Soyumi's Cellar~黒木素弓のお酒情報室~

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Japanese and Western liquor explained
焼酎、日本酒、ワインを中心に、
色々なお酒について
まごころダイニングやまぢの女将
黒木素弓が語ります

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『旭 萬年』など、自家栽培で丁寧に育てた原料を使ってオール宮崎産の焼酎を造っている渡邊酒造さんへ行ってきました。


個人的に、このラベルの文字や、冬季限定焼酎『雪の萬年』のイラストなどが大好きだったので、まず、このラベルについて質問しました。
昔からあるラベルは一番左のボトル。
四代目杜氏・渡邊幸一朗さんが、あるデザイナーとの出会いで、現在主流の右のラベルに変わったとのこと。
ほっこりと可愛くて、おしゃれですね。
年配の男性が描かれているそうです。ちょっと意外でした。


夏限定の『夏のまんねん』
こちらのペンギンさん、初めはもっと複雑な絵だったそうです。
でも、切抜きにしようと決めてから、複雑な絵だとあちこち外れちゃって1枚のラベルにならない・・・
ということで、このシンプルなペンギンちゃんになったんだそうです♪

こちらの『夏のまんねん』、口に残るしっかりとした甘みがある黄金千貫ではなく、夏らしくすっきりした味わいを目指して 大地の夢 という真っ白な芋を原料にしています。
黒麹でキレを出し、20度にしているのでより軽快にロックでごくごくと飲める焼酎。

俳句や短歌の世界では、実は焼酎って夏の季語なんですって。
四代目杜氏の幸一朗さんは、「夏にこそ、焼酎を飲んでもらいたい」とおっしゃっていました。
夏によく飲まれるビールに対抗するために
しっかりと香りと甘みを出しつつ、後味がすっきりとした爽やかさは
大地の夢 という芋でこそ再現できるんだとか。

まず、氷をいっぱいに入れたグラスにこの『夏のまんねん』を注ぎ、
よくかき混ぜて氷の角がとれるくらいになじませ
もう一つ、新しい氷を入れて
20度の焼酎を12~15度にして飲むのが、食事にはぴったりなんだそうです。

それからね、
この可愛いペンギンボトルにしたのはね、
焼酎を普段あまり飲まない人でも、興味を持ってもらいたいからなんですって。

まず、興味を持って手に取ってもらう。
そして、飲んでみたら意外と癖がなく、「これなら焼酎もイケるじゃん」と思ってもらう。
じゃあ、他の焼酎も飲んでみよっかなぁ・・・

なんてことになったら嬉しいって言われていました。



東京農大を卒業し、制作会社でお仕事をされていた幸一朗さん。
25歳で戻ってきて、実家の渡邊酒造で働き始めます。
そして去年、渡邊酒造の代表を受け継ぎました。

お酒って、食べ物とは違って嗜好品だから、なくても困らないものなんです。
それに代金を払って、飲んで喜んでくださる方がいる。

1からものをつくり上げ、人に感謝される。
そういう、ものづくりって、本当に楽しい仕事だと思います。


とおっしゃっていました。

 
ご家族とスタッフ2人、たった5人の小さな酒蔵です。
県内最大手の焼酎蔵が1日に生産する焼酎を、4年かけて造るという規模。
だからこそ、1本1本に造り手の心が感じられるのではないかと、私は思います。


私だけがこんな熱いお話しを聴くなんてもったいない!!
ぜひ、皆さまにも聴いていただきたく、
渡邊酒造の四代目杜氏・渡邊幸一朗さんを招いて、焼酎の会を開くことにしました。
焼酎を造っている方と触れ合える、数少ないチャンスです。
ぜひ、皆さまお越しくださいませ。


日時:6月10日(水) 19:30~22:00
会費:3500円(お食事+焼酎・ソフトドリンク・チューハイの飲み放題付き※ビール別料金)
場所:まごころダイニングやまぢ
    宮崎市橘通西3丁目8-5 三輪ビル1階
    0985-23-3213
定員:20名(20名様に達し次第、締めきります)
ご予約:15時以降、お電話にてご予約ください

     Facebookでのご予約はこちら→https://www.facebook.com/events/1611004789173839/