人生は思いもよらぬ展開をすることがある。


2011年3月に私の書作品が、モナコ・日本芸術祭で「セルジュ・ディアギレフ賞」を受賞し、その作品が、大阪とパリでの大きな展覧会『OASIS 2011』で紹介していただく運びとなった。


そのパリでの展覧会に足を運ばれたゴーギャンのご令孫マルセル・タイ氏が、私の作品『かがり火に』に目を留めてくださり、2012年1月31日~2月3日にタヒチのパペーテ市庁舎で開催された『大統領府招聘事業 ポール・ゴーギャンタヒチ移住120周年記念展 ネオ・ジャポニズムinタヒチ2012』に出品する運びとなった。


出品作品はタヒチを想い、かつて『ガイアシンフォニー第三番』で、ハワイ在住のナイノア・トンプソン氏が、ポリネシアの古代の航海技術で、地図も羅針盤も持たずに星を読み、風の音をききながら、ハワイからタヒチまで航海して渡った偉業を称え、


「星をよみ 風の音をききながら ポリネシアの船 海原をゆく」という歌を詠んだ。


その歌を書作品にすべく、「こきん」さんに、海原をイメージした料紙を作っていただいた。


そして、出来上がったのが、『ポリネシアの船』


タヒチの展覧会会場に飾られた。


その後タヒチから世界で200枚限定で制作されたゴーギャンの版画『イア・オラナ・マリア(アヴェ・マリア、マリア礼賛)』に、マルセル・タイ氏のサインと私の名前を入れたものが届けられた。


私の誕生日も近い春の日であったので、


「タヒチより贈られて来しゴーギャンの版画うれしく魅いる春の日」と歌を詠み、書作品とした。


この作品は9月21日~23日、広島県立ふくやま産業交流会館[ビッグ・ローズ]で開催される
『読売書法展~本格の輝き』中国展に展示されますので、よろしければ見てやってください。


一つの作品が、いろんな人々に見ていただけることで、思いもよらぬ展開をする人生の妙を感じる今日この頃である。




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