って折り方の誤りを指摘してきました。


そのときあなたはどう感じるでしょう?


良かれと思って、喜んでくれると思ってやったことの間違いを指摘される・・・。


言葉にはできない、何とも言えないような重く沈むような感情が渦巻くのではないでしょうか。


少しだけ先生のことが遠くに感じるかもしれませんね。




肯定からはじまるロールプレイ


ではピアノの先生にこう言われたらどうでしょう。


「うわスゴい~!こんなにステキな折り紙見たコトないよ!お手紙までくれるの?ずっと大事にするね!」


折り紙と手紙を渡したあなたはどう感じますか?


少しだけ安心して、ちょっと前向きになれるかもしれませんね。


そしてもっと先生のことが好きになって、次の提案を受け入れるかもしれません。


「じゃ先生と一緒にこっちの折り紙も折ってみない?」

(※このとき、さっきもらったモノと同じモノを折らないことがとても重要です。)




ピアノレッスンでも「承認」からはじめてみる


バラード


ピアノで基本となる「指くぐり」や「指越え」など運指は、子どもたちにとって割りと混乱しがちなところ。


たとえ間違っていても、本人はそれで自己充足・自己完結していて、今さら誤りを認めて、もう一度やり直すのは心が痛いんですね。

自己否定になってしまいますから。




まずはそれを認めてあげて、誤っている部分は他の曲を使って、正しくそして楽しく教えてあげれば、そのうち気付くかもしれません。


もし気付かなければ、「アレ?これってアノ曲にも使えないかな~?」と促す程度で、必ず本人に気付かせて、発見させてあげてくださいね。


先生が「それは違う!」と先手を打って言えば、心の扉もガラガラ閉店。
シャッターが閉じてしまいます。




はじめの一歩は認めてあげること、つまり「承認」。


私もここにたどり着くまでに、数知れぬ失敗を重ねてきました。^^;


他人にも自分にも誰にでも、承認してほしい、認めてほしいという基本的な欲求があることを認めるのに時間がかかったんです。


支援が必要なお子さんであれば、ピアノで弾けたことだけでもスゴいことなんですね。


まずはそれを認めてあげるといいんじゃないかと思います。


「○○ちゃん、この前聴かせてくれた曲、よく自分だけで練習できたね!がんばっていたのに色々と言っちゃってゴメンね。」


そう伝えるだけでも、その子の心のシャッターは少し開くかもしれません。




この承認というアプローチはひとつの提案です。


まったく必要のない子もいますし、別のアプローチのほうがいい子もいます。


色々とトライしてみてくださいね。
これからも応援しております。




明日の大阪、そして2月28日の横浜の保科先生のセミナーでは、支援が必要な子とのコミュニケーションについて、ゲストスピーカーとしてお話しさせていただきます。


ただ話すだけでなく、保科先生のコーチングで深いところから掘り出してもらいます。


ご興味のある方はコチラの記事をお読みください。
コーチングで学ぶピアノの先生のためのコミュニケーション術



みんなの福をスイッチ(〃^∇^)オ~ン*:゜・.。..彡☆
FUKUON ピアノ講師☆福田りえ

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