- 中国語版にも翻訳された(本書を含む近代史
- 2巻分を除く)講談社版の『全集 中国の歴史』
- シリーズの第12巻です。本書では「2000年余りの
- 日中関係を問い直す」とし、日中6人の研究者が
- 論じます。
僕が講談社版の『全集 中国の歴史』シリーズを読み
終えたのは2009年から2010年の間のことでした。
このシリーズは全12巻、2004年11月から2005年11月に
刊行されており、相当読むのに苦労したことを覚えて
おります。
現在では中国人の観光客が退去して日本に押し寄せる
一方、国家間の間では日中関係がギクシャクしているのは
周知の通りだと思います。
二本と中国は基本的に同じアジア圏にはおりますが
本質的にはまったく違う人間であり、「多民族国家」である
彼らのことを理解するきっかけとして、本書及び本シリーズを
読んでいただけるとありがたいです。
彼らの国がいったいどういう歴史をたどってきたのか?
本書では礪波護、尾形勇、鶴間和幸、上田信、葛剣雄、
王勇の各先生が「2000年余りの日中関係を問い直す」とし、
各社各様の論考を縦横無尽に語っておられます。
タイトルにもありますように
「日本にとって中国とは何か」
それを知ることから、新しい、もしくは本質的な日中関係が
始まるのではないでしょうか? 良きにつけ悪しきにつけ現在、
中国を無視して物事が成り立たない以上、なんらかの
対策を立てていく必要性がこれからますます必要に
なってくるでしょう。そういった意味でも本書及び
シリーズは役立つものです。
- 日本にとって中国とは何か (全集 中国の歴史)/講談社
- ¥2,808
- Amazon.co.jp
←1クリックお願いします。