前回から、副腎疲労のクリニック、大阪中津のK統合医療内科に通っていた時のことを書いています。

 

前回の記事で「私ったら記録してましたぁ~♡」なんて、自慢げに書いてましたが、これが肝心な治療に関するところが大雑把で、抜けてることも多くて…(;^_^A​

(学校行った行かなかった、何時間目から行った、友達は誰々が来た、とか いらんところはやたら詳しんですが、飲んでたサプリなどちゃんとした記録がなく…ううぅ吹き出し泣

ご容赦くださいあせる

 

今回は昨日の続き、高2の春からです。

 

 

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高2

 

 

2014/4

新学期になってクラス替え。でも1年生の時にしょっちゅう遊びに来てくれた子とは同じクラスになる。(高校になってまで考慮してもらってる?)

学校へは普通に通い始める。しかしそうなると、やはり疲れが溜まってくる様子で食欲も減退。

K先生に相談し、春休みの間お休みしていたDHEA(副腎ホルモン剤)1錠を再開。すぐに2錠に。その他のサプリメント4種ビフィドバイオテクス(高濃度乳酸菌)、グアガム(腸で善玉菌のえさとなる食物繊維)、ケルセチン、マルチビタミン&ミネラルは同じ(多分)

 

 

2014/5/

2度目の遅延型フードアレルギー検査を受ける。

基本、毎日学校には通っているが、とても疲れてつらそうな毎日。

K先生の指導のもと、ケルセチンをやめて、疲れに効くという「ユビキノール(還元型CoQ10)」を飲み始める。

時々休んだり、 起きれず遅刻したりしつつ、なんとか中間テスト、体育祭をこなす。

 

ユビキノール(CoQ10)は朝晩2錠ずつ計4錠から朝昼晩2錠ずつ計6錠に増やす。

他に「スペクトラザイム」というサプリ(胃の中で栄養素を先に分解することで、それらが腸から漏れ出した時に及ぼす害を防ぐ、つまりリーキーガット対策のサプリ)を飲み始める。

これらのサプリメントのおかげでか、体調も少し持ち直す。

 

 

 

2014/6/

2回目の遅延型フードアレルギー検査の結果が出る。1回目に比べると、乳製品以外の値はずいぶん低くなっていた。腸の状態が改善されたものとみられる。

サプリメントの内、グアガム(腸内で乳酸菌のえさとなる食物繊維のサプリ)は終了。

身体に溜まった重金属の除去のため、キレーションを始める。キレート剤を3日間2錠ずつ計6錠、これを2週に一度飲み始める。

キレーションを始めると、もやが晴れたように頭の中がスッキリする人もいるらしく、彼の慢性疲労への効果を大いに期待する。

ミトコンドリア機能の異常を調べるため、有機酸検査を受ける。

 

 

2014/7/

疲れやすいのは相変わらずだが、なんとか期末テストも受け、1学期終了。

1学期はテスト前で部活が休みになると、友達数人が勉強をしに(終了後のゲームも込みで)来てくれていました。学校復帰の恩人ですから、丁重におもてなし(?)しておりました。

夏休みに入り、学校へ行かなくてよくなると疲れもましになるので、DHEAやユビキノール(CoQ10)はお休みする。

有機酸検査の結果が出る。

腸管内のガンジダ菌の増殖や重金属の蓄積のため、細胞内のミトコンドリア機能がうまく働かず、エネルギーが効率よく生産されていないことがわかる。

重金属のキレーションと並行して、ガンジダ菌除去も開始。保険適用の薬ナイスタチンを毎日服用する。

ナイスタチンを飲んだ最初の日、腸内でガンジダ菌が死滅した時に発生するガスのため、激しい腹痛に襲われる。(ガンジダ菌のダイオフ反応) K先生に相談しながら、慣れるまで1日おきに飲むなどして、治療を進める。

こうして夏休みに集中して2種類の治療を進める。

 

 

2014/8/

高校生の夏休みは短く、8月最終週には2学期開始。

体育も水泳が始まり、(彼の通っていた高校では、男子と女子とが別々に時間差で水泳授業を受けます。1学期は女子で2学期が男子)見学すればいいものを、頑なに拒否。

そんな中、Kクリニックを受診し、それは起こった。詳しくはこちら→

この後も2~3度、受診と一緒にカウンセリングを受けて、自分の頑なな思考を修正する意識を持つようになる。(多分)

 

 

ここでのカウンセリングを通して、彼は弱い部分も含め自分のありのままを受け入れ、今後も付き合っていかないといけない、病気との折り合いのつけ方を意識するようになったと思います。ここから「無理しなくても許される自分」というものを、模索し始めたようです。

ODっ子にも共通する、完璧主義ともいうべき、自分自身を縛る苦しい呪縛(?)から少し解放された瞬間だったのだと思います。

ちなみにカウンセリングと言ってはいますが、これは「シータヒーリング」で、心の潜在意識に働きかけるという、スピリチュアル系のカウンセリングなんです。そんなカウンセリング方法を採用しておられること自体、治療法に対するK先生の思考の柔軟性を表す一例だと思います。いい意味でビックリしました。

 

 

 

2014/9/

新学期が始まって、やはり疲れやすく疲れが回復しづらい毎日。

K先生からはアドレノゲンという副腎疲労時に特化して必要な栄養素を補給するためのサプリメントを新たに飲み始める。それでもしんどい時はユビキノール(還元型Coq10)を頓服で飲むように指示を受ける。

水泳は見学届けを出したものの、文化祭の準備も相変わらず一生懸命。けれど、しんどい時は早退したり、保健室で休んだり、夕方帰宅後昼寝したり(寝つきが悪いので、昼寝なんて滅多にしない人です!)、早く寝たり、少しだけ自分のしんどさを認めてあげれるようになってくる。

K先生にも「しんどい時、無理しなくていいんだって、頭と心が理解してくれたんだね。先が見えてきたね。」と言ってもらう。

重金属のキレーションを5回以上したので、尿中重金属排泄試験を受けて、どのくらい尿に重金属が排出されているかを検査する。

 

 

ガンジダ菌除去重金属キレーションを行っているのに、期待していたような効果は特になかったです。心の成長とともに、体も快方に向かっていくかとも思われましたが、慢性疲労が劇的に改善されることはありませんでした。でも10月末の修学旅行に向かって、本人はますます学校が楽しそうな様子。頑張りすぎているのがわかるけど止められず、いつか倒れるのではないかとハラハラしながら見守っていました。

 

 

2014/10

重金属排泄試験の結果、まだ重金属は十分にキレートされていないことがわかる。キレーションをもう5回継続する

欠席したり、朝起きにくい時は遅刻したりしながらも、中間テストは全教科受ける。

そして沖縄石垣島への修学旅行へ参加。大いに楽しむ。

が、帰宅後、猛烈な頭痛に襲われ、リビングから自分の布団(自分の部屋ではなく、すぐ隣の和室に敷かれている)まで行けず、そのままリビングで寝る。明け方自分の布団に移動。その日は昼まで寝ていた。(基本寝れない人なので、休みの日でも遅くても9時頃には起きてくるから、よほどのこと。)

 

その次の週から「嫌な気持ち」が出て学校に行けなくなる。

それでも「去年より状態はいい」と本人の談。

K先生に相談すると、新しく「セロトニン」追加。キレーション、ガンジダ菌除去も継続。

この時点で摂っていたサプリメントはビフィドバイオテクス(乳酸菌)、アドレノゲン、セロトニン、頓服でユビキノール(Coq10)、

薬はガンジダ菌除去のナイスタチンと、2週に一度のキレート剤

 

 

2014/11/

学校を休み始めて10日ほどすると、少し回復してきた様子。朝も8時頃には起きてこれるようになり、天気のいい日は散歩に出たり、勉強も好きな教科のみだが自分から再開する。

 

2週間たった頃、Kクリニック受診。

本人が「疲れもずいぶんましになってきてるけど、なぜか嫌な気持ちが出てきて学校に行けない。」と話す。

すると先生から親だけの時に、「この際、学校をやめてほかの選択肢を考えてみては?」と提案を受ける。「学校というものが、その嫌な気持ちの引き金になっているような気がするから、一度そこから離れてみてはどうか?」という意見だった。

帰ってまず主人と相談。本人の意志を聞こうということになり、本人に確認する。

すると、「あー、それはないない!それは違うわ!」と即答。

次の受診の時、先生に話すと「本人がそう言うのなら、いいですよ。」とニッコリ。

 

休み始めて3週間が経とうかという頃、またまたお見舞い部隊がやってくる。

去年から一緒のクラスだった仲良しの子が「お見舞い隊編成隊長」となって、総勢8人で遊びに来てくれる。

ちょうど体調が上向いてきて、そろそろ行けそうな頃だっただけに、本当にありがたかった。

翌日、家庭科の調理実習から学校復帰。楽しくロールケーキを作って食べてきたそう。

その後も休みがち遅刻しがちながらも、ぼちぼちと行ける範囲で学校に行き始める。

 

 

2014/12/

ぼちぼちと学校には通っていたが、2学期末テストは受けれる気がしないということで、全休する。

その間、Kクリニックではキレーションを終了し、メタル排出検査(肝機能の働きを見る検査)を受ける。

その後も学校にはできる範囲で通い、友達と遊びに行ったりもしつつ、2学期を終える。

終業式のあと、担任と学年主任と本人と母で四者面談をしてもらう。

進級に必要な1/3の出席が危うい科目と、その詳細な数字を書いた表をいただき、説明を受ける。

 

この年の担任は不思議な雰囲気の男の先生で、今一つ表情がないというか、何を考えてるのかわからない感じの方で…(^^;)

その分、学年主任の先生が熱い方で、彼の得意な数学の先生ということもあってか、とても気にかけて可愛がってくださってました。

その学年主任が、プレッシャーをかけないよう気遣いながら、一生懸命に息子に語りかけてくれてました。ありがたくて涙が出ました。

 

 

2015/1/

3学期が始まり、遅刻しながらも2週間毎日登校する。

Kクリニックではメタル排出検査の結果が出て、肝臓機能を向上させるため、メチレーション治療をする予定。今はまだ体調が良くないから、もう少し回復してから始めることになる。

1月末、毎日登校した無理がたたったのか、また「嫌な気持ち」が出て学校に行けなくなる。

2週間ゆっくりし、その間母と二人で、進級のため出ないといけない授業を書き出し、その攻略法を考え、表を作る。

 

2015/2~3/

2週間欠席の後、学校に復帰。ほどなくして、進級の危ぶまれた教科の出席もクリア。学年末テストも全部受けることができ、なんとか進級できることとなる。

Kクリニックでは、ガンジダ菌除去をいったん終了。その状態を見るため、二度目の有機酸検査をする。

 

 

春休み

今までの治療の仕上げとなる、メチレーション治療を開始する。「メタロクリア」というサプリメントを1日1錠ずつ服用し、肝臓のデトックス機能の向上を目指す。

 

 

 

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高2のまとめ

 

クリニックでの治療

 

腸の調子を整えるビフィドバイオテクス、グアガム

その間、DHEA(コルチゾール)で疲労のケア

副腎の回復のために必要なサプリメントを服用(ケラセチン、マルチビタミン&ミネラル等

腸の調子が整ったら、

1.腸内ガンジダ菌除去ナイスタチン服用)

2.重金属キレーションキレート剤2週に一度服用、5~10回)

コルチゾールのホルモン剤は体調が上向いてきたら、徐々にやめていく。

頓服として、ユビキノール(CoQ10)を服用。

途中からアドレノゲンなどの、副腎疲労症候群に特化されたサプリメントが発売されるようになったので、それを服用。

1.2.の治療終了。体調が回復次第、肝機能を向上させるためのメチレーション治療開始

 

こんな流れで治療を受けました。

 

 

 

母の所感

 

先生の話は丁寧でわかりやすく、納得して治療を受けることができました。

先生は人間的にも素晴らしい方で、息子も母も全幅の信頼をおくことができました。

 

しかし1年以上経って再び学校へ行けなくなった時、確かに内面の回復傾向(精神的落ち込みが浅くなっている様子)は感じられるものの、慢性疲労が目に見えてよくなってきているという実感がないのが、正直なところでした。

不安な気持ちがいつも頭から離れず、何か別に副腎疲労症候群へのアプローチの方法はないのだろうか?と、PC検索をせずにはいられない状態になっていました。

 

こうして高3の春を迎えたのでした。

 

 

 

お願い

 

もちろん、上記は個人的な感想で、実際にこのKクリニックの治療で、長年の不調がすっかり良くなった人はたくさんおられます。(多分)

あくまでうちの場合はこうでした、というだけの話です。どなたにでも当てはまるものではありません。

 

決して特定の病院や医師や治療家を推奨、あるいは批判するものではないことを、ご理解いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

では次回はいよいよ高3です。

副腎疲労治療 クリニックに通って③に続きます。