抱きしめあうのなら | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

しんしんと落ちてくる雪を眺めながら背後から

抱きしめられる。


「寒いでしょう?」


あなたの声が私を包み、あなたの腕が私を暖める。

振り返り笑みを零すとあなたも私と同じように笑みを零して

繰り返しキスを与えてくれる。


「そんな瞳で見つめられたら抑えがききませんよ」


「かまわないわ」


私の言葉に、あなたは眼を細め深い笑顔を私に落とす。

そっと頬をなぞり私の顔を上げると

貪るように咥内を犯し始める。


立っていられないほどの口づけに、くらくらとめまいがする。

私の腰に手を回し倒れないようにあなたはしながら

それでもキスをとめることはなくて――。


「あなたは甘い」


少し唇を離して、吐息が触れるほど近くで告げられ

ぞくりと体が震える。


「あなたは全てが甘いから・・・。僕はいつも誘われる」


「・・・誘われているのは私だわ」


私の言葉に、あなたはにこりと笑顔を浮かべ

もう一度口付けを落とす。












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あとがき

今年最後の小説がこれでいいのでしょうか?

弁慶さんとって事で書いてみました。