こんにちは

まほろです


築95年の夫の実家をリフォームして

行ったり来たりの二拠点生活をしています








 ​持っているものに目を向けてみた




3年前のある日。


その日も実家の椅子に座って天井を眺めながら


ぼんやり考え事をしていました






これからどう生きて行こうかなぁ。



何かしっかりとした仕事に就いているわけでもなく

何か飛び抜けた才能を持っているわけでもない。


何者でもない50代女性の私。



子どもが成長したこれからの人生、

何を生きがいにしていけば良いのかなぁ



そんなことは

もっと若いうちに考えるべき、と

指摘されそうですね


もちろん

自分でもそう思うからこそ

家族にも言えずに自分の中で何度も問いかけました



その時に浮かんだこと

それは



あるものを使う




なるほどね☝️



持っていないものに目を向けるのではなく


自分が持っている物に目を向けてみる。



すると真っ先に思ったのは

若い頃に習っていた

ステンドグラスのことでした





 ステンドグラスアートスクール



20代の終わり頃、

結婚を機に東京に引っ越しました



一旦退職して時間ができたので、

忙しかった会社員時代に出来なかったことをしたいと

何かを学びに行こうと思いました。



30年近く前。

インターネットもない時代。



そこで私がしたことは…


新宿駅の公衆電話コーナーに行って、

電話帳で学校を探したんです。



各種学校、のページに

ステンドグラスアートスクールを見つけて

これだ!と思いました


当時渋谷にあった

ステンドグラスの絵付け技法を教えている学校でした。

(今はもうありません)



ステンドグラスへの興味は、以前からありまし。


会社員時代に会社近くのギャラリーで

ステンドグラスの展示があって

そこで見たステンドグラスのランプ。


素敵なランプが気になって、展示期間中

昼休みに何度も1人で見に行きました


ついには、作り方を習いたいと

ギャラリーの方にお願いして

先生を紹介していただいたのですが


仕事が忙しくて結局通うことは

叶いませんでした



電話帳でステンドグラスの学校を見つけて


あ〜、やっとチャンスが来た!

と思ったのです。



早速見学に行きました。

皆さん活気があって楽しそう!

すぐに入学を決めました。





美しい天使。小樽ステンドグラス美術館にて




 絵付け技法




ステンドグラスと聞くとランプを思い浮かべる方が多いと思いますが



私がその学校で教わったのは

絵付けしたガラスピースをつなぎ合わせて作る

古典的な絵付け技法でした

 


教会のステンドグラスに描かれている

キリスト教の絵。

それはガラスに顔料で絵を描いて、

窯で焼き付けているのです。



ガラスの絵付けというものがあると

学校に見学に行って初めて知りました


って!

今書いていて、呆れてます爆笑

電話帳で調べて、何も知らずに行って

よく即断即決で入学したものですね〜!



一年間、毎日通いました。

幅広い年齢の同級生と初めてのことを教わるのは

とても楽しかったです。



でも学ぶうちに

次第に不安になってきたのです


作業は複雑なうえ、

絵の表現は難しくて自分でできる気がしない。


それに家でガラスを扱うことから

子どもが生まれてからはすっかり遠のいていました。



でも当時の道具やガラス達は

ダンボールに入れたまま

引っ越しのたびに持ち歩いて 

処分する気には一度もならなかった。


本心では、いつかまたやりたいと思っていたのですね



私の知識も道具も、

今やらなかったら多分一生使わないままでしょう



あるものを使って

もう一度やってみよう!



というわけで、

3年前からまたステンドグラスを習い始めました。

 


50代の今、

再び学び始めてやっぱり楽しいです 



それは、若い頃よりも

できない自分を

受け入れられるようになったから

かもしれません



今の自分にできる精一杯で

今はオッケー❗️


何かするたびにどこか失敗する。

それはきっと、

失敗から学ぶためにしてるんだ❣️



と、なんでも前向きに考えて

没頭している時間は幸せです💕




製作中の模写。これをパネルにしていきます。




今日もお読みいただき

ありがとうございます