トマトの苗 | 人生を変える小説 by 魔法のネコ

人生を変える小説 by 魔法のネコ

即興小説を書いています。是非ご覧下さい

むかしむかしある日本の村に2人の青年がいました。


2人の青年は村での貧乏な生活に嫌気がさして成功するために


東京に出かけようと決意をしました。東京についてから2人の青年は


東と西に分かれてお互いに成功することを誓い合い10年後に再会


することにしました。


2人は成功するに当たり大切な約束を守ることを誓いました。



それは500万円たまるまでは絶対に贅沢品を買わないということでした。



この約束は村に伝わる成功の法則でこれを守る人間だけが成功する



というものでした。2人はこの約束を信じて守ることにしました。



東に行った青年はとにかくこの約束を守り必死に働きどんな贅沢を




したくても我慢をして500万円たまるまでは貯金をすることにしました。




西へ行った青年も最初は守っていましたが、1ヶ月たち、はじめて東京に




出てきたのでちょっとおしゃれのためにいい時計を買いたくなり自分のご




ほうびをあげることにしました。もちろん1回だけのごほうびと決めました。




時計を買った興奮はとても楽しい気分になりました。まさに自分はこのため




に生きているのだと実感しました。そして次も今回が最後といい続けて贅沢品




を買い続けているうちに生活はぎりぎりになり村での貧乏生活と変わらぬ生活




を送りました。





そして5年間その暮らしを続けていくうちに約束の半分だが、東の友達




はどうしているか気になったので見に行くことにしました。彼の家についた



ら、びっくりなんと豪邸に住んで、ビジネスもいくつも成功しているでは



ないですか。




あんぐり口をあけているのを見て、約束の10年より早い5年での




再会を果たしてしまいました。東の友達は西の友達の貧乏な姿に




驚きかわいそうになりました。そこで、彼の家の一部を提供して家




の召使のひとりとして雇いことにしました。




お給料をあげて仕事も手伝わせることにしました。西の友達は



感謝して、仕事をやりました。今度こそまじめにやろうとして




取り組みました。そして彼にトマトの苗をプレゼントしました。




西の友達はトマトの苗をうえて育てました。するとおいしそうな




小さな芽が出たので、ちょっと早いが食べよと小さいまま食べました。




そしてまた芽が出て、待ちきれずに次も食べました。





すると、東の友達が西の友達を呼んで、いいました。





「いいかい、よく聞くんだぞ。君はまったく村の約束を守っていな




かったし、大切さを理解していない。その証拠はトマトの苗だ」




東の友達はいいました。




トマトの苗と自分の失敗がどう関係があるの?西の友達はさっぱり



わかりませんでした。東の友達は笑いながら話しました。




「君はおいしいトマトの苗を待ちきれずに芽が若いうちから食べて


しまっただろう。そうやって芽の若いうちから食べつづけたら永遠に



トマトは大きくならずに小さいままで君のおなかは満腹にはならん。




もしちゃんと大きくなるまで待てばトマトもたらふく食えるし、



そして余ればそれを他の人に売って資金にさえ出来るんだ。



君に与えた家の庭はどんな野菜もすぐに育つすばらしい土地をあ



げたんだぞ。それに気づかないから、500万円の約束も守れないんだ。



よく考えるんだ」




西の友達はショックでしばらく考え込みました。



それから西の友達はトマトが大きくなるのを待つことにした。



目の前で成功した友人を見てこの法則が本当に大事だと理解したのだ。



西の友達はトマトが大きくなり熟して木から落ちるのを待ちそれを大



事においしく食べた。そしてあまったトマトを売り資金を作り次は



別の野菜を作り、さらに、、、、、そして西の友達は東京でも有数



の野菜王になった。





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